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こんにちは、さとうです。
このブログでは、英語学習に役立つ情報をお届けしています。
- TOEICの長文問題は、どうやって対策すればいいの?
- TOEIC長文問題で効率的に問題を解けるコツはあるの?
- 時間切れにならずにTOEIC問題を解ききるコツを知りたい!
上記のような疑問に答える記事を執筆しました。
ぼく自身、TOEIC Part7長文問題には長年苦しんできましたが、コツを掴んだことでスコアを925点まで伸ばすことに成功しました。
独学でも、やればできるもんですね。
今回の記事では、
- TOEIC Part7の基本概要
- TOEIC Part7の長文を速く読むコツ
- TOEIC Part7長文問題で正答率を上げるコツ
- 出題方式ごと(シングル・ダブル・トリプルパッセージ)の特徴や対策のコツ
- テーマ、トピック別の特徴や対策のコツ
- 問題パターン別の特徴や対策のコツ
について、一つ一つ超具体的に解説しています。
今回の記事を読むことで、あらゆるテクニックを駆使してTOEIC Part7で「長文を読むコツ」を手に入れることがでるでしょう。
「次のテストでは何か一つでも改善したい」と願う方はぜひ参考にして下さい。
TOEIC Part7基本概要(問題数、目安時間、出題形式)
まずはTOEIC Part7の基本的な概要を確認していきましょう。
- 問題数
- 目安時間
- 出題形式
についてサクッと解説していきます。
問題数
Part7の問題数は、54問です。
参考までに、以下がリーディングセクション全体の問題数になります↓
Part5 | 30問 |
Part6 | 16問 |
Part7 | 54問 |
合計 | 100問 |
リーディングセクションの半分以上がPart7からの出題になります。気合いを入れて臨みましょう!
目安時間
「Part7だけで〇〇分」という時間設定はなく、リーディングセクション全体で約75分と設定されています。
なので、75分という制限時間の中でPart5、Part6、Part7の全100問に答える形となります。
Part7に使う時間の目安としては、約55分くらいと考えておけばよいでしょう。
各パートの目安時間を以下に記載します↓
Part5 | 10分 |
Part6 | 10分 |
Part7 | 55分 |
合計 | 75分 |
Part7の問題を素早く解くのはもちろんのこと、他のパートでも目安時間内に終わらせる努力が必要です。
出題形式
TOEIC Part7では、いわゆる「長文問題」が出題されます。
テーマの異なる文書が用意されており、文書の内容に関する問題が2~5問出題されます。
No. 147 What is suggested about the car?
(A) It was recently repaired.
(B) It has had more than one owner.
(C) It is very fuel efficient.
(D) It has been on sale for six months.
引用元:IIBC|サンプル問題
なお、出題は下記の3つの出題方式があります。
- シングルパッセージ(1つの文書)
- ダブルパッセージ(2つの文書)
- トリプルパッセージ(3つの文書)
以下、それぞれのサンプル問題を紹介します。
用意された1つの文書に対し、関連する2~4の設問に答えます。
2つの文書が用意されており、それぞれの文書が関連性を持っています。
いずれか1つの文書に対して問題が出される場合もあれば、2つの文書の関連を問う問題も出されます。
3つの文書により構成されており、場合によってはチャートや図表が含まれる場合もあります。
以上、まずはTOEIC Part7の基礎的な概要についての説明となります。
次の章からさっそくPart7の問題を解くコツや読み方のコツについて詳しく解説していきます!
【スピード命】TOEIC Part7の長文を速く読む4つのコツ
55分以内の54問もの長文問題を解ききるには、英文を速く読み、内容を理解するスキルが必須です。
それではここからは、TOEIC Part7で出題される長文を、速く読むコツを4つ紹介していきます。
- 英語の基礎は固めておく(語彙・英文法)
- 情報収集を目的として読む(「読書」をしない)
- スラッシュリーディングを活用して読む
- 適度にイメージ化して記憶保持力を上げる
上記はぼく自身がテスト本番で意識していることでもあり、結果TOEIC925点まで伸ばすことができました。
それでは順に見ていきましょう。
英語の基礎は固めておく(語彙・英文法)
英文法や英単語のような、いわゆる「英語の基礎」にあたる技能をしっかりと固めておくことで英文読解スピードは速くなります。
逆に言うと、英文法や英単語の基礎が不安定だと、どんなに「速く読む」トレーニングを積んでも効果が得られません。
今まで、「とにかく目を速く動かして文章を読み切ったけど、読み終わった後なにも頭に残っていない」という経験はないでしょうか?
