こんにちは、さとうです。
このブログでは、英語学習に役立つ情報を紹介しています。
- 社会人がTOEIC600点を取るにはどの参考書を選べばいい?
- TOEIC600点超えにピッタリの参考書とかあるの?
- 本屋に行くとTOEIC参考書があり過ぎて、どれを買えばいいのか分からない。
そんな疑問を解決する記事を用意しました。
社会人が、働きながらTOEIC600点を目指すのは相当にハードルが高いので、勉強効率を高めるためにも慎重な参考書選びが求められます。
今回の記事では、会社員として働きながら独学でTOEIC925まで伸ばすことができた僕自身の経験を元に、
- TOEIC600点を超えるための戦略づくり
- TOEIC600点を超えるための参考書
- TOEIC600点を超えるための正しい参考書の使い方
についてじっくり解説しています。
この記事を読み終える頃には、用意するべき参考書と活用方法が超具体的に理解できるようになります!
TOEIC600点レベルを目指すなら、戦略に合った参考書選びが必須!
参考書選びは、戦略に応じて本当に必要なものをチョイスしなければ意味がありません。
TOEIC600点を目指すためには、確実にスコアアップできる戦略を立てた上で、適切な参考書を選ぶことが鉄則です。
※TOEIC500点レベルまでであれば、ひたすら単語を覚えたりテストに慣れることで到達できますが、600点レベルは次元が一つ上がりますので、そう簡単にはいきません
結論から言うと、「英文法」と「リスニング」のレベルアップをすることでTOEIC600点突破を狙えます。
そのため、まずは戦略作りのスタートとして、「英文法」と「リスニング」の必要性を深堀していきましょう。
TOEIC600点突破に英文法が欠かせない理由
十分な英文法知識を身に付けると、格段にスコアアップがしやすくなります。
理由は以下の3つ。
- パート5・6を早く、正確に解くことができる
- パート7になるべく多くの時間を残す
- 全体的な英文理解の質が高くなる
「パート5・6の問題は、結局いつも勘で選んでしまう・・・」という悩みを持っている人は非常に多いです。
パート5と6の問題は「英文法を理解できているか?」を問われる問題なので、英文法を知っていれば答えられるし、知らなければ答えにたどり着くことはできません。
(あてずっぽうで偶然正解になるケースはありますが・・・)
逆に言えば英文法を知っていれば、ぶっちゃけ英文の内容が理解できていなくても、文法的に正しいor間違いを判断できる問題もゴロゴロ含まれています。
なので、英文法知識を駆使してトントン拍子に正解を取れるパートとなっています。
「今まで勘でしか答えられなかった」という状態から「自信を持って正解を選べる」に変われば、確実にスコアを伸ばすことができますね。
パート5や6の問題がトントン拍子で答えられるようになれば、考えている時間を大幅に短縮でき、2つのパートを早く終わらせられます。
その結果、パート7にもっとたくさんの時間を費やせるようになります。
TOEICの中でも一番の山場はパート7になるので、ここにかける時間が長ければ長いほどじっくり考えて正解を導き出せる可能性が高くなります。
また、英文法知識があれば英文を読むスピードも速くなるので、時間内にパート7全部の問題に答えることも可能になります。
英文法知識があれば英文を理論的に解釈できるので、リスニング・リーディング問わず英文全体の理解度が高まります。
今まで「知ってる単語だけを頼りに意味を推測するのが精一杯」という人にとっては、英文法を習得することで「この英文はそういう意味なのか!」に激変すると思います。
英文理解の精度を上げることはスコアアップに直結しますので、TOEIC600点越えを目指すためにも必ず習得しましょう。
英文法は、大人が効率よく英語を学ぶために不可欠な知識です
リスニングをさらに極めて600点を目指す
リスニングは勘で選んでも比較的正解しやすい問題が多いですが、TOEIC600点越えを狙うなら勘に頼っていてはいけません。
「これだ!」自信を持って答えを選べるよう、しっかりと実力を上げていきましょう。
リスニングにおける戦略は以下の2つ。
- シャドーイングで聞き取りの精度を上げる
- 「先読み」をマスターする
順に解説していきます。
TOEICリスニング問題を使ってシャドーイングを行うことで、英語を聞き取る精度が格段に上がります。
※シャドーイングとは
英語音声の後を追うようにして自分も英文を声に出して読み上げること
シャドーイングを行う効果は以下の2つ。
- 今まで聞き取れなかった細かな音がクリアに聞き取れるようになる
- 聞き取りながら英文の内容を理解できるようになる
シャドーイングにより、お手本音声の後を追いながら自らも発音することにより、「耳」だけではなく「口」でも英語の発音を記憶できます。
自ら発音できる音は100%聞き取ることができるので、シャドーイングをすればするほど聞き取れる音が増えていきます。
また、お手本音声を常に真似ることにより、英文の構成や語順にも自然と慣れてきます。
英語の語順に慣れると英文の中の重要な箇所に集中でき、聞きながらでも内容を理解できるようになりますよ。
シャドーイングは、同時通訳の養成にも取り入れられるくらい効果の高いトレーニングです。
リスニングセクションで効率よく正解を選ぶために、設問文の「先読み」テクニックは必ず習得しておきましょう。
英文はある程度聞いて理解できているのに、問題を解く頃には「あれ、そういえばあの時何て言ってたっけ?」と分からなくなってしまう経験はありませんか?
