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- TOEICパート1のスコアが思ったより伸びない
- 簡単なはずなのになぜかいつもミスをして点を取り損ねてしまう
- TOEICパート1で確実に全問正解できる勉強法はないかな?
そんな疑問にお答えしていきます。
TOEICパート1は問題数も少なく難易度も低いパートではありますが、しっかりと対策しないと思いがけないミスをしてしまう可能性があります。
難易度が低いだけに確実に満点を取っておきたいパートですので、この記事で対策方法をみっちりお伝えしたいと思います。
僕自身が独学でTOEIC880点を取得した経験や、会社の同僚を半年でスコア200点アップ(570⇒810)させた指導の経験を基に解説をしますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
TOEICパート1の基本概要
まずはパート1の基本的な情報を確認しておきましょう。
サンプル問題と特徴
TOEICパート1では問題用紙に写真が記載されていますので、放送される音声(英語)を聞き、最も正しく写真の内容を説明している選択肢を選ぶ問題です。
以下のサンプル問題をご覧ください。
<問題>
A: He is shoveling some soil.(彼はシャベルで土をすくっています)
B: He is moving a wheelbarrow.(彼は台車を移動しています)
C: He is cutting some grass.(彼は草を刈っています)
D: He is planting a tree.(彼は気を植えています)
※実際のテストでは問題文は記載されていません
TOEIC公式HPより引用
この問題では選択肢Aが最も適切に写真の内容を表現していますので、正解はAとなります。
上記では説明の都合上英文を掲載していますが、実際のテストでは英文は一切記載がありませんので、すべての音声を耳で聞き取り、解答する形になります。
問題数と時間
TOEICパート1の問題数と所要時間は以下の通りです。
問題数 | 全6問 |
所要時間 | 約3分30秒 |
あっという間に終わってしまいますね。
TOEICパート1を完全攻略する勉強法
TOEICパート1を攻略する上で必須の勉強法は以下の5つです。
- 単語を覚える
- ディクテーションでリスニング耳を鍛える
- シャドーイングで苦手な発音を克服する
- 練習問題をたくさん解く
- 倍速リスニングでリスニング耳を覚醒させる
一つ一つ解説していきます。
単語を覚える
まずは素材となる英文を理解するためにも、単語を覚えておくことは必須です。
特にパート1で頻繁に使われる単語は確実に覚えておきましょう。
be seated(座る)、climb(登る)、board(搭乗する)、arrange(整列する)、construction site(工事現場)など、TOEICで頻出する単語は数多くありますので、覚えている単語が多いほど正解率は上がります。
ディクテーションでリスニング耳を鍛える
ディクテーションとは文字起こしトレーニングのことです。
聞き取った音声をノートに書き込んだり、パソコン上で打ち込んでいきます。
ディクテーションをすることで
- 「ただ聞くだけ」の時よりリスニング時の集中力が上がる
- 聞き取れる所と聞き取れない所の区分が明確になり、弱点が把握しやすい
といったメリットがあります。
TOEICパート1の音声は一つ一つがとても短いので、初めてディクテーションを行う場合でもそれほど難しく感じないでしょう。
ディクテーションを継続するとリスニング力はかなり上達します。
シャドーイングで苦手な発音を克服する
シャドーイングもリスニング力を上達させられるトレーニングの一つです。
シャドーイングとは、音声を流しながら、流れた音声のすぐ後を追いかけるように同じ英文を声に出していくことです。
元の音声の影を追うように声を出して追いかけるので「シャドーイング」と呼ばれています。
シャドーイングは「聞く」と「話す」を同時に行いますので、トレーニングの負荷はかなり高いのですが、その分リスニング力やスピーキング力の飛躍的な向上が期待できます。
パート1の音声をシャドーイング音源として活用すれば、パート1の聞き取りが随分楽にできるようになりますよ。
練習問題をたくさん解く
習うより慣れろ(Practice makes perfect)という言葉にもある通り、やはり何度も練習問題を解くことで問題への「慣れ」を身に付けることができます。
