【TOEIC925が解説】リスニングで使えるコツを一挙大公開!

【TOEIC925が解説】リスニングで使えるコツを一挙大公開!

こんにちは、さとうです。

当ブログでは、英語学習に役立つ情報をお届けしています。

  • TOEICのリスニングが全然聞き取れない・・・
  • リスニングはできてるけど、内容が頭に入ってこない・・・
  • リスニングできても、問題を解くときに忘れてしまう・・・

今回の記事では、上記のようなTOEICリスニングに関する悩みを解決していきます。

この記事を書いた人
  • 40代ふつうのサラリーマン(工場勤務)
  • 英検2級
  • TOEIC925点
  • 4年間のカナダ駐在生活経験

コツコツと英語の勉強を続けた結果、会社員として働きながらでも、独学でTOEIC925点まで伸ばすことができました。

今回はそんな経験をもとに、

  • TOEICリスニングのコツを掴む5つのステップ
  • リスニング全パートの解答のコツと勉強法

について、かなり深い所まで解説していきます。

さとう
さとう

本記事で紹介する内容は全て僕自身が実践している内容で、その結果TOEICリスニングでは465点を達成できています。

今回の記事を読み実践して頂けば、TOEICリスニングで高得点を狙えることは間違いありません

TOEICリスニングの基礎を固める5つのコツ

TOEICのリスニングでは、パート別の対策を始める前にリスニングの基礎を十分に固めておいた方が高い効果が得られます

リスニングの基礎がしっかりしていないと、パート別の細かいテクニックを使い倒すことができません。

TOEICリスニングの基礎を固める5つのコツは以下の通りです。

リスニング基礎固めのコツ
  • まずは英語の基礎力(英文法と英単語)の習熟から
  • 『正しい発音』を知る
  • イメージを活用して内容理解を深める
  • 英文のスピードに追い付く
  • 先読みをマスターする

どれも重要な内容なので、一つ一つ確認していきましょう。

まずは英語の基礎力(英文法と英単語)の習熟から

リスニングを正しく聞き取り、英文の内容を理解するには英語の基礎力が必要不可欠です

ここで言う英語の基礎力とは、英文法英単語を指しています。

具体的な判断基準として、リスニング音声のスクリプト(音声の台本)を読み、その内容が正しく理解できるかどうかで確認しましょう。

スクリプトを読んで内容を理解できるのであれば、英語の基礎力は問題ないと判断できます。あとは聞き取りを強化することでリスニングのスコアアップが可能になります。

しかし、スクリプトを読んでも英文の内容が分からない場合は、まずはスクリプトの読解ができるだけの基礎力を身に付けることが最優先となります。

特に初心者の方やリスニングスコアが300点以下の方は、まず英単語と英文法の理解を深めることから始めましょう

『正しい発音』を知る

そもそも英語の『正しい発音』を知らなければ、正確な聞き取りをすることができません

例えば「アポイントメント(appointment:約束)」は日本人でも馴染みのある単語ですが、正しい発音では『ァポインッメン』です。

正しい発音を知らないと、『ァポインッメン』=アポイントメントだと気づけなくなってしまいます。

英語の発音に関しては以下の2点が注意が必要なポイントです。

英語の発音で注意すべきポイント
  • 単語単品の発音
  • 単語と単語がくっついた時の発音

まず単語単品の発音についてですが、自身が「知っている」と思い込んでいる発音も、実際の発音は大きく違っている場合も少なくありません

例えば「poster(ポスター、貼り紙)」という単語でも、通常であれば「ポスター」と発音されると思ってしまいますが、実際の英語の発音は「ポーゥストァ」となります。

思い込みで信じ切っていた単語の発音が、実は全然違う発音だったというケースは頻繁に起こりますので注意が必要です

また英語には、一つの単語が前後の単語の音とくっついて変化する「リエゾン」という性質も持っています。

例えば、「an apple」は「アンナッポゥ(✕アンアップル)」になり、「get up」は「ゲラップ(✕ゲットアップ)」となります。

なので、まずは個別の単語の発音を覚えることを最優先として、発音の基礎が固まれば「リエゾン」に意識を向けたリスニングを繰り返し、耳を鍛えていきましょう。

イメージを活用して内容理解を深める

「英語の音声は聞き取れたのに、聞き終わった後に内容が頭の中に残っていない・・・」という経験はありませんか?

