こんにちは、さとうです。
このブログでは、英語学習に役立つ情報を発信しています。
- この前のTOEICテストが300点台だったけど、これってやばいの?
- TOEIC300点台ってどれくらいの実力なの?
- TOEIC300点台から抜け出すにはどうすればいいのか知りたい!
そんな疑問を解決する記事を作りました。
実際、TOEIC300点台は受験者全体で見てもかなり下位の方になりますので、ヤバいです。。
しかし、現在の実力をしっかりと把握し、的確に弱点を強化すれば300点台を抜け出すことは十分に可能です。
今回の記事では、前半でTOEIC300点台のリアルな英語力を明確にし、後半では具体的な勉強時間や方法を解説しています。
記事を読み終える頃には、TOEIC300点台を抜け出すためにやるべき事がガッツリ理解できます。
TOEIC300点レベルって実際どれくらい?【結論:結構やばいです】
TOEIC300点の英語レベルはどれほどかと言うと、以下のような実力値となっています。
- 平均との比較:最低でも200点低い
- 英検との比較:4級程度
- 英語レベル:カタコトの単語を発するのが精一杯で、相手がゆっくり話してくれないと話を理解できない
ここでは色々なデータを元に、複数の観点からTOEIC300点の位置づけや実力を解明していきます。
客観的なデータを見ることで、リアルなTOEIC300点の実力を理解できます。
見ていくポイントは以下の3つ。
- TOEIC平均点から見た300点の位置
- TOEICスコアとコミュニケーション能力の相関表から見る実力値
- 英検換算とCEFRとの対照
それでは早速確認していきましょう。
TOEIC平均点からみた300点の位置
上記の通り、2022年度TOEIC全体の平均スコアは608点となっております。
仮にあなたのスコアがTOEIC300点ピッタリだった場合、平均より約300点も低いことがわかります。
上記はTOEIC受験者全体のスコアなので、社会人に限定して再度見てみましょう。
- TOEIC(公開テスト)社会人の平均点:638点
- TOEIC(IPテスト)社会人の平均点:536点
公開テストに比べIPテストの方が平均点は低いですが、それでも平均は536点で、300点と比べて約200点も高いことがわかります。
TOEICを受けている社会人の中でも、TOEIC300点台はかなり下位であることが分かりますね。
TOEICスコアとコミュニケーション能力の相関表から見る英語レベル
次に、TOEIC300点レベルでは、どの程度英語を使うことができるのか見ていきましょう。
TOEIC300点の場合、「レベルD」に該当します。
TOEICレベルDを要約すると以下のような感じ。
- ゆっくり話してもらうか、繰り返しや言い換えをしてもらえば、簡単な会話は理解できる
- 相手がNon-Nativeに特別な配慮をしてくれる場合には、意思疎通をはかることができる
つまり、相手がこっちを気遣ってめちゃくちゃゆっくり話してくれれば、ギリギリ意思疎通はできるかもって感じですね。
英検換算とCEFR(セファール)との対照
「TOEICスコアより英検の級の方がイメージが付きやすい」と思う方もいることでしょう。
一方、CEFR(セファール)ではどの程度の評価になるのか?を知っておくことも有効です。
※CEFR(セファール)とは、ヨーロッパ言語共通参照枠とも呼ばれており、外国語の国際標準のひとつとして注目されています
TOEIC300点台の場合、CEFRレベルはA2、英検では3級の実力ということになります。
CEFRのA2レベルは以下のように定義されています。
ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。
参照:CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)
言い換えると、「日常生活や身近な話題であれば、簡単な単語を使ってギリギリ情報交換できそう」って感じですね。
また、英検との換算については、個人的な意見ですが英検3級ほどの実力はないと思った方が良いでしょう。
英検3級に合格するには初歩的な文法知識が必要で、簡単な文法問題に正解しないと合格できません。
一方TOEIC300点台では文法知識も身に付いていない状態なので、英検3級レベルにも達していないと言えます。
なので、英検換算という意味では4級程度と考えておくのが妥当でしょう。
結論:TOEIC300点は結構やばい!すぐに対策が必要
様々なデータとの比較結果を、以下に簡単にまとめます。
- 平均との比較:最低でも200点低い
- 英検との比較:4級程度
- 英語レベル:カタコトの単語を発するのが精一杯で、相手がゆっくり話してくれないと話を理解できない
上記データより特に注意したいのは、TOEIC300点レベルは英語に取り組んでいる社会人たちに比べ大きな差を付けられているという事実です。
少しでも「英語の必要性」を感じているのであれば、すぐに対策を進める必要があります。
「どんな勉強をすればいいの?」って疑問に思ったかもしれませんが、その前に「どこを目指せばいいのか」について次の章で少しだけ確認しておきましょう。
社会人に必要なTOEICスコアは?
