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- 社会人でTOEIC400点台はヤバいって本当?
- TOEIC400点を突破するためには何をしたらいいの?
- 勉強時間はどれくらい確保しなきゃいけないの?
こんな疑問にお答えしていきます。
✔この記事の内容
- 社会人でTOEIC400点の人はどんなレベルなのか分かる
- 社会人がTOEIC400点台を取るための戦略
- TOEIC400点までの具体的な勉強ステップ
僕自身、今では独学でTOEIC925点まで伸ばすことができましたが、初めて受験した時でも440点取ることができています。
実際、TOEICで400点台を取ることは非常に簡単で、「やるべき事」「やらなくていい事」をしっかり分別して、必要最低限の勉強さえすれば誰でも達成可能なレベルです。
本記事ではTOEIC400点台が世間的にどれくらいのレベルかを解説し、併せて400点を突破する勉強法も紹介しています。
無駄なく、短期間で400点を突破したい社会人の方はぜひ参考にしていただければと思います。
社会人でTOEIC400点って、どんなレベル?
まずは、世間一般的にTOEIC400点がどんなレベルなのかを、色々なデータを参考に見ていきましょう。
TOEIC公式が公開するTOEIC400点の英語レベル
下図は、TOEICテストも運営する一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会が公開している相関図になります。
TOEIC公式HPより引用
尺度が広すぎるのが難点ですが、400点台ということであれば、一応Cレベルに相当しますね。
「限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる」と書かれていますが、現実的には400点台の実力で業務上のコミュニケーションを取るのはほぼ不可能です。
受験者人口と400点台の人数
世間一般のTOEICを受験している社会人が
- 何人くらいいるのか
- 平均点はどれくらいなのか
- TOEIC400点レベルの人の割合はどれくらいなのか
データで見てみましょう。
TOEIC公式HPより引用
年間200万人もの人がTOEICを受験していますね。
TOEIC公式HPより引用
社会人の平均スコアは586点!結構高いですね。
TOEIC公式HPより引用
TOEIC400点台の割合は全体の14.7%で、500点以上のスコアを取る社会人は約70%という驚異の結果。
上記のデータをまとめた結論は以下の通りです。
- 受験者数は約200万人
- 社会人でスコア400点台の割合は14.7%
- 社会人でスコア500点を超える人の割合は66.9%
- 社会人の平均スコアは586点
社会人のほとんどはTOEIC500点以上を保有しているので、TOEIC400点台の人は、500点以上を目指す為の入り口くらいの位置付けですね。
逆に、TOEIC500点を超える社会人は全体の8割もいることを考えると、英語に対する社会人の関心度や実力がかなり高くなっていることが伺えます。
CEFR(セファール)や英検との相関は?
CEFR(セファール)とは「外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠」のことで、外国語の運用能力を測る国際標準のことです。
「英検」や「TOEIC」のように国や地域に偏った英語力評価ではなく、国際的に同一の基準で英語力を評価するためのモノサシです。
CEFRが提唱する等級区分と、能力レベルは以下のようになっています。
BRITISH COUNCILのデータを基に筆者が一部編集
次に、CEFR、英検、TOEICのレベル相関は以下のようになっています。
ということで、TOEIC400点台のレベルを比較した結果
- CFER:A2(基礎段階の言語使用者)
- 英検:3級~準2級
ということになります。
一見すると「英検準2級レベルなの?すごいじゃん!」と思ってしまいますが、TOEIC400点が取れたら英検準2級に必ず合格できるということではないですからね。
就活や転職、キャリアアップには有利?