その問題の原因は、ただ単に大量の単語をインプットしただけでは、肝心の「ストーリー」が頭に入らないからです。
「速さを保ちつつ、英文のストーリーまで把握するなんて無理じゃない?」と思うかもですが、英文法の知識があればストーリー把握がウンとやり易くなります。
なぜなら、英文を「正しく読む」うえでの「単語やフレーズの役割」を正しく理解し、さらにその上で「重要な単語やフレーズを中心に意味を把握する」というプロセスを熟知しているからです。
例えば以下の例文で見てみましょう↓
Basic English skills such as grammar and vocabulary are vital to quickly read sentences in the TOEIC test.
この場合、文章の主役となるのは以下の英文だけです↓
Basic English skills are vital.(基礎英語スキルは不可欠です)
たったこれだけ。他の単語やフレーズは上記の「主役」を修飾しているだけで、それほど重要な意味は持っていません。↓
Basic English skills such as grammar and vocabulary are vital to quickly read sentences in the TOEIC test.(文法や語彙のような基礎英語スキルは、TOEICテストで速く文書を読むために不可欠です。)
このように、一つ一つの英単語の役割や関わり方を理論的に解釈でき、常に情報を整理しながら英文を読めば自然とスピードは上がります。
文章の要点を素早くキャッチできるので、そりゃ英文を読むスピードが速くなりますよね。
英文を速く読むための基礎として、英文法と英単語はしっかりと固めておきましょう。
情報収集を目的として読む(「読書」をしない)
TOEICの長文問題では、文章を一語一句噛みしめて読んでいると読むのが遅くなります。
逆に「情報収集」のみを目的として英文を読むことで、効率的に情報が集められ、読む時間が格段に短縮されます。
具体例を出しますと、まず以下の日本語の文章をご覧ください↓
「お手すきの際で構いませんので添付の資料をご確認いただき、不明点や修正点などありましたらご連絡いただけますと幸いです。」
仕事上のメールのやり取りでよく目にするフレーズかと思いますが、この文章で伝えたいことは以下のたった2つです↓
- 資料を確認してほしい
- 問題があれば連絡してほしい
たったこれだけ。
このように「情報」だけを抜き取っていけば、長い文章であっても案外中身は少なかったりします。
こんな感じで情報収集を心掛けていれば、ヒントが書かれている場所を素早く見つけることができるので、英文を読む時間が格段に短縮されます。
スラッシュリーディングを活用して読む
英語の語順で英文を理解し、内容を把握することで、英文読解の理解度が上がったり読むスピードが速くなるのは有名ですよね。
そのためには、スラッシュリーディングを使った読解が非常に役立ちます。
スラッシュリーディングとは
文章の中のある程度の区切り位置で「/(スラッシュ)」を入れ、カタマリで意味を捉えていく読み方。
先ほどの例文でスラッシュリーディング有りと無しを比較してみましょう。
極端な例ですが、一つ一つの単語で意味取りをするような読み方だと、以下のようになります↓
Basic / English / skills / such as / grammar / and / vocabulary / are / vital / to / quickly / read / sentences / in / the TOEIC test.
基本的な / 英語 / スキル / のような / 文法 / それと / 語彙 / それは / 不可欠 / にとって / 素早く / 読む / 文章で / TOEICテスト
次は、区切りのいいところでスラッシュを入れて、カタマリで読む方法になります↓
Basic English skills / such as grammar and vocabulary / are vital / to quickly read sentences / in the TOEIC test.
