こんにちは、さとうです。
このブログでは、英語学習に役立つ情報を発信しています。
- TOEIC500点レベルを目指す人にピッタリの参考書はあるの?
- TOEIC500点を取るために効率的な参考書の使い方が知りたい!
今回の記事では、上記のような疑問を解決していきます。
私事ではありますが、自分のレベルに合った参考書を見極め、実践を続けることで、完全独学でありながらTOEIC925点まで登りつめることができました。
レベルに合った参考書選びはとても重要で、簡単すぎると英語力が伸びないし、難しすぎると勉強効率が悪くなります。
その経験も踏まえ、今回の記事の前半では参考書のTOEIC500点を目指すための正しい選び方をお伝えし、後半ではおすすめの参考書と効果的な使い方を解説します。
この記事を読み終えることで、「TOEIC500点越えに向けて選ぶべき参考書」と「明日から実践できる勉強法」の両方が理解できます。
TOEIC500点レベルを目指す人の参考書の選び方
いきなり参考書を買う前に、まずは「参考書の正しい選び方」を知っておく必要があります。
ちなみに僕は過去、あまり深く考えずに参考書選びをしたせいで、目標スコアが取れず何冊も参考書を買う羽目になりました。
今回は目標スコア500点に向けて、どんな参考書選びをすれば良いかを解説します。
参考書選びは、戦略を立てるところから始まる
TOEIC500レベルを目指すためには、具体的な戦略を立ててから参考書を選ぶことが重要です。
なぜなら、書店には山のようなTOEIC対策本が売られており、戦略に合わないものを選んでしまうと英語力が伸びないからです。
なので、確実に勉強の成果を出すためには、参考書選びにおいても戦略作りは必須です。
具体的にTOEIC500点台を目指す戦略として
- 点数を取れる問題を確実に解く
- 難易度の高い問題は積極的に捨てる
といった具合に、「狙うもの」「捨てるもの」の見極めがカギとなります。
上記を踏まえ、TOEIC500点突破の切り口は下記の4点に絞り込むと良いでしょう。
- TOEIC500点突破に必要な語彙力を身につける
- リスニングを中心にスコアアップを狙う
- パート7は塗り絵になっても大丈夫
- TOEIC特有の解答テクニックを身につける
ちなみに、僕の兄は初めてのTOEIC受験で545点を取りました。本人曰く「解答テクニックを使いまくったら上手くいった」とのことです。
TOEIC500点突破に必要な語彙力を身に付ける
TOEIC500点を取るために必要な単語数は、一般的に4,000語と言われています。
なので、まずは4,000語レベルの単語力を身に付けることが重要項目の一つとなります。
とはいえ、
- 4,000語ってどうやって測るの?
- なんでもいいから4,000語の単語を覚えればいいの?
という疑問が湧いてきますよね。
結論から言いますと、TOEIC500点レベル向けの単語帳で取り上げられている単語を覚えればOKです。
単語は武器です。仮に文法がわからなくても、知ってる単語が多ければ単語から英文の意味を推測し正解を選ぶチャンスは十分に広がります。
まずは市販の単語帳に書かれている単語を覚え、4,000語レベルの語彙力を目指しましょう。
リスニングを中心にスコアアップを狙う
TOEICの中でもリスニングパートは比較的難易度が低いので、スコアを伸ばす上で貴重な得点源です。
特にパート1,パート2は短文の聞き取りなので、ちょっと対策すれば解ける問題が増えます。
パート1,パート2を合わせると31問と、TOEIC全体の約3割にもなりますので、確実に正解を取りに行きたいですね。
パート3やパート4は少し難易度が上がるものの、リーディングセクションほどの難しさはありません。
後で詳しく解説しますが、パート3とパート4は解答パターンを身に付けると格段に答えが分かりやすくなります。
なので、リスニングセクションは勉強の成果が出しやすく、短期間で得点を伸ばせる可能性が高いので、重点的に対策することが500点への近道です。
パート7(長文問題)は塗り絵になっても大丈夫
リーディングセクション最後のパート7については、特に勉強をしなくても大丈夫です。問題がわからなくて塗り絵になってしまっても、「それでOK」と受け入れましょう。
基本的に、テスト本番で「わかりそうな問題だけ解く」というスタンスでOK。
というのも、パート7ではTOEIC高得点者に向けた非常にハイレベルの問題が数多く出題されます。
なので、TOEIC500点未満の人がまじめに勉強すると膨大な時間がかかり、かえって効率が悪くなるからです。
パート7の勉強に時間を充てるより、単語暗記やリスニングセクションの対策の方に時間を充てた方が効率よくスコアを伸ばすことができます。
TOEIC特有の解答テクニックを身に付ける
パートごとの解答テクニックを身に付けておくことも、短期間でスコアアップを達成するための重要な要素です。
TOEICは限られた時間の中で膨大な量の英文を処理し、答えを見つけ出さなければなりません。
そのため、問題のパターンを把握し、効率的に答えを見つけるテクニックを身に付けることで解答スピードを早める必要があります。
例えばパート2の問題では、「文頭の疑問詞に注意して聞く」というテクニックが有名です。
以下の例題で見てみましょう。
<例>
Where are you going to meet with your client?
