こんにちは、さとうです。
当ブログでは、英語学習に役立つ情報をお届けしています。
- TOEICの点数って、何点取れればいいの?
- TOEICでどれくらいの点数を取れば英語は話せるようになる?
- TOEICで目指すべき点数の目安はあるのかな?
今回は上記のような、TOEIC点数の目安について詳しく掘り下げます。
- 40代ふつうのサラリーマン(工場勤務)
- 英検2級
- TOEIC925点
- 4年間のカナダ駐在生活経験
僕自身、コツコツと英語の勉強を続けてきた結果、社会人として働きながらでも、独学でTOEIC925点まで伸ばすことができました。
念願だったカナダへの海外出向のチャンスも掴み取り、4年間にわたり現地メンバーと共に様々な業務に携わってきました。
最近では、自信のキャリアアップであったり会社の方針に従う目的などで、TOEICで高い点数を目指す社会人が急増していますよね。
僕の会社でも定期的にTOEIC IPテストが開催され、毎回500人以上の従業員が受験しています。
とはいえ、実際のところ「どれくらいの点数を取っておけば安心なのか?」「海外で困らない程度の点数はどのくらい?」という疑問が残るのも事実です。
なので今回の記事では、実際に英語圏で生活や仕事をしてきたリアルな経験も踏まえ、
- TOEIC点数ごとの英語力の目安
- 社会人が目指すべきTOEICの点数
- TOEICの点数を伸ばす方法
について詳しく解説しています。
この記事を読むことで、本当に自分が目指すべきTOEIC点数が明確に判断できるようになります。
TOEIC点数の基礎知識
まずはTOEICテストの点数算出における、基本的な情報をサクッと確認していきましょう!
TOEIC点数のMin/Max
TOEICテストの最低点・最高点は以下の通りです。
最低点 | 最高点 | |
---|---|---|
リスニング | 5点 | 495点 |
リーディング | 5点 | 495点 |
合計 | 10点 | 990点 |
ちなみに、TOEICテストではほとんどが4択問題(Part2のみ3択)です。
仮に当てずっぽうで答えたとしても単純に4分の1の確率で当たれば245点は取れることとなり、「10点」という点数を見ることはまずありません。
イメージ的に300点を超えたくらいから、実際の英語の実力として判断できるようになります。
TOEIC点数は5点刻み
TOEICでは5点刻みでの採点がなされます。なので『567点』のような、キリの悪い点数が出ることはありません。
これは、採点方法にスコアの同一化(Equiating)という統計処理が施されているためで、単純に『正答数=スコア』で算出されないのがTOEICならではの特徴ともいえます。
素点だけの評価ではテストを受けるたびに点数がブレてしまいそうですが、統計処理を施すことにより、単純なテストの出来栄えだけでなく、できる限り正確な英語力を測定し点数に反映できるようになっているようです。
直近のTOEICテスト平均点
直近過去10回のTOEIC平均スコアは、612.83点(23年10月~24年1月)となっています。
過去10回のテスト平均点は612.8点なので、TOEIC受験者全体のレベルが非常に高いことがうかがえます。
最近ではスキルの証明としてTOEIC点数を武器にしたいと考える人も多いので、全国的にも「TOEICで高い点数を取りたい!」と目指している人が非常に多いことが見て取れますね。
以上がTOEIC点数に関する基礎知識となります。
【100点ごとに解説】点数ごとの英語力目安
それではここからは、TOEIC点数ごとの英語力の目安を、100点ごとに細かく見ていきましょう。
TOEIC点数 | 英語レベル感 |
---|---|
300点台 | 超初心者 |
400点台 | 中学レベル |
500点台 | 高校レベル |
600点台 | 英語基礎が十分に固まってるレベル |
700点台 | 大学レベル |
800点台 | 間違いなく英語上級者 |
900点台 | TOEICレベルでは物足りない |
この先からより詳細に解説していきますね。
300点台(300~395点)
TOEIC300点台では、英語の基礎すら満足に備わっていない状態と言えます。
知っている単語も非常に少なく、英文法知識は中学レベルすら十分に理解できない可能性もあります。
TOEICテストでは、「テスト開始前のナレーションだと思ってたら、いつの間にか問題が始まってた!」なんて失敗を招いてしまうこともあるでしょう。
とは言え、多くの大人がこのレベルから英語学習をスタートするのも事実です。今後の勉強次第で点数を伸ばせる可能性は十分にあります。
