【意外と簡単】TOEIC品詞問題のコツを、SVOCから分かりやすく解説

【意外と簡単】TOEIC品詞問題のコツを、SVOCから分かりやすく解説

こんにちは、さとうです。

当ブログでは、英語学習に役立つ情報をお届けしています。

  • TOEIC Part5の品詞問題が全然わからない
  • そもそも品詞って言われても、よくわかんないんだけど
  • 品詞問題は簡単って聞いたけど、何かコツがあるの?

そんな疑問にお答えしていきます。

たしかにTOEIC Part5(とPart6)の品詞問題には解き方のコツがあり、コツがわかっているとほんの数秒で正しい答えを導き出すことができます。

そして、Part5,6で時間を短縮すればするほどPart7に時間を確保できるので、スコアアップの可能性が広がります。

さとう
さとう

僕がTOEIC925点を獲得した時は、1問あたり約8秒の速さでTOEIC Part5の問題を解いていました。

しかしながら、「間違ったコツ」を覚えてしまったり、「中途半端な理解」で放置したりすると、本来なら獲れるべき問題を逃してしまうキケンもあります。

そこで今回の記事では、「そもそも品詞ってなに?」というレベルの方に対して品詞のキソを解説し、後半では具体的な品詞問題の解き方のコツを解説しています。

「Part5はいつも勘で選んでしまう・・・」という悩みのある方は、ぜひ参考にしていただければと思います!

TOEIC Part5の品詞問題とは?

TOEIC Part5の品詞問題とは?

まずは基本的な「品詞問題ってどんなの?」ということから確認していきましょう。

【例題】TOEICで出題される品詞問題

TOEIC Part5の「品詞問題」と呼ばれる問題は、以下のようなものです↓

No. 103 Gyeon Corporation’s continuing education policy states that ——- learning new skills enhances creativity and focus.

(A) regular
(B) regularity
(C) regulate
(D) regularly

引用元:IIBC|TOEICサンプル問題

選択肢には、ほぼ見た目が同じ単語が4つ並んでいるのが大きな特徴です。

英文の中の空欄に正しい単語を入れるわけですが、この場合、単語の意味はどれも似通っています。

なので、単語の意味よりも、正しい品詞がどれかを見分けて選択する問題となっています。

それが「品詞問題」と呼ばれる理由です。

さとう
さとう

単語の語尾に注目すると、違いがあるのが見て取れますね。この違いが、それぞれの単語の品詞の違いを表しています。

品詞問題の特徴

次に、品詞問題にはどんな特徴があるのかについてもサクッと確認しておきましょう。

毎回のテストで必ず出る

品詞問題は、毎回のTOEICテストで必ず出題されます。

ということは、しっかりと対策をしておくことで確実にスコアを上げることができます

出題が特徴的だから見分けやすい

上記のサンプル問題を見ての通り、選択肢に同じような単語が4つ並ぶので、一瞬で「品詞問題だ!」と判断できます。

品詞問題だと特定しておけば、解答のコツを意識して問題に取り組むことができ、素早く答えが見つけられます

上手くいけば1問5秒くらいで問題が解ける

品詞問題の中には、英文を全部読まなくても解ける問題が含まれています。

そのため、「品詞だけ」で判断できる問題に遭遇すると、5秒以内に解答できることもあります。

さとう
さとう

以上が品詞問題の基本的な情報となります。

「問題のタイプはわかったけど、そもそも『品詞』がわからない・・・」という方に向けて、次の章で「品詞」について少し掘り下げていきます!

【コレで安心】品詞の基礎をサクッとおさらいしよう

【コレで安心】品詞の基礎をサクッとおさらいしよう

TOEIC品詞問題を解くうえで、そもそも「品詞」が分かっていないと話になりません。

ここからは、

  • 「品詞」って言われも、いまいちピンとこない
  • わかってるつもりだけど、正直あまり自信はない

という方に向けて、最低限覚えておいてほしい事項だけを解説していきます。

「品詞の説明はいらないから、Part5の解答のコツだけ知りたい!」という方はこの章をスキップしてください。

品詞とは「単語の機能」を表す呼び方

品詞とは、言い換えると「単語の機能」を表した呼び方になります。

例えば「apple(リンゴ)」であれば、品詞は「名詞」となり、モノの名前を表しています。

一方「eat(食べる)」であれば、品詞は「動詞」となり、動作の様子を表しています。

このように、英単語は必ずいずれかの「品詞」という機能を与えられています。

以下、有名なスティーブジョブズのスピーチの一節を引用し、リアルな英文の中で品詞がどのように使われているのかを見てみましょう。

<原文(一部抜粋)>

Thank You. I am honored to be with you today for your commencement from one of the finest universities in the world.