基本的な英語スキル / 文法や単語のような/ 不可欠です / 速く文章を読むために / TOEICテストで
上記を見ての通り、単語を追っていくような読み方の場合、和訳がムダに長くなり内容の把握も難しいと思います。
それに対しスラッシュリーディングアリの方では、カタマリで意味を捉えることで訳すのも楽になり、内容もイメージしやすいですよね。
このようにスラッシュリーディングを活用することで、素早く・正確に・たくさんの英文を読み進めることができます。
ただし、TOEICテストでは問題用紙への書き込みは禁止されていますので、実際にスラッシュを書き込まないよう注意してください。あくまで頭の中でスラッシュを入れる程度にしておきましょう。
適度にイメージ化して記憶保持力を上げる
読んだ内容を少しでも頭に残せると、読み終えた後にも内容の振り返りができます。
スラッシュリーディングができたら、意味のカタマリをイメージ化すると記憶保持がしやすくなるのでオススメです。
なぜなら、英文を読んだ後でも内容を覚えていられるので、結果的に読み返しが減り、リーディングスピードが上がります。
「百聞は一見に如かず」のことわざにもある通り、人はコトバよりも映像やイメージの方が記憶に残りやすいのが現実です。
例えば、「The new restaurant, which has outside tables on its balcony has just opened yesterday and was crowded with many people through the day.」というフレーズがあれば、以下のようなイメージを思い浮かべることで、記憶を保持しやすくなります。
「英文を早く読むのに関係ある?」と思われるかもしれませんが、記憶保持と速読には強いつながりがあります。
例えば、TOEICの長文を読み終わったときに、「あれ、あそこってなんて書いてあったんだっけ?」と思い出せなくなることはありませんか?
この場合、思い出せなかった部分を読み直すことになるので、その分時間をロスしますよね。そのような部位がたくさんあると、更に長い時間をロスする羽目になります。
英文の内容を記憶しやすい状態を作っておくことで読み直しのロスが減り、結果として英文を読む時間が短くなる(=速くなる)というわけです。
なので、英文を読む際は極力イメージの力を利用して内容を思い浮かべるようにしましょう。
以上がTOEIC Part7の長文を速く読むコツになります。
TOEIC本番はもちろんのこと、普段の勉強や練習の時から意識してもらうと更に高い効果を期待できますよ!
TOEIC Part7長文問題で正答率を上げる3つのコツ
基本的に「長文を速く読む」スキルを上げることでスコアアップできますが、「正解を取りやすいコツ」を知っておくことで更なるスコアアップを狙うことができます。
本文を一通り読んでから設問に答える
素早く答えを出すには「先に設問文を読んで、設問に関するヒントの所だけをピンポイントで読めばいいんじゃないか?」と思うかもしれませんが、実際はその逆です。
先に文書の方を一通り読んでしまい、ストーリーを理解してから設問に答えた方がかかる時間は短いです。
理由は簡単で、ストーリーの内容を理解していないのに設問のヒントの場所を探し当てられるわけがないからです。
設問を先に読む場合、手がかりとなる固有名詞や単語をヒントに本文を確認しますが、最近のTOEICテストは難化してきていることもあり、手っ取り早く正解を見つけられないようになっています。
「ここだ!」と思った所の文章を読んで、イマイチ正解らしき記述がなかったら更に遡って文章を読む・・・これを繰り返していると、一つの設問に対し膨大な時間をかけてしまうこともあります。
一見遠回りに思われがちですが、文書に全て目を通してから設問に答えた方が、ヒントの場所の特定が非常に簡単です。
「長い文章を速く読むのは自信がない」という方は、本記事内の「TOEIC Part7の長文を速く読む4つのコツ」を読んで頂ければと思います!
頻繁に使われる設問パターンに慣れておく
TOEIC Part7では、頻繁に使い回される「設問パターン」があるので、パターンに慣れておくと答えるのが楽になります。
設問文を見た時に、「ははーん、このパターンね」ってなります。
例えばメールを題材とした問題ですと、
Why was this e-mail sent?(なぜこのメールは送られたのですか?)