「TOEIC300点台ではやばい」ということは理解できましたが、次に気になるのが「どれくらいのスコアを取ればいいの?」ってとこですよね。
結論から言うと、社会人は最低でもTOEIC500点を取得しておく必要があります。
「なぜTOEIC500点必要なのか?」について、数々のデータを参考にしつつ算出していきます。
社会人の平均スコア
先述した通り、社会人の平均スコアは以下のように公表されています。
- TOEIC(公開テスト)社会人の平均点:638点
- TOEIC(IPテスト)社会人の平均点:536点
上記を踏まえ、最低でも500点は超えておかないと一般的な社会人と肩を並べる事ができません。
もちろん業種や職種によってバラつきはありますが、とはいえTOEIC500点は一つの指標として意識されていますね。
企業が社員に求めるTOEICスコア
上記「昇進・昇格」の項目を見ると、最低でも515点のスコアが求められています。
また、「採用」の項目を見ると、新卒者に対しては平均で545点のスコアを求めていることが分かります。
すなわちこれから入ってくる新入社員は、入社時点ですでにTOEIC500点を超えている可能性が非常に高いということになります。
TOEIC500点を超える後輩がどんどん増えていくと、さらに焦りが加速しそうですね
英語で仕事ができるレベル(相関表より)
仕事で英語を使うことを想定しているのであれば、「英会話力」も意識しておく必要があります。
「TOEICスコアとコミュニケーション能力の相関表」によると、「レベルC」に達することにより最低限の英会話はできるようになるようです。
レベルC:日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる。
レベルCに入るには470~725点を取る必要があります。
範囲が広いですが、ひとまずはTOEIC500点を目指しておけば間違いなさそうですね
結論:社会人はTOEIC500点を目指す必要があります
以上色々なデータを見た結果、社会人が目指すべきTOEICスコアは最低でも500点ということが分かります。
なので、「TOEIC300点しか取れなくてやばい・・・」という人は、500点取ることを目標に英語の勉強を進めていきましょう。
「今のレベルから500点達成するまでに、何をすればいいの?どれくらい時間がかかるの?」という疑問について、次からの章でさらに詳しく解説します!