出展:https://news.stanford.edu/2005/06/12/youve-got-find-love-jobs-says/

上記の英文に使われている単語を「品詞」というポイントで見ると、下記のように分類することができます↓

このように、単語の意味はもちろんのこと、品詞も立派に機能を果たすことで英文は作られ、使われています

「品詞問題」で頻繁に出題される品詞はコレ

ここからは、TOEICの品詞問題で頻繁に出題される品詞について紹介していきます。

基本的にPart5、6の品詞問題では、以下の品詞について理解しておけば大丈夫です。

  • 名詞
  • 形容詞
  • 動詞
  • 副詞

それでは順に見ていきましょう!

名詞

特徴
  • 人やモノ、コトの名前を表す
  • apple, car, smartphone, hand, meeting, accidentなど

よくある名詞の語尾

-ancereliance
-cypolicy
-siondecision
-tioncommunication
-tysafety
-nesskindness
-mentimprovement
-sisanalysis
-eetrainee

形容詞

特徴
  • 人やモノ、コトの状態を表す
  • 名詞を修飾する
  • cute, heavy, durty, big, clean, delicious, difficult, hungryなど

よくある形容詞の語尾

-ousprevious
-bleincredible
-fulcareful
-calmedical
-cialsafety 
-nalinternational
ivepositive

動詞

特徴
  • 人やモノ、コトの動作を表す
  • go, buy, eat, catch, look, continue, disappear, explain, talk, understandなど

よくある動詞の語尾

-fymodify
-izecustomize
-enstrengthen
-ateappreciate

副詞

特徴
  • 名詞以外(形容詞、動詞、文全体)を修飾する
  • always, early, first, only, really, well, carefully, immediatelyなど

よくある副詞の語尾

-lytotally, shortly,

以上が主な品詞のパターンとなります。

一度にすべてを覚えるのは無理なので、色々な問題にたくさん触れて、徐々にパターンをインプットしていきましょう。

5文型も覚えておくと更に効果抜群

5文型とは、英単語の並べ方をルール化した、最も基本的な型となります

5文型を知ることで、品詞の役割と並べ方のルールを本質的に理解でき、複雑な英文理解へのステップアップを手助けしてくれます。

まずは基本的な用法について、一つずつ見ていきましょう。

第1文型:SV

S(主語)とV(動詞)で構成される、最もシンプルな型です。

S(主語)には名詞が入り、V(動詞)には動詞が入ります。

第1文型の例

I walk.(私は歩きます)

She cried.(彼女は泣きました)

Ken sleeps.(ケンは眠ります)

※「I」や「She」は厳密には代名詞ですが、分かりやすいようここでは名詞として説明します

なお、文法上は上記の通りで完結しているものの、さすがにそのままでは会話は成立しません。

なので、通常は周りに情報を付け加えることで意味を持たせる場合がほとんどです↓

I walk in the park every Sunday.(私は毎週日曜日に公園を歩きます)

She cried after she watched the movie.(彼女は映画を観た後泣きました)

Ken sleeps with his dog every night.(ケンは彼の犬と毎晩一緒に眠ります)

元のSV以外の文の方が長いですが、後付けした文は全てSVを補足するためのオマケでしかありません。

このような場合でも、文の核はあくまでSVのみです

第2文型:SVC

「SはCである」のように、Sの内容を説明するような文意になります。

S(主語)には名詞が入り、V(動詞)には動詞が入り、Cには名詞か形容詞が入ります。

第2文型の例

I am a doctor.(私は医者です)

She is happy.(彼女は幸せです)

第3文型:SVO

「SはOする」のように、実際の動作を表す表現をするのが第3文型です。

S(主語)には名詞が入り、V(動詞)には動詞が入り、Oには名詞が入ります。

第3文型の例

I buy new shirts.(私は新しいシャツを買います)