400点台(400~495点)
完璧とは言えないものの、中学レベルの英語力は備えられているレベルです。
簡単な単語が使われていれば英文を文章としてギリギリ理解することができ、リスニングでも知ってる単語は聞き分けができるでしょう。
ただし、TOEICテストでは少し単語を知ってるがゆえに「引っかけ問題」にまんまと引っかけられてしまう可能性も高いです。
英会話においては、相手にゆっくり話してもらえば断片的に理解できる程度で、それに対し、なんとか苦労して思いついた単語で答えるのが精一杯という感じです。
英語力の基礎がまだまだ不十分なので、まずは基礎をガッチリ固めるための勉強が優先されます。
500点台(500~595点)
単語と文法が徐々にリンクできるようになり、英文の意図が比較的正確に理解でき始めるレベルです。
英語力としては中学卒業~高校程度の実力があるので、少し時間をかければ理解できる英文が増えてきます。
英語の基礎が固まり始めているレベルでもあるので、単語や文法知識を更に増やし、たくさんの反復練習を繰り返せばどんどん点数は伸びていきます。
簡単な内容で、短いフレーズであれば、英語でのキャッチボールもできるようになるでしょう。咄嗟に英語が出てこないかもしれませんが、少し考えれば理論的に英文を組み立てることもできます。
僕の妻は初めてのTOEICが545点でしたが、その頃には外国人の友だちとカフェに行ったりしてました。
600点台(600~695点)
英語基礎力、読解スピードが一段階上ってくるレベルなので、TOEICテストの中でも易しい問題であれば瞬間的に理解・解答ができるでしょう。
リスニングでは聞いた瞬間に内容が理解できるくらいの英文も増えてくるので、実力の伸びを感じることができるはずです。
リーディングにおいても、冷静に時間をかけながら英文を読めば、長文であっても内容を把握することができるでしょう。
英語基礎力が固まっているので、音読、リピーティング、シャドーイングなど、アウトプット系の勉強を上手に取り入れていくことで着実に実力を伸ばしていくことができます。
このレベルなら英作文ができる程度のチカラはついていますので、理論的かつ間違いの少ない英文を作ることができ、相手に伝えられるでしょう。
英作文ができるようになったら、発音の訓練なども取り入れていけばネイティブっぽい英語がしゃべれるようになりますよ!
700点台(700~795点)
TOEICの定義では「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。」と言われるほどのレベルです。
単語、文法、読解力ともにかなり高い実力がありますので、一部の上級者向けの問題以外であれば、ほぼすべての問題を理解し解くことができるでしょう。
特にリスニングにおいては引っかけ問題を見抜けたり、明らかに間違っている選択肢を自信をもって切り捨てることができるようになります。
このレベルなら、英会話レッスンやオンライン英会話を初めてもすぐに相手の英語が聞き取れ、理解できるようになるでしょう。
TOEICテストではリスニングでの細かな解答ミスを防いだり、リーディングの読解スピードを上げる対策をすれば更に上のレベルが目指せます。
800点台(800~895点)
TOEICの定義では「Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる。」と言われるほど高い英語力の証明となります。
十分な文法知識と幅広い単語力を兼ね備えており、TOEICテストにおいてはほとんどの問題が理解できるレベルです。
英文を聞いて理解したり、読んで理解するスピードが早いのはもちろんのこと、TOEICテストで高得点を取るテクニックにも長けていると言えるでしょう。
実際、TOEIC800点レベルを達成すると、マジでネイティブとのコミュニケーションも円滑になります。会話も盛り上がりますよ!
900点台(900~990点)
TOEIC900点レベルは、正確・精密に英語を理解する能力が備わっている状態です。
ごく稀にしか出題されない高難度の単語を知っていたり、たった数問の超上級者向け問題が解けたりと、テストを受ける上で「死角がない」と言えるほど精密な解答ができます。
このレベルに到達すると、低~中難度くらいの問題は「日本語を聞いてる時くらい余裕」で理解ができます。
ちなみに、TOEIC900点台を取れる人は、1回のテストでだいたい4%程度です。900点台に到達すれば超激レア人材の証明ができますね。
以上がTOEIC点数ごとの英語力の目安となります。
続いて「何点を目指すか?」が重要になるので、次章で詳しく解説します!