という設問が頻繁に出題されます。
メールの文書の中(通常本文の冒頭)に「I am writing this email to inform you…」という記述があれば、「何かを伝えるためにメールを送信した」ということが一瞬で見て取れます。
このような設問のパターンはいくつかありますので、パターンを熟知していればしているほど正解を見抜くチカラが上がります。
最初から全部のパターンと出題の傾向を覚えるのは難しいので、練習問題を繰り返し説くことで徐々に色々なパターンに慣れさせていきましょう。
難しい問題は後回しにする
しばらく考えても答えが選べないような難しい問題は、後回しにしておきましょう。
なぜなら、そのような問題は、今のレベルでは解けないくらい難易度が高い可能性があるからです。
自分のレベルを超えた問題に時間をかけるより、今のレベルで解ける問題を解いた方がトータルでの正答率は高くなります。
一つの目安として、本文の文章を2,3カ所読み返しても答えが分からない場合は、答えにたどり着かない可能性が非常に高いです。
自分なりの判断基準を作っておき、「この場合は問題をスキップする」と定義しておくと判断が早くなり、時間のロスを最小限にできるでしょう。
もちろん明確な判断基準がなくても、スパっと気持ちを切り替えられるのであれば全然OKです。
以上が素早く正解を見抜く3つのコツになります。
特にTOEICテスト本番では、「文書を全部読む」⇒「分かる問題を解く」⇒「分からない問題は一旦捨てて次に進む」の流れが重要になります。
TOEIC Part7出題方式ごとの特徴や対策のコツ
ここからは、以下の3つの出題方式に関する特徴や、それぞれの対策方法について解説していきます。
- シングルパッセージ問題
- ダブルパッセージ問題
- トリプルパッセージ問題
シングルパッセージ
一つの文書(メール、手紙、広告、記事など)に対し、2~4の設問が用意されているので解答します。
シングルパッセージの特徴として、文書の構成が設問の並びになっているということが挙げられます。
例えば1問目なら文書冒頭、3問目なら文書後半か終盤あたりにヒントがあることが多いです。
必ずその順番で出題されるわけではないですが、ヒントを探す際の手がかかりとして知っておくと便利です。
ダブルパッセージ
ダブルパッセージの問題は、一回のテストで2つ出題され、それぞれ5問ずつ出題されます。
「According to the e-mail(メールによると)」「Based on the Web page(ウェブページによると)」のように、どちらの文書から出題されるのか親切にも教えてくれる。
5問中、約3問はどちらかの文書を読めば答えが分かる問題ですが、残りの約2問は両方の文書の内容を整理して答えを出す必要があります。
まずはそれぞれの文書の最初の3問を確実に獲れるよう努力していきましょう。
トリプルパッセージ
トリプルパッセージの問題は、一回のテストで3つ出題されます。
ダブルパッセージと同様に、どちらの文書からの出題なのかわかるよう「According to the e-mail(メールによると)」「Based on the Web page(ウェブページによると)」と設問の中で特定されています。
もう一つ重要な特徴として、トリプルパッセージには初心者でもわかるくらい簡単な問題が出題されます。
読む文書の量が多い分、設問の難易度を下げることでバランスを取っているかもしれませんね。
なので、文書の量が多いからといって諦めてしまわず、冷静に問題を読み、解ける問題から解くようにしましょう!
TOEIC Part7トピック別の特徴と対策のコツ
ここからは、TOEIC Part7でよく出題される文書をトピック別で紹介していきます。
トピック別の特徴や出題の傾向を知っておくと、事前対策や本番対策が打ちやすくなり、問題が解きやすくなります。
Part7で頻出のトピックは以下の6項目です。
- メール
- 記事
- ウェブサイト
- チャット(オンラインチャット、テキストメッセージ)
- レター(手紙、案内書)
- 広告
それでは順に確認していきましょう。
メール
メールに関する問題は毎回のテストで必ず出題されるので、しっかりとチェックしておきましょう。
メールのテーマは、仕事仲間や友人とのやり取り、または一般的なサービス(例えばホテル)に対する問い合わせなどです。
メールに関する問題では、メールの目的やメールを出した理由を毎回必ず聞かれるので、メール文面から読み解けるよう練習しておきましょう。
記事
こちらの「記事」の問題も毎回テストで必ず出題されるタイプになります。
特徴的なのが、左右のサイズをぎゅっと縮めたような配置になっており、読みにくい印象があるかと思います。
ぼくはこの見た目の文書が出てくると毎回「う、、、」ってなります。汗
このトピックで良く問われるのは以下の内容です↓
- 記事の趣旨(どんな内容を伝える記事なのか)
- 登場人物の語った内容
- 登場人物の生い立ちや経歴
人物にスポットが当たることが多いので、登場人物や人間関係、経歴などを把握しておくことが解答のポイントになってきます。
ウェブサイト
ウェブサイトでは、いわゆる商品を紹介する内容のものもあれば、公共サービスに関する案内を取り扱う場合もあります。
文字を詰め込んだような文書が多いので、区切り位置の把握も難しく内容をを読み解くのに時間がかかる場合があります。
上級者であれば目安時間内に読み切ることができますが、初級者や中級者には少し難易度が高すぎるかもしれないので、状況に応じてスキップするなどの対応をしましょう。
チャット(オンラインチャット、テキストメッセージ)
チャット(オンラインチャット、テキストメッセージ)は文章の並びがとても見やすく、一つ一つの英文も短いので、内容把握が非常に簡単にできます。
また、「誰が」「何時に」「なにを言った」が視覚的に見えるので、設問に該当する場所を特定するのも楽にできるようになっています。
口語的な表現が含まれることも多く、読んでいて少しだけ楽しい気分になります。
内容が簡単なので、基本的にチャットの内容は頭から最後まで一通り読み切ってから設問に答えるようにしましょう。
レター(手紙、案内書)
公的手続きの案内書や、個人に対する仕事のオファーなど、取り扱うテーマは様々です。
レターの構成はある程度パターンが決まっており、下記を意識しておくことでヒントが記載されていそうな箇所の特定が楽になります。
レターでよくある構成
- 冒頭:レターを書いた理由
- 本体:詳細
- 締め:次にやってほしいこと
また、レターの左上には宛先の氏名や住所、左下には差出人の氏名、住所、会社名、役職名が書かれているので、それらも重要なヒントとなります。
広告
広告のテーマとしては「物件の売り出し」「商品やサービスの宣伝」「求人広告」などになります。
本文の流れはおおよその型が決まっており、
- 問題提起(こんなことに困っていませんか?)