My dog ate my cake.(私の犬が私のケーキを食べました)

The magazine revealed his secret.(その雑誌は彼の秘密を暴きました)

第4文型:SVOO

「SはOにOをVする」のように、目的語を2つ伴った文型となります。

S(主語)には名詞が入り、V(動詞)には動詞が入り、どちらのOにも名詞が入ります。

第4文型の例

I gave him a book.(私は彼に本をあげました)

My mom told me the truth.(母が僕に事実を教えてくれました)

第5文型:SVOC

「SはOをCにVする」という文になりますが、いわゆる「The new made me happy(そのニュースは私を幸せにした」のタイプの文型です。

この場合、me happy = I am happyと同じ意味となり、「The news」が「I am happy」の状態を「made」してくれたので、それらを一括して「The news made me happy」とひとまとめにすることができます。

なお、S(主語)には名詞が入り、V(動詞)には動詞Oには名詞、Cには名詞か形容詞が入ります。

第5文型の例

I keep my room clean.(room=cleanをkeepする=私は部屋をキレイに保ちます)

My co-worker calls me Sato-san.(me=Sato-sanと呼ぶ=私の同僚は私を佐藤さんと呼びます)

以上、簡単ではありますが5文型の説明となります。

英文の意味ではなく、「どのように品詞が配置されているか」「その結果どんな意味を表しているか」に注目することが重要です。

TOEIC Part5品詞問題を解く4つのコツ

TOEIC Part5品詞問題を解く4つのコツ

それではここからいよいよ、TOEIC品詞問題の解き方のコツを解説していきます!

今回紹介するのは以下の4つのコツになります。

品詞問題を素早く解く4つのコツ
  • まず最初に選択肢に目を通す
  • SVOCを確認するように英文を読む
  • 文法構造を頼りに選択肢を絞り込む
  • 選択肢を英文に当てはめて、文意が通じるか確認する

なお上記のコツは、問題を解く順番通りに並んでいますので、上から順に実践すれば一番効率よく問題を解けるようになっています

コツ1:まず最初に選択肢に目を通す

Part5、6の問題を解く際は、まず始めに選択肢に目を向け、問題タイプの確認をしましょう

そうすることで、「何に注意して英文を読むのか?」がハッキリするからで

例えば品詞問題であれば、英文全体の理解に注意を向けつつも、空欄前後が特にヒントの可能性が高いという目的を持つことができます↓

一方、品詞問題以外であれば、英文全体の文脈に注意を向けて英文を読むことができます↓

問題タイプを先に確認しておくことで、英文を読む「目的」がセットされるので、英文から掴めるヒントが分かりやすくなります。

コツ2:SVOCを確認するように英文を読む

英文を読むにあたって超重要なポイントは、SVOCを素早く確認することにあります。

SVOCを即座に把握すれば英文理解も速くなりますし、問題のポイントも素早く見抜けるようになるからです。

例えば上記の例で見ると、英文をSVOで区切ることで大きく3つのカタマリで構成されていることが分かりますね。

そして、出題されている空欄部分は、目的語であるOの一部であることが分かります。

このようにSVOCを確認するようにして英文を読むことで、英文理解が速くなり、問題のポイントも素早く見抜くことが可能になります

SVOCの確認は、品詞問題に限らずPart5、6において全ての問題に有効です。英文を読む際は必ず注意を払うようにしましょう。

コツ3:文法構造を頼りに選択肢を絞り込む

英文の意味が確認できたら、選択肢の4つの単語に目を通し、正解となりそうな単語を検討します。

品詞問題の場合、品詞を基準におおよそ答えを判断することができます

例えば今回のサンプル問題ですと、that節内の「S」に空欄があるのですが、「learning new skills(新しいスキルを学ぶこと)」の時点で既に完成している感があります