このように、内容を理解しているつもりでも、音声の後半になると前半部分を忘れてしまうなんてことは頻繁に起こります。
そうならないためにも、設問文を先読みしておくことで、リスニングの中でも「聞き取るべき所」を絞っておきます。
そうして「聞き取るべき所」に対してピンポイントで問題に答えることで、忘れることなく正解を探し出せるわけです。
実際僕も、「先読み」をマスターしてから、リスニングしながら正解を見つけることが上手くなりました。「何を聞き取るべきか」が事前にわかるので、リスニング直前のプレッシャーも少なめです。
以上、繰り返しになりますがTOEIC600点を目指すには「英文法」と「リスニング」が突破口となります。
「英文法」と「リスニング」のレベルアップを含め、TOEIC600点を突破するために不可欠な参考書を次の章で紹介します。
TOEIC600点レベルを目指す人向けのおすすめ参考書
ここからはTOEIC600点レベルを目指すための、おすすめの参考書について紹介していきます。
僕自身、実際に使ってみて非常に高い効果を感じた参考書を厳選しました。
総合実用英文法講座(旧分かる!解ける!英文法!)
英文法を教える参考書は世の中にたくさんありますが、この「総合実用英文法講座」はその中でも最強です。
英文法の基礎中の基礎である「品詞」から始まり、TOEICで高得点を取るための英文法知識が余すところなく詰まっています。
ちなみに僕は、この教材に出会い英文法をイチからやり直したことにより、簡単に600点を超えることができました。
一般的な書籍に比べて少し値段がお高めなのがデメリットですが、一生モノの英文法を身につけるには最高の教材です。
TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
知識はインプットしただけではダメで、咄嗟に知識を使いこなせてこそ成果に直結します。
そのためにも反復練習は不可欠で、この「でる1000」はうってつけの教材となります。
僕は全1049問の問題をトータルで4サイクル回しました。反復練習を繰り返すと、問題によっては一瞬で答えが導き出せるようになります。
※「問題を覚えたから一瞬でわかる」という意味ではなく、文法的に「これしかない」と判断できるようになります
TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リスニング
精鋭リスニングはリスニングのテスト模試が5回分収録されているので、リスニングやシャドーイングの練習をする上でコスパ最強です。
タイトルに「精鋭」と付けられている通り、この本の中では比較的難しかったり、間違えやすい問題が取り扱われています。
難易度の高い問題に慣れておくことでテスト本番が少し簡単に感じられる効果もあり、リスニング練習用として秀逸ですね。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 10
勉強の過程で必ず「テスト本番」を想定した模擬テストの実施は欠かせません。
公式問題集はテスト本番を再現するのに最も適した教材です。
以上がTOEIC600点に向けて必要な参考書になります。
上記の参考書をどのように使えば600点を達成できるかについて、次で詳しく解説していきます。
TOEIC600点レベル到達に向けた正しい参考書の使い方
ここからは、用意した参考書を正しく使い、確実にTOEIC600点を達成するための方法についてお伝えしていきます。
まずは英文法を一通りインプット
まず最初に取り掛かりたいのが英文法の勉強です。
英文法の勉強をすることでパート5・6の対策ができるのはもちろんのこと、基礎が固まることでリスニングやパート7にも応用が利くからです。
なお、英文法の勉強のコツとしては一定ペースを保ちつつ、計画的に全項目を終わらせることです。
文法項目の細かい部分が分からなかったとしても、とりあえず放置しておいてどんどん次の文法項目に進んでいきましょう。
なぜなら、英文法を一通りインプットしたら、次のステップとしてTOEIC練習問題に取り組んでいきますが、分からないことがあったら英文法の参考書に必ず戻ってきます。
「練習問題を解く⇔英文法の参考書で詳細を確認する」を何度も往復することで、英文法知識は自然と定着していきます。
なので、まずは浅く広く構わないので、計画を立てた上で英文法を一通りインプットしておきましょう。
ちなみに、「総合実用英文法講座」を使う場合は、全ての単元を一括請求するのがおすすめです。
「分かる解ける英文法」は決められた曜日に教材が支給されるスタイルの講座ですが、その場合ペース配分を自分で調整することができません。
英文法はなるべく短期間で一通りの知識をインプットしてしまった方が効率がいいので、勉強のペースを早めるためにも一括請求をしておきましょう。
練習問題で英文法知識に磨きをかける
英文法知識のインプットが終わったら、膨大な量の練習問題を解いて英文法知識を深くしていきます。
「でる1000」を使うのであれば、ページ先頭から順に問題を解いていけば大丈夫です。