300点⇒500点まで伸ばすために必要な勉強時間
結論から言うと、TOEIC300点台の人が500点まで伸ばすためには、3ヶ月~1年くらいの時間が必要になります。
ここでは500点に到達するまでに必要な勉強時間と、勉強時間の捻出方法についてお伝えしていきます。
300点⇒500点まで伸ばすために必要な勉強時間
TOEICスコアを300点台から500点台に伸ばすためには、早くても3ヶ月、長いと1年以上の勉強時間が必要です。
以下の表はオックスフォード大学が公表している、現在スコアから目標スコアまでの勉強時間の研究結果です。
現在レベルが350点と仮定し、目標を550点と定めた場合、450時間の勉強時間を確保する必要があります。
1日当たりの勉強時間に応じて、どれくらいの期間で達成できるかは以下の通りです。
- 1時間/日の場合:450時間÷1=450日≒15ヶ月(1年3ヶ月)
- 2時間/日の場合:450時間÷2=225日≒7.5ヶ月
- 3時間/日の場合:450時間÷3=150日≒5ヶ月
- 4時間/日の場合:450時間÷4=112.5日≒3.75ヶ月
- 5時間/日の場合:450時間÷5=90日≒3ヶ月
もちろん上記は目安であり、絶対にそれだけの時間がかかるとは言い切れません。
とは言え目標達成に向けては、上記時間を考慮した時間確保と学習計画が不可欠です。
ちなみに1日3時間の英語学習を継続すると、想定を上回る成長を感じられます(体験済み)。
勉強時間を確保するには習慣化が最も効果的
英語の勉強時間を確保するには、習慣化を上手に取り入れると効率化を図れます。
例えば起床時間。ほとんどの人は朝は決まった時間に起きるはずなので、その時間を30分だけ早めることで30分の勉強時間の確保ができます。
起床は毎日行う習慣なので、一度ルール化してしまえば必ず毎日(少なくとも平日は)決まった勉強時間を取ることができます。
他にも日々の中で習慣的に行っている動作はあります。
- 通勤(出社・帰社)
- 昼休憩
- お風呂時間
- 就寝前の時間
上記の時間に勉強をしたり、少し時間をプラスしてあげることで効率的に勉強時間を確保できます。
まずは1回15分くらいの勉強を、1日数回行えるように工夫してみましょう。
ちなみに僕は車通勤から徒歩通勤に切り替えることで片道40分、往復80分の勉強時間を捻出しました。その時間でシャドーイングを繰り返し、リスニング力が格段に向上しました
学習計画を立ててモチベーションUP!(挫折防止にも)
先に計画を立てておくと、学習のペースが分かりモチベーションが維持できるので、挫折しにくい環境を構築できます。
例えば300ページの参考書に取り組む場合、1日10ページ進めれば30日で完了できる計算になりますね。
ペース通りなら1週間で70ページですが、80ページできていれば予定よりも早く完了できますし、逆に60ページしかできていなければすぐに挽回ができます。
特に予定のペースより早く進んでいる場合は気分が上がりますので、勉強自体がどんどん楽しくなっていくという効果もあります。
特に社会人にとっては普段から計画立案、進捗管理などが得意だと思うので、勉強にもその視点を取り入れると非常に有効です。
勉強時間のイメージがついたら、具体的な勉強方法を学んでいきましょう。
TOEIC300点を突破するための勉強法
TOEIC300点台の人がいきなりTOEIC対策本で勉強を始めると、難易度が高すぎて間違いなく挫折します。
英語の基礎ができていない状態では、英語のレベルを一段下げて、わかるトコから始めていくのが鉄則です。
今回はそんな、英語超初心者の方に向けて無理のない勉強法を紹介していきます。
TOEIC Bridgeで頭と体を英語に慣れさせる
TOEIC Bridgeは、比較的英語が苦手な方でも内容を理解しやすいのでオススメです。
逆に本家のTOEICテストは難易度の高い問題も含まれている為、初心者にとってはハードルが高すぎます。
TOEICとTOEIC Bridgeの違いを簡単に見ておきましょう。
ちなみにTOEIC Bridgeで高得点が取れれば、TOEICテスト換算して500~600点の実力を得られます。
なので、TOEIC Bridgeで英語力の土台を強化しておけば、本家のTOEICを受けた際に高得点を狙える可能性もあるので、期待が高まりますよね。