- 解決策(自社商品はこんなところが優れていますよ)
- 次の行動(申込希望の方は電話、メール、Webサイトで連絡ください)
の流れが多いです。
この話の流れを意識しつつ設問を読むことで、どの辺でヒントが見つかりそうか、だいたい予測を立てることができます。
広告の場合は、まずはどんなサービスを紹介・宣伝しているのかを把握することが第一優先となりますね。
TOEIC Part7問題パターン別の特徴と対策のコツ
ここでは、TOEIC Part7で出題される問題パターンの解説をしていきます。
Part7では問題パターンや問いかけの方法がほとんど定型化されています。
ということは、パターンを把握すればするほど答えのヒントとなる場所の特定もしやすくなります。
とは言え、すべてのパターンを一気に覚えるのはかなり難しいでしょう。
なので、問題パターンの種類と、1回のテストでの出題回数の目安を下の表にまとめましたので、そちらを参考にしていただき、特に頻度の高いパターンから攻略してもらえればいいかなと思います。
もちろん、苦手なものから優先して対策するのも全然ありです!
問題パターン | 出題回数(目安) |
---|---|
内容把握問題 | 22問 |
推測問題 | 10問 |
選択肢問題 | 8問 |
概略問題 | 4問 |
語彙問題 | 4問 |
NOT問題 | 2問 |
意図問題 | 2問 |
文挿入問題 | 2問 |
それでは順に一つ一つ解説していきます。
内容把握問題
このパターンの問題は一回のテストでも最も多く出題されます。
ということは、しっかり対策することで高得点を狙えます!
内容把握問題は、いわゆる「ピンポイント型」とも呼ばれる問題で、文章中の特定の事柄を正確に見つけ出す能力が試されます。
No. 148 According to the advertisement, why is Ms. Ghorbani selling her car?
(A) She cannot repair the car’s temperature control.
(B) She finds it difficult to maintain.
(C) She would like to have a newer model.
(D) She is leaving for another country.
引用元:IIBC|サンプル問題
例えば上記の問題の場合、「Ms. Ghorbaniさんは、なぜ車を売り出しているのですか?」とピンポイントの情報を求めています。
文書の方では「Owner going overseas at the end of this month and must sell the car.」では明確に記載がありますので、今回の問題では(D)が正解となりますね。
このように、内容把握問題では、いかにピンポイントの情報を素早く見つけ出せるかがカギとなります。
推測問題
設問の選択肢の中には、本文中では使われていない語や節が4つ並べられています。
なので、英文の内容から予測を立て、設問の選択肢に最も近いと”思われる”ものを選んで答えるタイプとなっています。
推測問題の特徴として「probably(たぶん)」「likely(おそらく)」「implied(ほのめかされる)」などの”不確定”を表す単語が設問に含まれています。
設問文や選択肢に含まれる語が直接ヒントと結びつかないので、本文も選択肢も十分に吟味する必要があり、少し難易度の高い問題タイプですね。
推測問題で定番の問いかけとしては以下のようなものがあります。
- What is probably true about … ?
- For whom is the e-mail most likely intended?
- What is implied about …?
- What will Mr. 〇〇〇 most likely do next?