【目的別】社会人が目指すべきTOEIC点数の目安は?
TOEIC点数の目安がわかったら、今度は「何点を目指すべき」を判断する材料がほしいですよね?
そこで、この章では英語を勉強する目的に応じた目指すべき点数の目安をお伝えしていきます。
昇格要件をクリアしたい人はTOEIC500点以上
社内での昇格要件をクリアするには、TOEIC500点以上の点数を取っておくことが理想的です。
なぜなら、IIBC発行の『英語活用実態調査 企業・団体ビジネスパーソン2019』によりますと、要件・参考とするTOEICスコアは500点以上であることが報告されているからです。
もちろん企業ごとに昇格要件の目標スコアは異なりますが、目指すべきスコアの目安としては500点というターゲットを一つの指標にすると良いでしょう。
【効率重視】TOEIC500点をサクッと取るための3つの勉強法転職でアピールしたい人はTOEIC600点以上
転職、あるいはキャリアアップを目的とするのであれば、TOEIC600点以上は必要になるでしょう。
これには2つの理由があります。
- キャリアアップに成功した受験者の実体験
- TOEIC全受験者の平均が600点以上
IIBC調べによりますと、キャリアアップに実際に成功した受験者のTOEICスコアは『600点以上~700点未満』という解答が最多となっておりました。
また、記事冒頭でもお伝えした通り、TOEIC受験者の全国平均は約600点であることから、転職を志すライバルの多くはTOEIC600点以上を保有している可能性が十分にあります。
企業側の要件を確認することはもちろんですが、ライバルと比べて見劣りしないためにも、最低でもTOEIC600点以上は達成しておきたいですね。
【見逃せない7つのポイント】TOEIC600点の壁を超える勉強法海外でバリバリに活躍したい人はTOEIC800点以上
将来、海外でネイティブとも流暢に英語で会話をして、バリバリ働きたいという人は、TOEIC800点以上を狙うと良いでしょう。
TOEICではビジネスシーンを想定した問題が多くを占めているので、TOEICの英語が分かればビジネスの現場でもすぐに応用・発展させることができます。
また、TOEIC800点レベルの実力があれば、TOEICテスト範囲の英語はほぼ完全に理解できるようになります。
解答の細かいミスや読解スピードがやや劣ることが原因で900点レベルに到達しないですが、『英語を理解する能力』においては800点レベルでほぼ完成しています。
ビジネスシーンを想定したTOEICにおいて、テスト全体の英文理解が可能である800点レベルであれば、海外でも自信をもって業務を遂行できるでしょう。
以上が、社会人が目指すべきTOEIC点数になります。
ご自身の英語学習の目的に応じて、目指すべき目標を決める際の参考にして下さいね。
TOEICの点数を伸ばす方法
これからTOEICの点数を伸ばしていきたい!という人は、以下の3つの項目を意識して勉強を進めると効率的です。
- 目標とする点数を決める
- 目標までの時間と勉強法を決める
- 1日の勉強時間を最大化する
それでは一つ一つ具体的に解説していきます。
目標とする点数を決めよう
まず英語の勉強を始めるにあたっては、目標(ゴール)を決めておくことが極めて重要です。
目標を決めておくことで
- 英語の勉強に集中する期間が明確になる
- 集中力が上がり、モチベーションも維持できる
といったメリットがあります。
なお、目標とする点数を決める際には、以下の2点を意識すると良いでしょう。
- 目的に応じて決める
- 『100点アップ』を一つの節目とする
「目的」に関しては、『昇格』『転職』『海外赴任』に応じて目標スコアを決めておきましょう。
それぞれの目的に対する目標点数は以下の通りです。
- 昇格:500点以上
- 転職:600点以上
- 海外赴任:800点以上
とはいえ、例えば現状のTOEIC点数が400点台だったとして、いきなり800点を目指すのは無謀です。
そのような場合は、まず「100点アップ」のように細かく目標点数を設定した方がより現実的な勉強計画を立てられます。
このように、まずは「目的」を明確にし、目的を達成するための点数を「100点刻み」で目標設定するようにしましょう。
目標までの期間と勉強法を決めよう
目標とする点数が決まったら、「いつまでに」「なにをするか」を具体的に決めていきます。