問題をたくさん解くことでパターンが身体に染み付くので、音声を聞いた瞬間に正解/不正解の判断ができるようになります。
倍速リスニングでリスニング耳を覚醒させる
リスニングに少しでも慣れてきたら、今度は再生速度を上げてリスニングすることをおススメします。
そうすることで通常より速い英語に耳が慣れるため、通常速度が遅く感じ、一つ一つの音がクリアに聞こえるようになります。
音がクリアに聞こえると意味の把握がスピードアップしたり、単語をより正確に聞き取れるようになるので、正解が選びやすくなります。
通常速度に慣れてきたら取り入れてみてください。
テスト直前にこの手法をやってみると更に効果大です。
TOEICパート1の勉強におすすめの教材
TOEICパート1対策におすすめの教材を3つ紹介します。
リスニング強化には同じ問題を使って、何度も何度も聞き取りの練習をすることが一番効果がありますので、今回紹介する3つの教材をしっかり使い込めば他の教材を追加で購入する必要はありません。
ボロボロになるまでテキストを使い倒し、リスニング力を鍛えましょう。
TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 2 & 1
- Part1とPart2を同時に勉強できる
- 「ゼミ」ということで解説は講義(講師と生徒の会話)形式となっているので、自分の質問に答えてもらっている感覚で解説を読める
- 問題の解き方だけでなく、急所や注意点まで体系的に説明されているので、ただ解説を読むだけよりも理解が深まる
- 各セクションでミニ模試や確認問題が出されるので、結果的にかなりの量の練習問題に取り組むことができる
TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リスニング
- 「精選」というだけあって問題の質が高く、一般的に間違えやすい急所に注意して学習ができる
- 本番を想定した模試を5回も繰り返せるので、『模試⇒復習⇒次の模試⇒復習』と繰り返すことにより、段階的にレベルアップを実感できる
- 解説欄には問題ごとに重要単語もまとめて記載されているので、「覚えるべき単語」が一目でわかる
- 専用アプリに対応しているので、アプリ経由で音声のダウンロードができる(無料)
- 無料の範囲で、アプリ上で音声の再生とマークシート記入・採点ができるので便利
- リスニングに限っては公式問題集よりも問題収録数が多いのでコスパ最強
公式TOEIC Listening & Reading
- 「本番」を想定した模試の練習に必須
- 勉強の成果を試す意味で本番前には必ず一回はやっておく必要があるため、必ず一冊は必要
TOEICパート1攻略の具体的な勉強ステップ
それではここからは、実際に勉強する上での具体的なステップを説明していきます。
勉強の順番や注意点など、しっかり守らないと勉強の効果が半減してしまいますので、よく読んで実践に落とし込んでくださいね
勉強のステップは以下の通りです。
- テスト一回分の練習問題を実際に解いてみる
- スクリプトを見ないで問題文の音声を数回聞いてみる
- スクリプトを見て、意味と音声を確認する
- スクリプトを見ながら音声を流し、目で文字を追いながらリスニングする
- スクリプトを見ないでリスニングする
- あとはひたすら繰り返すのみ!
それでは順に解説していきます。
1.テスト一回分の練習問題を実際に解いてみる
まずはテスト一回分の練習問題を実際に解いてみましょう。
ここでは実力の確認もしたいので、なるべく本番形式の問題を使います。
練習問題を解き終わったら採点もしましょう。
ただ、この時点で正解数が少なくても全然大丈夫です。あくまで現状把握が目的なので。
ちなみに採点する時はスクリプトを絶対に見ないよう注意してください。
2.スクリプトを見ないで問題文の音声を数回聞いてみる
それではここから、一度解いた問題の音声を使って復習をしていきます。
まずは先ほど解いた問題の中から1問ピックアップし、その問題の音声を数回(できれば10回)程度聞いてみてください。
そうすると次第に
- 完璧に聞き取れる部分
- ちょっと自信がない部分
- 本当に何て言っているのかわからない部分
の聞き分けができるはずです。
そこまでできたら「本当に何て言っているのか分からない部分」に絞り、「これ以上はもうムリ」と思うまで気合い入れて繰返し聞いてみましょう。
