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「TOEICパート3が苦手。集中してリスニングしてても聞き取りが追いつけなくて、結局最後は勘で解答してしまう。」
そんな悩みを抱えていませんか?
リスニングは大事なポイントを押さえて効率的に聞き取りをすれば正解を選ぶことは意外と簡単です。その方法を知らないと、テスト中に「英文を覚えきれない!」とか「問題を解く時にはもう英文の記憶がない!」という状況に陥ってしまうことがよくあります。
この記事では、リスニングの土台となる英語基礎力の底上げの方法やリスニングの効果的な勉強法、更にはテスト当日に使える解答テクニックなど、TOEICパート3で高得点を取るための情報を網羅的に取り揃えています。僕自身もこの記事で取り上げる勉強法やテクニックを使い、独学でTOEIC880点を取ることができました。
この記事の通り勉強と対策を実践すれば、「リスニングが苦手」というコンプレックスを消し去り、TOEICパート3で高得点を取ることができるようになるはずです。
TOEICパート3の基本概要
まずはTOEICパート3の基本的な情報を押さえておきましょう。
- サンプル問題
- 問題数
- 所要時間
上記の3つを確認し、パート3の全体像をなんとなく把握していきます。
TOEICパート3のサンプル問題
TOEICパート3では以下のような形式で問題が出題されます。
No. 38~40
No. 38
What is the conversation mainly about?(主に何について会話されていますか?)(A) An enlargement of office space.(オフィススペースの拡大)
(B) A movie into a new market.(新しい市場に向けた映画)
(C) An increase in staff numbers.(従業員数の増加)
(D) A change in comapny leadership.(会社の経営陣の変更)
No. 39
Why does the woman say, “I can’t believe it.”?(なぜ女性は”I can’t believe it”と言っているのでしょう?)(A) She strongly disagrees.(彼女は強く反対している)
(B) She would like an explanation.(彼女は説明をほしがっている)
(C) She feels disappointed.(彼女はがっかりしている)
(D) She is happily surprised.(彼女は嬉しくて驚いている)
No. 40
What do the men imply about the company?(男性たちは会社に関して何を示唆しているでしょう?)(A) It was recently founded.(最近設立された)
(B) It is planning to adjust salaries.(給料の調整を検討している)
(C) It is in a good financial situation.(会計的に良い状況にある)
(D) It has offices in other countries.(海外にオフィスがある)
TOEIC公式HPより引用<放送文スクリプト>※問題用紙には記載されていません
Have you two taken a looked at the progress they have made upstairs on the office expansion? It looks great!
I know! I can’t believe it. And the offices up there have amazing views of the city.
I wonder which division will move up there when it’s finished.
I heard it’s the research department.
Ah, because they have the most people.
Probably. I’d love to have an office on that floor, though.
Yeah. Well the company must be making good money of they’re adding that space.
I think you’re right there.
上記のサンプル問題のように、一つの放送文に対し3つの設問が用意されています。そして、それぞれの設問に対して4つの選択肢が用意されていますので、問いに対して最も適切な選択肢を1つ選ぶという形のテストです。
設問文と選択肢は全て問題用紙に記載されていますが、放送文は一切記載がありませんので、すべて耳で聞き取り、内容を理解しながら記憶する能力が試されます。
問題数と時間
問題数 | 全39問 |
所要時間 | 約17分 |
パート3では1つの会話文に対し3つの設問が用意されていますが、設問文が問題用紙に記載されているので、多少なりとも出題の予測を立てることが可能です。
ただし、音声を聞きながら設問文を読んだり、設問分を見た瞬間に内容を読み取る技術が重要になりますので、余裕を持って解答できるようになるまでは相応の練習が必要です。