答えを見つけるには若干時間がかかることが予想されるので、時間配分はしっかりとコントロールできるようにしておきましょう。
選択肢問題
選択肢の表現はわりとざっくりしており、本文の一部を要約したような形となっています。
No. 161 What is indicated about advertising space on the Mooringtown Library notice board?(Mooringtown図書館掲示板の広告スペースについて何が示されていますか?)
(A) It is available at no charge.(無料で利用可能)
(B) It can be used for any length of time.(利用期間に関わらず利用可能)
(C) It is open to all area businesses.(すべての業種向け)
(D) It is intended mainly for sporting events.(主にスポーツイベント向け)
引用元:IIBC|サンプル問題
本文の中で選択肢と全く同じ表現の記述はないので、一つ一つの選択肢を吟味し慎重に選ぶ必要があります。
また、ヒントとなる個所が本文中の色々な場所に散りばめられている場合もあるので、場所を絞るのではなく浅く広く文書を理解する必要がありますね。
概略問題
メールやレター(手紙)、その他文書に関して、主に「なぜ送ったのか?」「目的は何なのか?」を要約して答えるタイプの問題です。
代表的な設問の形は以下の通りです。
- Why was the letter written?
- What is the purpose of the notice?
- Why was the letter sent?
ご覧の通り、メールやレター(手紙)に対し、それらを送った理由や目的を問われるケースがほとんどです。
メールや手紙が出てきたら、理由や目的が聞かれると予想しておきましょう。
「I am writing this letter because …」のように明確な記述があればラッキーですが、文脈からの推測が求められる場合もあります。
とは言え、比較的冒頭で理由や目的が語られるケースが多いので、概略問題が来たら主に冒頭に注意して答えを探すと見つけやすいでしょう。
語彙問題
語彙問題は非常にわかりやすく、設問文がほぼ固定されています。
「In the e-mail, the word “〇〇〇” in paragraph 1, line 2 is closest in meaning to」という問いの後に選択肢となる単語が4つ並びます。
基本的に単語の意味を知っていれば解ける問題であり、逆に言えば単語の意味を知らなければ答えられない問題でもあります。
本文中のヒントの部位はすでに特定されていますので、検索の手間が省けるのは非常にありがたいですね。
単語がわかれば即答し、分からなければスキップするか適当にマークしましょう。
NOT問題
「NOT問題」とは、選択肢の中に「NOT」が含まれる問題です。
No. 162 What is NOT a stated requirement for a notice to be placed on the board?(ボードに記載するべき必要事項として、要求されて”いない”ものはなんですか?)
(A) It must meet certain size requirements.(要求サイズを満たしていること)
(B) It must be marked with posting dates.(掲載日が記入されていること)
(C) It must be reviewed beforehand.(事前に確認されていること)
(D) It must be signed by a librarian.(図書館員の署名がされていること)
引用元:IIBC|サンプル問題
上記の場合、問題は「要求されていないもの何ですか?」なので、選択肢A~Dの中には1つだけ「要求されていないもの」が含まれています。
逆に、4つの選択肢のうち3つは正しいことが記載されています。
この問題は、一発で正解を見抜くのが難しく、一つ一つの選択肢に対し「これはその通り」「これはその通り」「これは違うぞ」と確認しながら選ぶ必要があります。
そのため、選択肢と本文を行ったり来たりしながら解く形となるので、解答には少し時間がかかることを予測しておきましょう。
最初に文書全体の意味をザックリ把握しておくと、ヒントの場所が見つけやすいですよ。
意図問題
こちらの問題も、ほぼ定型的な表現で出題されるので、特定&対策がしやすい問題となっています。
しかもこのタイプの問題はチャット型の時しか出題されません。
以下の例文を見てみましょう。
No. 153 At 12:15, what does Mr. Otani mean when he writes, “Sure thing”?
(A) He has confirmed the arrival time of a flight.
(B) He is certain he will be able to find a parking place.
(C) He agrees to wait at the door near the customs area.
(D) He knows Mr. Bach must pass through customs.