10回くらい余分に聞いてみて、それでも聞き取れない部分がある場合は、いったんそこで聞き取りを止めても大丈夫です。
少なくとも「苦手な部分」は明確になったはずです。
ちなみに、この段階でディクテーションを取り入れると更に「苦手な部分」が明確になります。
聞き取りだけでは「何となく聞き取れた気になっている」部分を見過ごしてしまいがちですが、ディクテーションで実際に文字起こししてみると、思った以上に聞き取りができていないことを認識できます。
ただ、そういった弱点を正確に把握して対策することで、リスニング力はもっともっと向上しますよ。
3.スクリプトを見て、意味と音声を確認する
それではようやくここでスクリプトを見てみましょう。
実際に英文を見て、自分の聞き取りの精度を確認していきます。
- 聞き取りの通り
- 自分の聞き取りとは違っていた
- まったく聞き取れていなかった
など色々と発見があると思いますので、特に聞き取りが甘かったりできていなかった部分を重点にチェックしてください。
次に行うのが英文の意味の確認です。
知らない単語があれば調べて、一つ一つの英文の意味がわかる状態を作りましょう。
ちなみに、読んでもわからない場合は文法力が不足しています。
中学1年の英文法をサクッと復習しておきましょう。
TOEICパート1の問題を解くうえでは現在進行形、受動態がわかっていればOKです。
4.スクリプトを見ながら音声を流し、目で文字を追いながらリスニングする
それでは次は、スクリプトを見ながらリスニングをしてみましょう。
英文を目で追いながらリスニングすることで一つ一つの単語や、単語同士のつながりを意識しながら聞くことができます。
最低でも10回は同じ音声をリピートして、文字と音を頭に擦り込ませてください。
5.スクリプトを見ないでリスニングする
次はスクリプトから目を離して音声を聞いてみましょう
音声を聞いた瞬間に頭の中に単語や英文が浮かんだら上達している証です。
最低でも10回は同じ音声をリピートしましょう。
できれば10回にこだわらず、通勤時や寝る前など、少しでもリスニングする時間があれば何度もチャレンジしてください。
その方がリスニング力が格段に鍛えられます。
6.あとはひたすら繰り返すのみ!
1問に対して1~5までの1サイクルが完了したら、次の問題へと取り掛かり同じステップで1サイクルやってみて下さい。
色々な問題を使ってサイクルを回すことで様々なパターンの音声に対応できるようになります。
リスニングは徹底的な反復が上達のカギとなりますので、自分が納得できるリスニング力が身に付くまで何度も何度も繰り返しサイクルを回してください。
TOEICパート1で高得点を取るための4つのコツ
ここからはテスト本番で使える解答のコツを紹介していきます。
コツを知った上でテストに臨めば更に高い点数が期待できますので、ぜひマスターしていってくださいね!
ディレクションは聞かない
リスニングセクションでは、各パートの冒頭で必ずディレクション(そのパートの案内)が流れます。
パート1で話されるディレクションは
- このパートでは1問につき4つの英文が流れます
- その中から写真の内容を最も適切に説明している英文を選択してください
- 解答はマークシートにマークしてください
- 英文は問題用紙に記載されていません
- 英文の放送は一回のみです
- 実際にサンプル問題を試してみましょう。ここでの正解は「C」です
など、問題の進め方や注意点が説明されます。
ディレクションは毎回のテストで同じことを言いますので、内容を覚えておけば当日聞く必要はありません。
ですので、ディレクションが放送されている間はパート1の写真を確認する時間にしてください。
ディレクションが放送されている時間内に6問分の写真に目を通し、概要をざっくりと頭に入れておきます。できれば写真を見た時に、なんとなく問題を予想できればベストです。
そうすることで実際に問題文が流れた時に英文と写真のイメージを近づけやすくなりますので、正しい英文と間違っている英文の区別がしやすくなります。
似た発音の単語にダマされない
TOEICパート1の得意技でもある「似た発音」でひっかけてくる問題です。
以下の例題で見てみましょう。
<問題>
A:She is using a copy machine.
B:One of the chairs is empty.
C:A window is being cleaned.
D:She is having an online meeting.