A: At the hotel lobby
B: Sometime early next week
C: He is a project manager
上記の場合、「どこで~?」の問いに対して「場所」を応えているのは「A」だけです。
なので、文頭の「Where」さえ正確に聞き取れていれば他の部分が聞き取れなくても正解を選ぶことができます。
逆に「Where」を聞き逃してしまうと、それ以降の英文を正確に聞き取ったとしても自信をもって正解を選ぶことはできません。
このような解答テクニックはパートごとに様々あります。
このようにパートごとの解答テクニックを身に付けておくと、効率的に正解を選ぶことができるので、短期間でのスコアアップが大いに期待できます。
以上がTOEIC500点レベルを目指す戦略になります。戦略ごとに参考書を使い分けることで狙い通りの実力アップを図れますので、「どの戦略に対してなんの参考書を選ぶべきか?」について次に解説していきます。
TOEIC500点レベルを目指す人向けのおすすめ参考書
【総合】公式問題集
「公式問題集」というだけあって、「テスト本番」を想定するには唯一無二の存在です。
- TOEIC L&R本番のテストを製作するETSが製作した問題集
- リスニングセクションの読み上げは、本番のテストと同じ公式スピーカーにより録音されたもの
- 同封のスコア換算表を使い、正答数からスコアの目安を確認できる
上記の通り、限りなくテスト本番に近い教材であることが分かります。
同封のスコア換算表を使えば、受験前におおよそのスコアを確認できるのも嬉しいですね。
【単語】TOEIC(R) L&Rテスト 頻出英単語
TOEIC L&R990点(満点)を100回以上達成している「もりてつ」先生によるTOEIC対策単語帳。
単語はTOEICで「必ず出る」ものに厳選されており、なおかつ例文も本物のTOEICテストに限りなく近づけてあり、「本気でTOEICスコアを上げたい」気持ちが伝わってきます。
ページ構成は、左ページに英単語、右ページに日本語の意味の配置になっているので、「思わずカンニング」してしまうリスクを軽減できます。
「単語帳を1冊やりきる」をコンセプトに色々な工夫が施されているので、「何を選べばいいのか分からない」「過去に単語帳選びに失敗して挫折した」という人にピッタリの内容となっています。
【リスニング】TOEIC® L&Rテスト 新形式精選模試 リスニング
「リスニングの実践練習」に置いては間違いなく最強の教材。
本番形式でのリスニング模試を5回も行えるので、リスニングに限って言えば公式問題集よりも高いコスパが得られます。
また、専用アプリに対応しているので、アプリ上で音声をダウンロードしておけばいつでもリスニング練習ができます。
解説欄には問題ごとに重要単語もまとめて記載されているので、「覚えるべき単語」が一目でわかるのも嬉しいポイントの一つ。
【テクニック】TOEIC(R)R&Rテスト 直前の技術
パート順ではなく、「スコアが上がりやすい順」に学べるよう設計されているのが画期的な一冊。
11日で学習が終わるようプログラムされているので、計画が立てやすく、計画的に勉強を進めることができます。
本番模試が1回分ついているので、解答テクニックが使えているかを即座にチェックでき非常に便利です。
TOEIC500点レベル到達に向けた正しい参考書の使い方
用意すべき参考書を理解したら、早速それらの参考書を使って勉強を進めていきましょう。
まずは単語暗記から
今回紹介している4つの参考書の中でも、まず最初に取り組んでほしいのが「TOEICテスト英単語でるとこだけ」になります。
なぜなら、今後やっていくリスニング対策や本番模試に向けて、なるべく多くの単語を知っている方が英文を理解できるからです。
単語暗記を進める上でのコツは以下の3つ。
- 1日に単語暗記をする量を決める
- 単語暗記に充てられる時間を捻出する
- 振り返りを含めた学習計画を立てる
順番に解説していきます。
まずは1日に単語暗記をする量を決めます。
そうすることで、
- 単語暗記が終了する日にちがわかり、計画的に学習を進められる
- ノルマを課すことで挫折防止につながる