以下の3つを考慮することで具体的な方策を立てられます。
- 「100点アップ」にかかる時間は200~300時間
- 1日の勉強時間から換算して、何か月で『100点アップ』を達成するかを決める
- 勉強法(順序)を決める
Oxford University『A Teacher’s Guide to TOEIC ® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success』によると、TOEICスコアを100点アップさせるには約200~300時間の勉強が必要だとされています。
仮に200時間の勉強が必要だと仮定した上で「1日に勉強に充てられる時間」で割り算し、目標達成までの日数をイメージしてみましょう。
- 1時間/日:200日(約6ヶ月)
- 2時間/日:100日(約4ヶ月)
- 3時間/日:67日(約2ヶ月)
このように勉強期間をイメージしておくことで、ムダに焦ることなく、落ち着いて勉強に取り組むことができます。
あとは勉強の順序を決めておけば、迷うことなく毎日の勉強を進められるようになります。
例えば3ヶ月で勉強を完結させるのであれば、以下のような順序が想定できます。
- 1ヶ月目:英単語・英文法強化
- 2ヶ月目:パート別対策(苦手パートの克服)
- 3ヶ月目:公式問題集を使った実践練習と復習
「目標」「期間」「勉強法」を事前に決めておけば、あとは計画通りに勉強を進めれば大丈夫なので、安心して勉強に集中できますね!
1日の勉強時間を最大化して、最短での目標達成を目指そう
1日の勉強時間を更に増やすことができれば、短期間で目標達成することも可能です。
社会人の方に特におすすめしたい方法が以下の3つです。
- 朝、いつもより1時間早く起きる
- 夜、いつもより1時間遅く寝る
- トイレやお風呂を勉強部屋に変える
朝は『脳のゴールデンタイム』と言われるほど勉強効率に優れた時間帯なので、上手に活用すれば非常に生産性の高い勉強効果を得られます。
しかし、「どうしても早起きは苦手・・・」という人にとっては、夜寝る前に勉強時間を確保するという手もあります。
寝ている間、脳内ではその日にインプットした情報を整理する機能があるので、寝る直前に英語をインプットすることで記憶に残りやすい効果が期待できます。
あとは、トイレの中に単語帳を一冊常備しておいて毎回単語の復習をしたり、お風呂ではリスニング問題の聞き取りをするなど、生活の一部に英語の勉強を抱き合わせる方法も有効です。
何気ない生活のワンシーンでも勉強に活用すれば、長期目線でチリツモ効果が得られます。
【社会人】TOEIC600点達成までの勉強時間を最短にするテクニックを完全公開【まとめ】目標に向けて突き進もう!
今回はTOEIC点数の評価や実力の目安について解説しました。
今回の記事の内容を簡単におさらいしておきましょう。
TOEIC点数 | 英語レベル感 |
---|---|
300点台 | 超初心者 |
400点台 | 中学レベル |
500点台 | 高校レベル |
600点台 | 英語基礎が十分に固まってるレベル |
700点台 | 大学レベル |
800点台 | 間違いなく英語上級者 |
900点台 | TOEICレベルでは物足りない |
- 昇格要件をクリアしたい人はTOEIC500点以上
- 転職でアピールしたい人はTOEIC600点以上
- 海外でバリバリに活躍したい人TOEIC800点以上
- 目標とする点数を決める
- 目標までの期間と勉強方法を決める
- 1日の勉強時間を最大化して、最短での目標達成を目指す
TOEICで高い点数が獲得できると、周りの評価も上がりますし、「英語がデキる」という自信にもつながります。
TOEICの点数が高ければ高いほど英会話を習得するスピードも格段に早くなるので、将来の海外進出を目指している人は、今すぐ行動を起こすことをオススメします。
まずは全国平均である600点を目指し、ハイスペック人材に一歩でも近づいていきましょう!
【社会人】TOEIC600点達成までの勉強時間を最短にするテクニックを完全公開 【見逃せない7つのポイント】TOEIC600点の壁を超える勉強法今回の記事が参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。