写真をパッと見た感じだと
- 女性がコーヒーを手にしている
- 女性がパソコンで何かしている
という動作が真っ先に見て取れますよね。
そのイメージを持って「copy」という単語を聞いてしまうと、ついつい「coffee」と聞き違い(思い込み)をしてしまうと不正解になります。
代表的な似た発音の単語は以下の通りです。
- car / cart
- coffee / copy
- floor / flower
- grass / glass
- hold / fold
- ride / write
- right / light
- train / rain
- work / walk
聞き取りが難しいパターンもありますので、前後の英語も集中して聞き取り、総合的に判断することが重要です。
例えば上記の「car/cart」の場合、
- He is driving a car
- He is putting merchandise in a cart
このように、「car/cart」は似ていますが、その前の文章をしっかり聞き取ればどちらが正しいか判別しやすいですよね。
単語の言い換えに注意する
例えば写真の中にトラックが写っていた場合、放送分では素直に「トラック」とは呼ばずに「車両」と別の言い方をして問題を出してくることがあります。
以下は代表的な言い換えの例です。
- cellphone, laptop, PC → device (端末)
- guitar, piano → music instrument (楽器)
- bag, cup, clothing → item / merchandise (商品)
- copier, cashier → machine (機械)
- strawberry, orange, → produce (農作物)
- truck, car, train → vehicle (車両)
言い換えは、具体的なもの(写真に明確に写っているもの)を抽象化(幅広く取れる表現)する場合がほとんどです。
例えば写真の中にノートパソコンが写っているとして、それを「端末」と幅広く取れる意味に抽象化して言い換えてきます。
なので、言い換えに使われやすい単語は覚えておいて、本番で言い換えに気づけるよう準備しておきましょう。
効率的なマークシート記入法を身に付ける
マークシートの記入も効率的に行いましょう。
そうすることで頭の中の余計な負担が減り、その分英文を聞いて問題を解くことに集中できます。
それでは方法を説明します。
例として、あなたは1問目に取り組んでいることにします。
- まずは鉛筆(シャーペン)の先をマークシートの1問目の「A」の所に置く
- その状態で問題文「A」を聞く
- 「A」が正解でないと判断
- 鉛筆の先を「B」に移動する
- その状態で問題文「B」を聞く
- 「B」が正解でないと判断
- 鉛筆の先を「C」に移動する
- その状態で問題文「C」を聞く
- 「C」が正解だと判断。その時点でシートを塗りつぶす
- 念のため問題文「D」も聞き、「C」が間違いないことを確認する
この方法の優れているところは「塗りつぶしたい場所に常に鉛筆が待機できている」という状態が作れるので、正解だと判断した瞬間に塗りつぶしも完了できます。
なので、マークする場所を探す手間と時間が大幅に省けるんですね。
鉛筆がマークシートから離れた状態ですと、その都度マークする先を探したり鉛筆を移動したりするので、意外と手間がかかり時間をロスします。
それでは次に、正解に迷いが生じた時(どちらを選ぶべきか迷った時)の方法です。
- まずは鉛筆(シャーペン)の先をマークシートの1問目の「A」の所に置く
- その状態で問題文「A」を聞く
- 「A」が正解でないと判断
- 鉛筆の先を「B」に移動する
- その状態で問題文「B」を聞く
- 「ハッキリとはわからないけど、今のところ「B」が正解っぽい気がする」と判断
- 鉛筆の先をそのまま「B」に残しておく
- その状態で問題文「C」を聞く
- 「C」が正解でないと判断
- 引き続き鉛筆の先を「B」に残しておく
- その状態で問題文「D」を聞く
- 「D」が正解でないと判断
- マークシート「B」を塗りつぶす
この方法の優れているところは「塗りつぶしたい場所に常に鉛筆が待機できている」という状態が作れるので、正解だと判断した瞬間に塗りつぶしも完了できます。
なので、マークする場所を探す手間と時間が大幅に省けるんですね。
実際にこの記入法に慣れると気持ちの面でも相当落ち着きを保ちやすくなりますので、絶対に取り入れるようにしてください。
【まとめ】TOEICパート1では気持ちよくスタートダッシュを切ろう!
今回はTOEICパート1の問題の傾向とコツ、勉強法について解説しました。
パート1は出題数も少ないので、勉強の範囲も絞ることができ、比較的簡単に対策ができると思います。
- 似た発音の単語
- 言い換えられた単語
これらを覚えて、引っかけ問題に釣られないようしっかり対策していきましょう。
とは言え、「そもそもリスニングが苦手で聞き取りができない」という場合は是非ディクテーション、シャドーイングを取り入れていきましょう。
最初は苦労すると思いますが、慣れていけば驚くほどリスニングができるようになります。
今回の記事が参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。