TOEICパート3で出題される3つの問題タイプ
パート3には大きく分けて3つの問題タイプがあります。
- 2人の会話からの出題
- 3人の会話からの出題
- チャート、グラフ、地図等からの出題
※「一つの放送文に対して3つの設問」や「設問に対して4つの選択肢」といった基本的な問題構成は全て同じです
上記3つの違いを理解しておくことで、問題タイプに適した対策をすることができます。
ちなみに、僕自身はこの違いを知らずにテストに挑んだせいで軽いパニック状態になってしまいました。そうならないためにもぜひそれぞれの違いをしっかりと把握しておいてくださいね。
2人の会話からの出題
男女二人による会話を聞き取り、正解を選びます。
このタイプの問題は「男性に関する問い」なのか「女性に関する問い」なのかを設問文から読み取ることができます。「What will the man probably do next?」や「Who most likely is the woman?」など、設問文の中で男性なのか女性なのかを特定してくれていますので、リスニングの時にヤマを張りやすいのが特徴です。
3人の会話からの出題
3人での会話が放送されます。男性・男性・女性の場合や男性・女性・女性のどちらのパターンも出題されます。(男性3人や女性3人のパターンはありません)
この場合、設問文で問われている男性、女性の特定が難しくなることがあるので注意が必要です。
また、男性2人の場合でも女性2人の場合でも、音声だけで男性1と男性2(あるいは女性1と女性2)を聞き分けるのが難しく、話し手の立場と話している内容がゴッチャになることも多々あります。
チャート、グラフ、地図等からの出題
問題用紙に図表が記載されており、その図表に関する問題が2つ出題されます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れると図表を見た時にどんな事柄が話題になりそうなのか、何となく予測が立てられるようになります。
TOEICパート3攻略に必須のスキル
TOEICパート3では
- 流れる音声を聞きながら内容を理解し
- それと同時に設問文に目を通して素早く把握する
- 答えに最も近い選択肢を迷わず選んでマークする
という作業の連続です。
聞き取る方も読み取る方も、とにかく早く英語を処理すればそれだけ正解できる可能性が高くなります。
で、そのために重要なのが
- 英語読解力を底上げする
- リスニング力を強化する
- イメージ力を鍛えて瞬時に英語を読み解く
というスキルになります。
それでは順に解説していきます。
1.英語読解力を底上げする
「リスニングが聞き取れない」と悩む日本人は多いですが、実はその原因は2つあります。
- 英語の発音に慣れていない
- 英文そのものを理解する能力が低い
特に2つ目の「英語をのものを理解する能力が低い」というのは、言い換えると「書かれている英文を読んでも、内容を正しく理解できない」ということです。
なので、英語を聞き取れるかどうかに関係なく、そもそも英文を目で見ても内容を理解できないワケなので、その英語をイキナリ耳で聞いたところで正しく認知できるハズがないんです。
で、その「書かれている英文を読んで内容を正しく理解できる」ようになるために必要なのが英語読解力です。
英語読解力を底上げするためには以下の2つが重要です。
- 基本的な英文と単語をマスターする
- 内容のやさしい英文を多読して、英語のパターンに慣れる
地道な作業ではありますが、この過程を無視してリスニング力だけを上げることはできません。
2.リスニング力を強化する
英語を正しく聞き取るためのリスニング力の強化は言うまでもありませんが、それに加えて「ミスを防ぐために細部まで聞き取りができる」という目的意識も必要です。
具体的には以下のようなことです。
- 引っかけ問題に引っかからない
- リスニング中に迷子にならない
TOEICは引っかけ問題が大好きですので、高得点を狙うためには「引っかけ問題に引っかからない」という戦略が不可欠です。
会話文と設問文に同じ単語(または発音が似ている単語)を混ぜることにより、回答者を聞き取れた気にさせて間違いに導くやり方は代表的とも言えますね。
リスニングが苦手だと、目立った単語に注意が行きがちです。ですが、実際の正解は目立たない単語や音声に答えが隠れていますので、それらをしっかり聞き分け無ければなりません。
また、リスニングがあまりできないと、「今何て言ったんだろう?」と不安になってしまい、不安に思っている間の音声を聞き逃してしまうことも多々あります。特に細かいところが聞き取れなかったり、正解のヒントが隠されているだろう部分が聞き取れないと余計に不安で一杯になってしまいます。
リスニングを強化することで英文を正しく理解できることはもちろん理想ですが、ミスを防ぐという観点でも非常に重要です。
3.イメージ力を鍛えて瞬時に英語を読み解く
言葉や文字の情報は想像以上の早さで頭から消えていきますが、イメージの情報は長く残ります。
なので、放送分を聞きながら情景を頭の中にイメージできれば、それだけ記憶に残りやすくなり、問題も解きやすくなります。
例えば以下のような無味乾燥な単語は記憶に残りにくいと思います。
<テキトーに単語をちりばめる>
しかし、こちらのイラストは見た後しばらく頭に残っていますよね?