というメリットがあります。
「このペースで進めれば〇月〇日には単語暗記が終えられる!」という予定が決まると、モチベーション維持にも有効です。
次に、1日のうちでどのくらい単語暗記に充てられる時間があるか、事前に洗い出しておきましょう。
単語暗記は机に向かった状態でなくても学習ができるので、基本的にスキマ時間を使って学習するのがオススメです。
スキマ時間の例としては以下のようなものが挙げられます。
- 出社前に時間を作る:10分
- 通勤(出社):20分
- 昼休憩:40分
- 通勤(帰宅):20分
- 夜寝る前:10分
1日に覚える単語数のノルマを達成するために、どれくらいの時間が必要で、どの時間を充てられるのか決めておきましょう。
単語学習は、何度も振り返りをすることにより記憶の定着が格段に上がります。
なので、単語帳全体を1周→2周→3周と振り返りをすること重要で、復習のサイクルも計画に入れておく必要があります。
なお復習のサイクルの時は、ザーッと単語を流すような感じで目を通していき、すぐに意味が思い浮かぶものは「暗記済み」、そうでないものは「暗記できていない」というように分けていきます。
暗記できていない単語だけをピックアップして暗記作業をすれば、後々の振り返りをさらに時短することができます。
このように、単語暗記は振り返りを行うまでを学習期間として計画しておきましょう。
リスニング特化で対策を進める
単語がある程度覚えられたら、次にリスニングの強化に入ります。
リスニングを鍛えるステップは以下の通りです。
- 実力把握も含め、1回分のリスニング模試を行う
- 採点をして、間違えた問題をピックアップする
- 間違えた問題を重点的に対策する
- 2回目以降の模試も1~3の手順を繰り返す
それでは1つ1つ見ていきましょう。
「TOEIC® L&Rテスト 精選模試 リスニング」には5回分のリスニング模試が収録されているので、まずは1回目の模試をテスト形式で行います。
ここでの目的は
- 分かる問題、分からない問題を明確化する
- 5回目まで模試をやった時、どれくらい成長できているかを後で確認する
ことになります。
模試の結果が良くなかったとしても、これからじっくり対策をしていけば良いので、あまり気負わずに一回分の模試を行いましょう。
模試が終わったら採点し、間違えた問題を特定しておきましょう。
間違えた問題は次のステップで重点的に対策するポイントとなりますので、必ず採点して
ここからがリスニング学習の本番になります。
- まずは間違えた問題を1問ピックアップし、問題文の音声を何も見ずに10回(できればそれ以上)リスニングします。
- 「これ以上聞いてもわからない」というまで聞き込んだら、スクリプトを見て英文を確認します。
- 特に聞き取れなかった箇所が何の単語だったのかを確認します。
- 英文をよく読み、英文の意味を理解します。
- 単語と英文の意味の両方が確認できた時点で、英文を見ながら10回リスニングをします。
- 次に、英文を見ないで10回リスニングをします。
- 英文を聞いて、単語が頭の中でイメージでき、英文の内容もなんとなくイメージできれば完成です。
このステップは、パート1~4まで全く同じです。
音声、文字、意味が完全にリンクするまで、CDとスクリプトを何度も何度も行ったり来たりしながら頭に擦り込んでいきます。
間違えた問題の復習が終わったら、2回目以降の模試へと進んでいきましょう。
2回目以降の模試も、勉強の流れは1回目と全く同じです。
模試の回数を重ねることで確実にリスニング力が伸びていくので、成長を感じながら5回分の模試を完走しましょう!
解答テクニックを身に付ける
リスニング問題に自信がついてきたら、今度は解答テクニックを身に付けて更に効率を挙げていきます。
リスニングセクションの解答テクニックに重点を置きつつ、余裕があればリーディングセクションの方も進めていきましょう。
なお、「TOEIC(R)R&Rテスト 直前の技術」は11日でテクニックが身に付けられるよう設計されています。
こちらも1日1テクニックの習得で計画すれば11日でやり切れる目途がつくので、ぜひ計画的に進めたいですね!