「TOEIC400点台は就活や転職で有利になれるの?」気になりますよね。
結論から言って、TOEIC400点では就活や転職でアピールできる実績にはなりません。
IIBCが公開している「英語活用実態調査 企業・団体ビジネスパーソン2019」によると、採用・昇進・昇格において以下のように要件化している企業が多いようです。
<採用>
<昇進・昇格>
TOEICスコアを武器にするのであれば、最低でも500点は欲しいところですね。
実際の英会話力
色々とデータを見ながらTOEIC400点台のレベルを見てきました。
ですが、実際のところTOEIC400点レベルはどれくらい英会話ができるのか?ここを知りたいですよね。
僕自身の経験や、同僚が苦労していた実体験は以下の通りです。
- 言いたいことは浮かんでるけど、どうやって単語を並べれば文章が成立するかわからない
- 質問に対し返事をするのに時間がかかり過ぎる
- ネイティブの話すスピードについていけない
- 聞き取れないイライラ、気持ちを伝えられないイライラがすごい
- その場にふさわしい単語がパッと思いつかない
このレベルでは、ネイティブスピーカーを相手に「会話」と呼べるほどのやり取りをすることは不可能です。
TOEIC400点台は、英語力という意味ではまだまだビギナーです。しっかりと勉強・練習を継続することで英語力はどこまでも伸ばすことができます。
社会人がTOEIC400点を取るまでの勉強時間
忙しい社会人にとって、「TOEIC400点を突破するまでにどれくらいの時間がかかるんだろう?」ってとこが気になりますよね。
一般的に言われているのは200~400時間
OXFORD UNIVERSITY PRESSが発行する調査書によりますと、TOEIC400点を取るまでに以下の時間がかかると言われています。
OXFORD UNIVERSITY PRESSより
仮に425時間の勉強が必要な場合、
- 1日1時間の勉強で425日(約1年と2カ月)
- 1日2時間の勉強で212日(約7か月)
- 1日3時間の勉強で141日(約5か月)
でTOEIC400点を突破できるという計算になります。
勉強の合計時間より、何をいつまでにやるかが大事
先ほどはTOEIC400点を突破するまでに、1日3時間勉強しても約5か月もかかるという話をしました。
しかし、これはデータ上そのように言われているだけで、工夫次第でもっと期間を短縮することは可能です。
短期間でTOEIC400点を突破するためには
- 何を勉強するか
- いつまでにやるか
が最も重要です。
やるべき事を明確にし、時間を上手に使うことができれば短期間でもTOEIC400点台を取ることは十分に可能です。
TOEIC400点を目指すのであれば、TOEIC400点を取るためのピンポイント戦略で攻略しましょう。
詳しくは次で解説していきます!
社会人でもTOEIC400点が取れる戦略
TOEIC400点台を目指すには、たった2つの戦略にフォーカスすれば十分です。
- TOEICテストに慣れる
- 単語を覚える
詳しく解説していきます。
TOEICテストに慣れる
TOEICで400点を取るためには、テストそのものに慣れておく必要があります。
逆に英語力もなく、TOEICテストに対する慣れもないうちは400点越えはかなり難しいです。
TOEICは2時間というとても長時間の中で、200問という鬼のような問題数を怒涛のように答えていくスタイルです。
テストの出題形式やスタイルに慣れていないと、気持ちばかり焦ってしまい、集中できないままテストに臨むことになってしまいます。
400点を目指すのであれば、
- 最低でも1度はテストを受けておく(欲を言えば1回以上)
- 自宅でも本番を想定した模試で練習しておく
といった準備が不可欠です。
そういう意味では、準備期間をしっかり確保しておくことも重要な要素の一つです。準備期間が長ければ長いほど、テストに慣れさせる回数を増やすことができます。
単語を覚える
単語をある程度記憶すれば案外TOEIC400点を超えることは可能です。
僕の実績として、とにかくひたすら単語を覚える努力をしたら400点を超えました。
単語を覚えると、英文の内容を推測できるようになるので、近からず遠からずの解答ができるようになります。
もちろん、引っかけ問題に見事に騙されたり、文法を問うような問題には太刀打ちできませんが、400点台であればそこまでの実力は求められませんのでご安心ください。
また、単語の暗記だけに集中すると、「この単語、この前も見たな」と気づく瞬間が増えるので、そうした気づきも手助けとなり効率的に単語を覚えられます。
細かいテクニックは一度忘れて、単語の暗記だけに注力しましょう。
TOEIC400点を取るための勉強法
1.公式問題集の模試を、本番形式で実施
まずは公式問題集を使って、本番形式で模試をやっていきましょう。パートやセクションで区切ったりせず、2時間ぶっ通しで模試を行います。
模試の実践をすることで、以下の内容がざっくり把握できます。
- テスト全体のボリューム感
- 難易度の確認
- 得意なパート、苦手なパート
- テストのスピードや時間配分の難しさ
模試が終わったら採点をします。
ただ、この時点では間違いがたくさんあっても気にする必要はありません。
まずは現状を把握してスタート地点を明確にしておきましょう。
2.わからない単語を全て書き出す
先ほど解いた問題を使って、わからなかった単語をノートに書き出していきます。
単語を書き出す際のポイントは以下の3つです。
- 単語の書き出しはリスニングセクションのみ
- パート1から始め、パート2→3→4と順に進める
- 単語リストを活用する
リスニングセクションの単語は難易度が低く、かつ頻繁に使われるものが多いです。
逆にリーディングセクションに出てくる単語は上級者向けのものも多く含まれています。