<イラストを用意する>
聞き取った情報は即座に情景を思い描く練習を普段から積んでおきましょう。
必要なスキルを身に付けるための勉強法
ここでは具体的な勉強法を解説します。
- 英語読解力を身に付ける
- リスニング力を身に付ける
- 短期記憶を鍛える
この3つについて深堀して解説していきます。
1.英文読解力を身に付ける
英文読解力とは、英文を読んで内容を理解し、解釈できる能力のことです。言い換えれば、英文を読んだ時にその内容をすぐに、正確に読みとり、解釈できるということです。
正確に英文を読解できるようになるためには英文法の知識が欠かせません。知っている単語だけを頼りに英文の意味を解釈しようと思っても、ほとんどの場合間違っています。
英文法の知識をしっかりと身に付け、その状態で色々な英文を精読(細かいところまで注意して読むこと)をすることで、文法的に英文を解釈できる=正確な英文読解ができるようになっていきます。
パート3で放送される英文を、聞くと同時に内容把握するためには、英文そのものが楽に理解できるのが前提です。
なので、もし仮に音声のスクリプト(原文)を読んで理解できないのであれば、英文法からやり直す必要があります。
まずは中学英文法を全体的に復習し、知識が頭に入った状態で練習問題を繰り返し、徐々に理解を深くしていくと良いでしょう。
基本的な英文法知識が身に付いたら、次はパート3の問題を使って実践に慣れていきます。
問題集などで一度解いた問題を用意し、スクリプトを精読していきましょう。一文一文丁寧に解剖しながら意味採りしていくイメージです。
スクリプトを使った精読を繰り返すことで
- パート3の英文レベル
- 一文あたりのボリューム感
- 会話の展開のパターン
が分かるようになってきますので、実践力も同時に養われます。
2.リスニング力を身に付ける
実はリスニングは「聞いているだけ」のような耳だけを使った勉強より、他の身体の部位も使いながら勉強をした方が格段に効率が上がります。
今回紹介する方法は、
- ディクテーション
- 音読
- オーバーラッピング
となり、手・目・口を使ったトレーニングの方法で、色々な器官を使うので英語を吸収するスピードが上がります。
慣れないうちは難しいと感じることも多いですが、繰り返し練習をすることによりメキメキと実力が上がるのを実感できるはずです。
ディクテーションとは聞き取った音声を文字にして書き起こしていくトレーニングのことで、リスニング力を鍛えるのに非常に高い効果が得られます。
リスニングが苦手と感じる一番の原因が、英語特有のの「音の変化」であり、この音の変化に慣れるにはリスニングを繰り返すだけでは不十分で
ディクテーションをすると、自分の中の「聞き取れる音」と「聞き取れない音」の判別がハッキリ分かるようになります。
聞き取れない音を重点的に対策することで、効率よくリスニングを鍛えられます。
音読もオーバーラッピングも、書かれている英文を声に出して読み上げる作業のことです。
- 音読:声に出して英文を読み上げる
- オーバーラッピング:音声のペースに合わせながら英文を読み上げる
実際に自分の声に出して英語の音をマネて見ることで、英語の音が脳に刻み込まれます。
正確に発音を真似できれば高い効果が得られますが、難易度が高いので時間がかかります。多少ギコチなくてもいいので、「なんとなくニュアンスをマネてみる」くらいの軽い気持ちで始めてみるのが良いでしょう。
3.短期記憶を鍛える
最後は、聞き取った音声の内容を記憶の中に残しておくトレーニングです。
リスニング問題では、実際に問題に答えるときに「あの時何て言ってたっけ?」と記憶が曖昧になり問題に答えられないというケースが頻繁に起こります。
なので、聞き取った音声を頭の中に残しておけると、英語の音声が終わった後でも設問に答えやすくなります。
シャドーイングは英語の音声を聞き取り、何も見ないで聞こえた音声をそっくりそのままマネして声に出すトレーニングのことです。
ディクテーション、音読(オーバーラッピング)を行うことで英文に対する理解度はかなり高くなっているはずです。なので、英文を見なくても聞き取っただけで一つ一つの単語がイメージできたり、意味を把握できるようになっているでしょう。
一つの会話文に対して10回ほどシャドーイングを行えば、英文の隅々まで聞き取れるだけのリスニング力が備わっているはずです。
リスニング勉強の仕上げとして取り入れていきましょう。
TOEICパート3の勉強におすすめの教材3選
ここからはTOEICパート3の勉強に役立つ教材を3つ紹介していきます。
厳選した3つだけ紹介しますので、リスニングパートの対策はこれだけで十分です。
TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 3 & 4
- Part3とPart4を同時に勉強できる
- 「ゼミ」ということで解説は講義(講師と生徒の会話)形式となっているので、自分の質問に答えてもらっている感覚で解説を読める
- 問題の解き方だけでなく、急所や注意点まで体系的に説明されているので、ただ解説を読むだけよりも理解が深まる
- 各セクションでミニ模試や確認問題が出されるので、結果的にかなりの量の練習問題に取り組むことができる
TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リスニング
- 「精選」というだけあって問題の質が高く、一般的に間違えやすい急所に注意して学習ができる
- 本番を想定した模試を5回も繰り返せるので、『模試⇒復習⇒次の模試⇒復習』と繰り返すことにより、段階的にレベルアップを実感できる
- 解説欄には問題ごとに重要単語もまとめて記載されているので、「覚えるべき単語」が一目でわかる
- 専用アプリに対応しているので、アプリ経由で音声のダウンロードができる(無料)
- 無料の範囲で、アプリ上で音声の再生とマークシート記入・採点ができるので便利
- リスニングに限っては公式問題集よりも問題収録数が多いのでコスパ最強
公式TOEIC Listening & Reading 問題集
- 「本番」を想定した模試の練習に必須
- 勉強の成果を試す意味で本番前には必ず一回はやっておく必要があるため、必ず一冊は必要
【7ステップ】パート3の問題の解き方(手順)
TOEICパート3には解き方の正しい手順があります。この手順を守らずにテストに挑んでも絶対にスコアを上げることはできませんので、しっかり押さえていきましょう!