※なお、TOEIC Bridgeの勉強を今すぐ始めたい!という方に向けて、以下の記事で詳しく解説しています
TOEIC頻出英単語をなんとなく覚える
TOEICスコアが低いうちは、単語をたくさん覚えるだけでも比較的カンタンにスコアを伸ばすことができます。
特にTOEICテストの中で頻繁に出てくる「頻出単語」は必ず覚えておきましょう。
覚えている単語が多ければ、仮に文法がわからないとしても単語をヒントに英文の内容を推測することができます。
また、「単語を正確に覚えるのが苦手」という場合には、「何となくイメージが浮かべばOK」とハードルを下げるのも効果的です。
単語 | 辞書通りの意味 | 何となくイメージ |
---|---|---|
demonstration | 実演 | デモを見せている |
novel | 小説 | 本 |
controversy | 論争、議論 | 口げんかしてる感じ |
こんな感じで、「直訳はできないけど、そのもの自体はなんとなくイメージできる」程度の理解でも全然大丈夫です。
※英単語を短期間でたくさん覚える方法を以下の記事で紹介しています
以上がTOEIC300点を突破する勉強法になります。
TOEIC300点台の英語力であまり多く詰め込み過ぎてもパンクしますので、基本的にTOEIC Bridge対策を中心に基礎を固めましょう。
自信が付いてきたらTOEIC対策に発展させる感じでOKです。
短期間でTOEIC300点を突破する3つのコツ
ここからは、なるべく短期間でTOEIC300点台を突破するためのコツを紹介していきます。
教材を持ち歩き、スキマ時間を最大限に活用する
不意なスキマ時間を有効活用するためにも、教材は常に持ち歩くよう心がけましょう。
以下は僕が活用していたスキマ時間の例です。
- 会社の小休憩(10分程度)
- 会議が始まるまでの待ち時間
- トイレ(特に大はおすすめ)
- 信号待ち(あまりオススメしませんが・・・)
一つのスキマ時間だけでも、問題を一問くらい解けたり、10個くらいの単語を確認することができます。
持ち運びの利便性を考えると本よりもスマホの方が優位ですので、アプリを活用したり、取り組んでいるテキストの写メを撮っておくなどの工夫をすると良いですね。
一日のスキマ時間をトータルすると結構な時間になりますので、勉強のペースはかなり上がりますよ。
本番に近い環境でテスト模試を複数回行う
本番形式でのテスト模試を定期的に行うことで、頭や体がテストに慣れるので本番で実力を発揮しやすくなります。
一度テスト模試を行っただけでは「慣れ」の状態を作ることができませんので、少なくとも2~3回くらいはやっておきたいですね。
例えば1ヶ月の学習の締めとして、月末にテスト模試を行うようルール化しておくと良いと思います。
前回と比べて正答率が上がったのか下がったのか、つまづくポイントが減ったのかどうか、実力を確認する目的でも役立ちます。
ちなみにテスト模試については本家のTOEICテスト模試を行うようにして下さいね。
リスニングはわりと真面目に聞く
TOEICリスニングパートは英語レベルが低めなので、英語初心者にとっては貴重な得点源になります。
特に特にパート1、パート2は問題のパターンを把握しておけば簡単に得点できます。
- パート1:英文は超簡単。頻出表現の修得と引っかけ問題回避で乗り切る。
- パート2:文頭の疑問詞を必ず聞き取る。
パート1とパート2の問題の合計は31問と、全体の約3割にもなるので、ここで点数が稼げると300点越えに大きな期待ができます。
パターンを抑えて事前対策をしっかりやっておき、確実に点を取りに行きましょう。
【まとめ】TOEIC300点は簡単に突破できる
今回はTOEIC300点台のレベル感とやばさについて解説しました。
TOEIC300点台はちょっとやばいスコアではありますが、逆に言えば簡単な対策で突破できます。
特に英語初心者の方は、一旦TOEICの勉強から離れて、記事内でも紹介したTOEIC Bridgeで英語に慣れる機会を増やす方が効果的です。
カンタンな英語にたくさん触れることで、なんとなく英語の構成も理解できるようになり、基礎的な単語も覚えられます。
一度TOEIC Bridgeで基礎作りをやってみて、自信が付いたらTOEICにチャレンジしましょう!
今回の記事が参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。