初心者のうちは覚える単語が多すぎるとオーバーフローするので、まずはリスニングセクションの単語を確実に覚えていきましょう。
3.単語カードか、単語カードアプリに単語を書き写す
ここからは、単語カード、または単語カードアプリを使って単語を記憶に定着させます。
ノートに書き出した単語を、単語カードか単語カードアプリにすべて書き写していきましょう。
手間はかかりますが、確実に記憶できるので、「覚えたつもりなのに思い出せない→覚え直し」の遠回りがなくなります。
単語カードかアプリのどちらが良いかについては、どちらも一長一短がありますので、使いやすい方を選んでもらえば良いです。
- 単語カード:手作り感があり愛着が湧く、カードの入れ替えが簡単
- アプリ:持ち運び性抜群、音声の確認もできる
なお、比較的手間がかからないのはアプリの方ですので、迷っている方はまずはアプリで試してみるといいかと思います。
4.単語カード、単語カードアプリを使って単語を暗記する
単語カード(アプリ)の準備ができたら、いよいよここから単語を暗記していくステップになります。
単語カード(アプリ)を使った暗記の方法は以下の通りです。
- 英語⇒日本語の順に単語を確認する
- 1単語10秒ペースでカードをめくる
- 思い出せない単語があっても、10秒というペースを必ず守る
- 覚えた単語は、単語カードを外していく
上記の方法で、とにかくペースを意識して単語カードをめくるのがコツとなっています。
なお、単語の暗記は一つの単語を覚えるのに時間をかけるより、回数を増やした方が記憶に定着するのが早いです。
なので、覚えていなくてもいいからとにかく早いペースで単語カードをめくり、単語を目にする回数を増やす意識で行いましょう。
通勤中、移動中、休憩時間、お風呂、就寝前など、ありとあらゆるスキマ時間を単語カードめくりに活用しましょう。そうすることで、まとまった時間が取れなくても単語暗記が進みます。
5.同じ問題を、もう一度本番形式で解いてみる
単語の暗記が一通り終わったら、一度解いた問題集をもう一度解いていきます。
単語がわかることで、一回目よりも英文の理解度が上がっていることが実感できるでしょう。
まだ「英文を完全に理解できる」という手応えはないでしょうが、わかる単語から意味を推測する力は少しずつ上がっていきます。
ここまでで、1回分の模試を使った単語暗記の手順は終了です。
6.次の問題も同じ手順で単語暗記を進める
1回分の模試を使った単語暗記が終わったら、次の模試でも同じ手順で進めていきます。
2回目以降は徐々にピックアップする単語の数が減るので、負担の方もかなり軽減されていきます。
余力があるようでしたら、補助的に市販の単語帳や無料の単語アプリを使ってさらに語彙増強に努めるのもアリです。
たまたま模試には出てこなかったような別の頻出単語に出会えるチャンスですので、やっておいて損はないですね。
もちろん、余力があればで大丈夫です。
以上がTOEIC400点を突破する勉強法になります。
繰り返しになりますが、
- 本番形式で模試を行う
- リスニングセクションの知らない単語を全て暗記する
この2つの対策で400点を突破できます。
TOEIC400点達成するためのおすすめ教材
おすすめの教材を2つだけ紹介します。
TOEIC400点突破には、色々な教材に手を出すより、一つの教材を隅々まで使い倒す方が効果的です。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集
- TOEICテストを開発するETSが発行する、信頼の問題集
- 本自体のサイズ感が大きいが、その分より本番を想定しやすい
- スコア換算表(参考)があるので、自分で採点してスコアの目安を見れる
- リスニング音声はTOEIC本番と同じスピーカーによる読み上げ
- 音声ダウンロードはアプリからカンタンにできる
TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ
- TOEIC学習者には定番の単語帳
- 本のサイズがコンパクトなので持ち運びやすい
- レベル別に区切ってあるので初心者でも始めやすい
- TOEICテストに本当に出る単語が凝縮されている
- スマホアプリと連動して音声再生や再生速度変更も!
【まとめ】TOEIC400点取れれば500点台も楽勝
今回の記事では、TOEIC400点を突破するための勉強法や、400点台の実力について解説してきました。
まとめると以下のようになります。
✔TOEIC400点台の実力
- TOEIC受験者の中では〇〇%(500点以上は〇〇%)
- 昇進・昇格・転職には武器にならない
- リアルな英会話をするのはまだかなり難しい
✔TOEIC400点を取るための勉強法
- 公式問題集の模試を、本番形式で実施
- 分からない単語を全て書き出す
- 単語カードか、単語カードアプリに単語を書き写す
- 単語カード、単語アプリを使って単語を暗記する
- 同じ問題を、もう一度本番形式で解いてみる
- 次の問題も同じ手順で単語暗記を進める
TOEIC400点台になると、知っている単語をヒントに文意を推測できるようになります。
なので、知っている単語をもっと増やしたり、逆に推測に頼らないよう文法知識を付けることにより、また一つ上のレベルの英語力が手に入ります。
そのようにステップアップするとTOEIC500点を突破するのも割と簡単なので、400点を突破できたらその勢いで500点を目指すと良いですね。
実際、TOEIC500点の壁を超えられずに足踏みしている社会人は多いので、500点を突破できると社内でも少しだけ有名になったりします。
正しい勉強を行えばTOEICスコアは間違いなく伸びていきますので、ぜひ高いモチベーションを維持して頑張ってくださいね!
今回の記事が参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。