その内容は以下の通りです
- ディレクション放送中に3つ全ての設問文を先読みする
- 会話文が始まる前に1つめの設問文にもう一度目を通す
- 会話文を聞き、正解が分かった時点でマークする
- 2つ目の設問文に目を通す
- 会話文を聞き、正解が分かった時点でマークする
- 3つ目の設問文も同じ手順を繰り返す
- テープが設問文を読んでいる間に次の問題の設問文の先読みをする
それでは一連の解答の流れを以下のステップに沿って確認していきましょう。
パート2が終わり、パート3に突入する段階で、パート3に関するディレクション(説明)が放送されます。この放送は聞く必要ありませんので、その時間を使って1つ目の会話文の3つの設問文にざっと目を通しましょう。
意味の理解はなんとなくで大丈夫なので、読み飛ばしだけしないように注意しながら先読みをします。
先ほどのステップが終わったらもう一度1つ目の設問文に戻り、もう一度設問文と選択肢に目を通しましょう。
一度目を通している内容なので、2回目は少し理解しやすくなっているはずです。
タイミング的には会話文が始まる直前に設問文と選択肢に目を通せるのが理想的ですが、目を通している最中に会話文が始まっても大丈夫です。
短い時間であっても2回目を通すことが非常に重要です。
パート3ではほとんどの場合会話の流れと設問の流れが同じになっています。
なので、設問1のヒントは会話の冒頭で現れます。
設問文と選択肢の内容を頭に入れ、ヒントとなるフレーズが話されるチャンスをひたすら待ち構える感じです。
「これだ!」と思うフレーズが出てきたらその場で迷わずマークしましょう。迷いは禁物です!
1つ目の問題を解いたらすぐさま2つ目の設問文と選択肢に目を通しましょう。
目を通している間にも音声は流れていますので、音声の方にもしっかり意識を向けながら、目には設問文と選択肢を映しておき、ヒントとなるフレーズが出てくるのを待ち構えます。
目からの情報と耳からの情報を同時に処理しなければならないので、この作業はなかなかハードルが高いですが、頑張りましょう。
この作業は1つ目の設問文と同じです。「これだ!」と思うフレーズが出てきたら迷わずマークしましょう。
これまでの手順と同じように、設問文と選択肢に目を通しながら、耳は音声の方に注意を向けつつ、正解が分かり次第マークします。
3つ目の問題を解き終わっても、音声の方はまだ問題文を読み上げている頃だと思います。
音声が先ほどの問題を読み上げている間に、次の会話文に関する3つの設問に目を通しておきましょう。
ここからはSTEP2~STEP6をひたすら繰り返し行っていきます。
以上がパート3の問題を解く手順になります。
何度も繰り返し練習をして、先読み→解答の手順がクセになるようにしっかりと体に沁み込ませて下さいね。
【まとめ】TOEICパート3は先読みが高得点のカギ!
以上、今回はTOEICパート3の対策について説明しました。
パート3ではあまり小手先のテクニックが使えないので、英語の基礎をしっかりと固めて正しく聞き取り、理解する能力が試されます。
文法や単語を見直して英語読解力の底上げをしつつ、ディクテーションや音読(オーバーラッピング)、シャドーイングも日々の勉強に組み込んで、リスニング力の向上を狙っていきたいですね。
また、テスト本番は設問文の先読みが必要不可欠ですので、音声を聞く前に設問文に目を通し、ある程度内容を頭に入れておくという練習を普段から積んでおくよう意識してください。
先読みを使わないでパート3で高得点を取るのは不可能です。
以上、参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。