こちらも、一日に費やせる時間や、「いつまでにこの参考書を終わらせたいか」から逆算するなどしてゴールの日付を設定しておきましょう。
ゴールを決めておくと、「締め切り効果」によりゴール達成への意欲が湧いてモチベーションが高くなります
勉強の進め方としてはシンプルに以下の手順でやっていきましょう。
- 問題を解く
- 解説を読んで英文の意味の確認や構造を理解する
- 必要に応じて英文法の参考書で文法項目の再確認をする
※わからない文法に出くわしたら、随時英文法の参考書で文法の構造を確認することが重要です
「でる1000」は問題数が合計で1049問にもなります。なので、問題を記憶してしまう心配がなく、何度も反復練習ができます。
英文法がわかり、パート5の問題に慣れると、ほんの数秒で答えが見つけられることもあります。
この効果が得られるとパート7にたっぷり時間をかけられるようになるのでめちゃくちゃ有利です。
リスニング対策はシャドーイングを中心に行う
リスニングの対策では、シャドーイングを行い徹底的に耳を鍛えていきましょう。
シャドーイングを行うステップは以下の通りです。
- パート1からパート4まで通しで模試を実施します
- 現在の実力の把握と、次に模試を行う際に「どれくらい実力が伸びたか」の確認ができます
- 聞き取りにくいところは耳を澄ましてじっくり聴きましょう
- この段階では絶対にスクリプトを見ないこと
- 特に聞き取りにくかったところを確認する
- 知らない単語が含まれていれば単語の意味や発音を確認する
- 日本語訳を見て英文全体の意味が理解できていることを確認する
- 英文と音声を一致させるつもりで、なるべくお手本音声に近づけるように読み上げます
- このステップが実際の「シャドーイング」になります
- お手本音声に集中して耳を傾け、少し遅れて発音していきます
- 発音しにくいところがあれば部分的にスクリプトを確認しながら発音の練習をします
問題1が終わったら問題2に移り、STEP3~6の作業を繰り返します
以上がシャドーイングの手順となります。
上記のステップ3~5はシャドーイング前の準備ステップとなりますが、ここでの準備をしっかり行っておくことがシャドーイングの効果を発揮するポイントになります。
シャドーイングは、個々の単語が分かっており、英文の意味や構造も理解した上で行うことが非常に重要です。
なぜなら、発音、意味、構造が分かった状態でシャドーイングを繰り返せば、頭がフル回転して全ての要素が頭の中でリンクし、記憶に定着しやすくなるからです。
逆に聞こえた音声をそのままリピートするだけの「音マネ」では、頭を働かせないので多くの情報を取りこぼしてしまいます。
なので、いきなりシャドーイングを始めるのではなく、準備ステップをしっかりとクリアした状態で、シャドーイングを繰り返し行うようにして下さい。
やる事が多いように見えますが、シャドーイングは回数を重ねれば重ねるほどリスニング力が飛躍します。ぜひ試してみてください!
公式問題集で模擬テストをして、適時実力をチェックする
TOEICテスト勉強中は必ず公式問題集を使って模擬テストを行い、実力チェックをしておきましょう。
なお、模擬テストを行う際は必ずテスト本番の環境を整えて実施するようにして下さい。(2時間確保し、邪魔が入らない環境でリスニングからリーディングまでぶっ通しで行う)
おすすめのタイミングとしては
- 英文法知識、文法問題、リスニングの対策が一通り終わった後
- TOEICテスト本番の数日前
- (TOEICを受けたことが無ければ)勉強を始める前
になります。
TOEIC600点越えを狙うことに関しては、まず各ジャンル(英文法、文法問題、リスニング)の対策が終わった時点で一度模試を行っておくと良いでしょう。
そうすることで、勉強してきた成果がどの程度通用するのか、本番さながらに確認することができます。
公式問題集には正答数からスコア目安を算出できる表が付属されていますので、そちらを使うことにより目標達成できそうかどうかを確認しましょう。
スコア目安を見て、目標達成できそうであれば自信を持ってテストに臨めますし、未達であれば追加の対策を検討することができます。
参考書の使い方の紹介は以上となります。
TOEIC600点越えは非常にハードルが高いので、しっかり、じっくり対策を行ってテストに臨むようにしましょう。
【まとめ】正しい参考書選びをすればTOEIC600点達成は夢じゃない
今回はTOEIC600点を取るための参考書選びについて紹介しました。
本屋に行けばたくさんのTOEIC対策本が売っています。
テキトーに選んでしまうのではなく、今回の記事の内容を参考にしてベストな参考書を選んでください。
TOEIC600点越えは簡単にはいきませんが、正しい道具(参考書)と正しい使い方(勉強法)で勉強をすれば、誰でも達成可能です。
やるべきことをしっかりと計画に落とし込み、最短最速を目指して目標を達成しましょう!
今回の記事が参考になりましたら幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。