ということは、「構成上必須ではないけど、付け足すことで補足できる」役割を持つ「副詞」が最も適切だと判断できます

以下の選択肢の中で、「副詞」になるのは(D)のみですね。

(A) regular:形容詞

(B) regularity:名詞

(C) regulate:動詞

(D) regularly:副詞

なお、今回のケースだと単純に「learning(形容詞)を修飾できるのは副詞だけ」という観点からも判断ができますね

コツ4:選択肢を英文に当てはめて、文意が通じるか確認する

最後に、「本当にその選択肢で間違いないか」を確認するため、文脈的な判断をしておきます

「選択肢を絞り込む」の時点で100%の確信があればこのステップは不要ですが、やっておくことで取りこぼしを防ぐ効果があります。

例えば先ほどのサンプル問題ですと、that節内のSだけを取り除いてみても以下のように解釈できます。

(副詞なし)learning new skills(新しいスキルを学ぶこと)

(副詞あり)regularly learning new skills(定期的に新しいスキルを学ぶこと)

上記の感じですと、副詞「regularly」を入れても全く違和感なく意味が伝わることが分かりました。

よって、(D)が正解で間違いなしと最終判断を下せます

さとう
さとう

以上が品詞問題の解答のコツになります。

やる事が多いような印象がありますが、慣れればほんの数秒でそれぞれの作業が終わります。

慣れるためには反復練習が欠かせませんので、その勉強方法について次に解説していきます。

TOEIC Part5品詞問題のコツをを極める勉強法

TOEIC Part5品詞問題のコツをを極める勉強法

これまで品詞問題の解き方のコツを解説してきましたが、コツを体得し確実にスコアアップに直結させるには、相応の勉強が必要になります。

品詞問題で安定的に得点するには

  • 英文法知識を身に付ける
  • 練習問題を使った反復練習

が最も効果を発揮します。

それぞれ解説していきます。

英文法知識を身に付ける

品詞問題は、文法知識が深ければ深いほど正解率を上げることができます。

なぜなら、応用的な英文法知識まで兼ね備えておけば、少しヒネッた品詞問題でも難なく答えられるようになるからです

例えば、

  • 動詞は変化することで動名詞や分詞となり、名詞や形容詞として使われる
  • that節は大きな名詞ブロックとなり、主語になったり目的語になったりする
  • 前置詞の後ろは名詞、でも接続詞の後ろには文が必要

などなど、深い所まで英文法知識を持っておくことで守備範囲が広くなり、上級者向けの問題にも正解できてしまいます。

なお、英文法の勉強は1~2ヶ月あれば完結できます。

具体的な勉強方法の詳細は下記の記事をチェックしてみてください↓

練習問題を使って反復練習をする

文法の理解が深まったら、あとはひたすら反復練習を重ねるのみです。

英文法の基礎的な要素は理解できていると思うので、色々なパターンの英文に触れ、問題を解くことで「実践的な英文法」の知識が深くなります

たくさんの練習問題で文法的に英文を解釈すれば、英文を読むスピードが早くなっていることを実感できることでしょう。

練習を積めば積むほど頻出パターンに対して素早い対応ができたり、見るべきポイントを無意識に特定できるようになります。

さとう
さとう

不思議な感覚ですが、考えるより先に目や頭が働くと、ものすごいスピードの中で問題を解いている感じがしてきます。

【まとめ】品詞問題を克服したら、Part5完全制覇を目指そう!

【まとめ】品詞問題を克服したら、Part5完全制覇を目指そう!

今回の記事では、TOEIC Part5品詞問題のコツについて解説してきました。

復習になりますが、品詞問題は毎回のTOEICテストで必ず出題されるので、事前に対策してコツを掴んでおけば、確実にスコアを稼ぐことができます。

品詞問題を解くうえで重要なコツは以下の4つです。

品詞問題を解く4つのコツ
  • まず最初に選択肢に目を通す
  • SVOCを確認するように英文を読む
  • 文法構造を頼りに選択肢を絞り込む
  • 選択肢を英文に当てはめて、文意が通じるか確認する

なお、品詞問題のコツを掴むうえで、英文法知識を深めておくことは重要です。

小手先のテクニックに頼って闇雲に問題のパターンを暗記するより、英文法を一度インストールしてしまう方が近道です。

ぶっちゃけ、英文法がインストールできていれば、品詞問題に限定しなくてもPart5全体で高得点を狙えます。

なので、Part5全体のスコアアップを目指したいという方は、下記の記事を参考に更なるスコアアップを追求していきましょう!

なお、「英文法がとにかく苦手で・・・」という方に向けて、こちらの記事も用意していますので、併せて参考にしていただければと思います^^

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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