引用元:IIBC|サンプル問題
この問題の良いところは、設問の対象となっている箇所がすでに特定されていることですね。(上記で言えば”Sure thing”という場所を見つければOKです)
ただし、場所が特定できたからと言って、必ず近くに答えがあるとは限りません。
対象箇所の前のチャットの内容を確認し、場合によってはその前のチャット、さらに前のチャットを読まないと真意が確認できないケースもあります。
何度も何度も逆流して読んでいくのは内容を理解しにくく、時間もロスしがちになるので、チャット型の問題は最初から読んでしまった方が得策です。
チャット全体の内容が分かっていれば、この「意図問題」を解くのは非常に簡単なので、本文理解に優先度を置いておくといいですね。
文挿入問題
設問は、「次の”~”の文があてはまる最も適切な場所はどこですか?」という形で問われます。
本文の中には[1]、[2]、[3]、[4]とマークされた場所が散りばめられているので、その中から設問で問われている文が一番合いそうな場所を選びます。
No. 164 In which of the positions marked [1], [2], [3], and [4] does the following sentence best belong?
“The name and telephone number of the person posting the notice must be clearly marked on the back.”
(A) [1]
(B) [2]
(C) [3]
(D) [4] 引用元:IIBC|サンプル問題
文挿入の場合、1~4の直前直後がヒントとなる傾向があります。
例えば上記問題だと、「看板を掲載する方の氏名と電話番号を明示する必要があります」という文章が、どこに入るのが最も適切か?が問われていますね。
話の流れからして、[1]と[2]付近で看板の記載事項の要件について語られていることが分かります。[3]以降は申請の方法に関する内容になっているので、よっぽど[1]か[2]に絞って良さそうです。
で、[1]か[2]の2択の場合、[2]の前の文章で「Any notices that do not meet these requirements will not be considered and will be discarded.(これらの要件を満たさない看板は除外されます」とまとめに入っているので、要件事項のまとめをした後にもう一つの要件事項を紹介するのはオカシイですよね。
よって、今回は[1]の場所が最も適切だということが分かります。
基本的に1~4の前後の文を読めば正解がわかるので、比較的答えやすいタイプの問題と言えるでしょう。
TOEIC Part7対策におすすめの教材
ここからは、TOEIC Part7対策に効果的な教材を2つ紹介します。
たくさんの教材に手を出すよりは、1冊をじっくり使って、一つ一つの英文を深く理解していもらいたいので今回は2冊に絞り込んでいます。
TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 7
先生1人と生徒2名の対話形式で進められるTOEIC Part7の対策本。
通常の問題集や参考書とは違い、3人の対話を見ながら講義形式で進んでいくので、楽しくてついつい読み進めてしまいます。
内容は問題パターンごとに対策方法が具体的に説明されており、解き方はもちろんのこと間違えやすいポイントについても細かく説明がされています。
「今まで色々な参考書に手を出してきたけど、どれも続かなかった・・・」という人には是非手に取っていただきたい一冊です。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集
テスト本番に向けての模擬試験をするためにも必要不可欠な公式問題集ですが、反復練習用の教材としても活用することができます。
実際、英語読解力を伸ばすためには、浅い理解で量を増やすより、量は少なくても理解を深くした方が成長します。
そういう意味では、公式問題集を使って何度も何度も英文を読む練習をすることで「本番で実力を発揮できる」状態に仕上げることができるでしょう。
公式問題集は、実際にTOEICの問題を製作しているETSが製作していることもあり、問題の質には疑う余地がありません。
本番に最も近い教材で反復練習を積めば、かならずスコアは上がります。
【まとめ】TOEIC長文対策のコツは、テクニック+英語基礎力強化が最強
今回の記事では、TOEIC Part7の長文問題を対策するコツについて解説しました。
細かいテクニックをいくつも紹介しましたが、一気にすべてを覚えて実践するのは難しいと思います。
なので、何度かこの記事に戻ってきて、その時必要なテクニックやコツだけを確認する方法が効率がいいと思います。
一気に色々詰込み過ぎても、覚えきれないですからね。
なお、今回は解答テクニックに重点を置いて解説をしましたが、本当に高いスコアを目指すなら英語力そのものを上げる努力が必要です。
ぶっちゃけ、英語力が高ければ、テクニックに頼る必要も使う必要もありません。
英語力の土台となるのは「英単語」と「英文法」です。
知っている単語が多いほど一つ一つの単語の意図を汲み取るのが速くなり、英文法の知識があれば英文全体を理論的に素早く理解できるようになります。
逆に単語力も文法力も低いと、推測や予想ばかりに頼ってしまい、いつまで曖昧にしか英文を理解できず、TOEICスコアもなかなか上がっていきません。
なので、「小手先のテクニック」ではなく、「本質的な英語力の底上げ」を目指したいのであれば、ぜひ下記の記事を参考にしていただければと思います。
今回の記事が参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。