公式問題集で学習の仕上げ&予行練習
学習の仕上げとして、公式問題集を使い本番形式で模試を行いましょう。
公式問題集を使った学習モデルは以下の通りです。
- 本番と同じ環境で模試を行う(途中で休憩を挟まず、2時間ぶっ通し)
- 採点をして、スコア目安を確認する(目標スコア達成していれば勉強終了!)
- スコア未達の場合は、リスニングを中心に復習をする
- スコア未達の場合のみ、2回目の模試を1~3のステップで行う
まずは本番と同じ環境(2時間ぶっ通し)で模試をやってみましょう。
それにより、「単語暗記」「リスニング対策」「解答テクニック」これらの勉強の成果がどれくらい出ているのか、事前に確認することができます。
狙い通りにテスト模試を進められていれば問題ないですが、「思ったより実力が出せなかった・・・」と思うパターンも非常によくあります。
例えば、
- 覚えたと思っていた単語の意味が出てこなかった
- スクリプトを見たら知ってる単語なのに、聞き取りできていなかった
- テクニックを使える問題だったのに使うのを忘れていた
などなど、反省点が見つかるようでしたら追加対策の必要性が出てきますよね。
このように、勉強の成果がどのくらいスコアに反映できているのか、事前に把握しておくことが重要です。
また、2時間ぶっ通しで模試を行うことにより、テスト本番で必要となる集中力も強化することができます。
集中力がないとテスト後半でスタミナ切れを起こし、一番過酷なパート7で頭が回らなくなってテキトーに答えを塗りつぶすパターンが非常に多いです。
考えれば正解が分かるかもしれないのに、スタミナ切れで正解を捨ててしまっては非常にもったいないですよね。
なので、必ず本番と同じ環境を作り、事前に模試で練習を重ねておきましょう。
公式問題集ではスコア換算表が記載されているので、正答数をもとにスコアの目安を確認することができます。
※あくまで目安なので、かならず換算表通りのスコアになる保証にはなりません
スコアの目安を確認しておくメリットは2つ。
目標スコア達成:自信をもってTOEICテスト本番に臨める
目標スコア未達:追加対策を打って目標達成確立を上げられる
仕事のPDCAサイクルと同じように、勉強の成果が出ているかどうかの確認をし、確認結果に応じて次のアクションに繋げることができますよね。
採点&スコア換算をしてみて、目標スコア(500点)に達しないようでしたら復習をしていきましょう。
リスニングセクションとリーディングセクションのスコアのバランスを見て、弱点と思われる方の対策をしていきます。
なお、リスニングとリーディングのスコアのバランスとして、リスニングの方がスコアが高く出るのが一般的です。
おおよそ6:4くらいのバランスが取れていればOKなので、500点目標の場合はだいたいリスニング300点:リーディング200点くらいのイメージです。
なので、例えば予想スコアが500点未満で、リスニングが300点取れていなかったとしたら、まずはリスニングの復習が最優先ということになりますね。
この場合も、リスニングを重点的に復習を進めていきます。
復習が終わったら、2回目の模試にトライしましょう。
復習の成果が出ていれば1回目よりも高いスコアが出せるはずです。
ちなみに、1回目の復習の段階で「単語」「リスニング」「解答テクニック」に不安があるようでしたら、一度参考書に戻って復習するのもアリです。
2回目もスコア未達の場合はテスト全体の復習までしっかりやっておきましょう。
【まとめ】戦略に応じた参考書選びでTOEIC500点は余裕でクリアできる
今回はTOEIC500点をクリアするための参考書選びについて解説しました。
TOEIC500点を突破するためには、
- 戦略を立てること
- 戦略にあった参考書を選ぶこと
が重要になります。
記事の中でもお伝えしましたが、僕の兄は初めてのTOEIC受験で545点を取りました。
兄の戦略は、解答テクニックの習得だけに特化して、時間の許す限り習得と練習を繰り返していました。
「純粋な英語力は上がってないのでは?」という意見もあると思いますが、逆に「何かに特化して突き詰める」という戦略には即効性があるという証明でもあります。
今回の記事では
- 語彙強化
- リスニング特化
- テクニック習得
にフォーカスすることで、比較的短期間でもTOEIC500点をクリアできる道筋をお伝えしました。
上記の戦略で一旦は「TOEIC500点」という実績を作りつつ、「もっと真正面から英語力を底上げしたいんだ!」という方に向けてはさらに英語力を磨く方法についても以下の記事で解説しています。
今回の記事が役に立ちましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。