このように「英語は聞き取れたのに内容が頭に残っていない」ケースにおいては、以下2つの原因が考えられます。

英語の聞き取りで内容が頭に残っていないケース
  • 音に集中しすぎて内容理解の頭が回転していない
  • 聞き取った英語を抽象化(イメージ化)できていない

まず、英語を正しく聞き取ろうという姿勢は大事なのですが、集中力の全てを「音」に取られてしまうと、内容理解に思考力が向かなくなってしまいます

さとう
さとう

よく言えば、一つの事に集中しすぎて、他の事が見えなくなってる状態ですね。

なので、英語音声を聞き取る際は「聞き取り」と並行して「内容理解」も同時に行うのが大前提となります。

さとう
さとう

とはいえ、そんな負担のかかる作業を同時に行うなんて、難しいように感じますよね。

そこで役に立つのが抽象化(イメージ化)になります

聞き取った内容を即座にイメージとして頭の中に思い浮かべることで、英文の内容を頭の中に残しやすい状態を作ってあげることができます。

例えば、「ぼうずがじょうずにびょうぶにぼうずのえをかいた」と完璧に聞き取れても、その内容を頭の中に保持しておくのは大変ですよね。

それよりは、以下のようにイメージ化(今回はイラスト)にしてしまえば、情景として頭の中に残りやすくなります。

このように、聞き取った英文の内容を極力抽象化して頭に残しておくことで、聞き取った後にも内容を思い返せるようになるでしょう。

英文のスピードに追い付く

「英文のスピードが速すぎて、内容をイメージしている間に音声がどんどん進んでしまう・・・」という経験を持つ方もたくさんいると思います。

要するに英語音声のスピードに追い付けていないワケですが、分解すると以下の原因が挙げられます。

英語音声のスピードに追い付けない理由
  • 英語の速さに耳が追い付かない
  • 内容理解が追い付かない

まず単純に英語の音についていけていない可能性があり、その原因の一つとしては「短い発音の単語はほとんどくっついてひとつの大きなカタマリになっちゃう」ことが挙げられるでしょう。

例えば、TOEIC公式HPのサンプル問題の1つに以下のような一節があります。

Oh, I’m sorry to hear that. Our warrenty covers products for up to a year.

オゥ、アムソーリィトゥヒァダッ。アーウォレンティカバズプロダクツフォアップタイャー

引用元:TOEIC公式HP

この英文は短い単語で構成されており、一つ一つが高速かつ連結して発音されることで「一つの大きなカタマリ」のように聞こえます

その結果、英文の中の単語の特定が間に合わないために「音声のスピードに追い付けない」と感じてしまいます。

次に、内容理解が追い付かない原因としては、「頭の中でイメージが浮かんでいない」可能性が非常に高いです。

例えば、「apple」と聞けば、「りんご、リンゴの絵、アップル」あたりが頭に思い浮かびますよね?

では、「discipline」はどうでしょう?

「discipline」は「規則・規律やしつける」という意味になりますが、この単語が出てきたときに、「えーっと、たしか規則とか規律とかの意味で・・・」と考えているうちに音声に遅れをとってしまいます。

このように、聞き取った英文に対して「えーっと・・・」と考えた時点で英語音声に遅れをとってしまいます

聞き取った音声をポンポンとイメージで捉えられるようになれば、聞き取り⇒英文理解のスピードはどんどん速くなります。

先読みをマスターする

最後はリスニングPart3、Part4で必須となる「先読み」をマスターすることです

「先読み」とは、問題となる音声が流れる前に、3つの設問に目を通して準備しておくことです。

詳しくは後で説明しますが、「先読み」をすることで

  • これから聞く音声の内容をイメージできる
  • 音声の中の「聞くべき所」に集中できる
  • 制限時間内に問題を解ききることができる

といったメリットがあります。

特にリスニングで高得点を目指したい人にとっては必ずマスターしておくべきテクニックなので、しっかりと練習して準備を整えておきましょう。

さとう
さとう

以上がリスニング全体で効果を発揮するコツとなります。

次の章からは、パートごとの解答のコツについて詳しく解説していきます。

Part1のサンプル問題・解答のコツ・勉強法

Part1サンプル問題

<問題>

A: He is shoveling some soil.(彼はシャベルで土をすくっています)

B: He is moving a wheelbarrow.(彼は台車を移動しています)

C: He is cutting some grass.(彼は草を刈っています)

D: He is planting a tree.(彼は気を植えています)

※実際のテストでは問題文は記載されていません

TOEIC公式HPより引用

この問題では選択肢Aが最も適切に写真の内容を表現していますので、正解はAとなります。

上記では説明の都合上英文を掲載していますが、実際のテストでは英文は一切記載がありませんので、すべての音声を耳で聞き取り、解答する形になります

Part1解答のコツ

Part1で活用すべき解答のコツは以下の4つです。

Part1解答のコツ
  • ディレクションは聞かない
  • 写真の中から主要な項目をサクッと洗い出す
  • 似た発音の単語にダマされない
  • 単語の言い換えに注意する

一つ一つ見ていきましょう。

ディレクションは聞かない

Part1に限らず、TOEICの全パートにおいて最初にディレクション(そのパートの説明文)が放送されます。

Part1に関しては、このディレクションは聞き取らず、Part3の設問を先行して先読みする時間に充てましょう

※直接Part1に向けた解答のコツではないのですが、リスニング後半に向けての重要なテクニックです

写真の中から主要な項目をサクッと洗い出す

ディレクションの「Now, Part1 will begin」が聞こえたらいよいよPart1の問題に着手していきましょう。

まずは問題用紙に印刷された写真を見て、主要な項目をサクッと洗い出していきます

Part1では人物の状態や動作がテーマになることもあれば、モノや風景がテーマになることもあります。

例えば、

  • 男性がコピー機を使っている
  • 一人の女性が壁に絵を飾っている
  • ビルが建設されている
  • 車が道路沿いに並んで駐車されている

などです。

項目の洗い出しは特に正解がないので、思いつく限りで写真の様子を観察し状況を把握しておきましょう。

似た発音の単語にダマされない

Part1で最も多い引っかけは、不正解となる選択肢の中に紛らわしい単語を混ぜ込んでおく手法です。

例えば、男性がコーヒー(coffee)を飲んでいる写真に対して、コピー(copy)でミスリードを誘うといった具合です。

ミスリードを誘うような単語の例は以下の通り。

ミスリードを誘う単語の例
  • car / cart
  • floor / flower
  • grass / glass
  • hold / fold
  • ride / write
  • right / light
  • train / rain
  • work / walk

このように、選択肢の中にあからさまに分かりやすい単語が含まれている場合は、注意するか除外するのが無難です。

とはいえ、除外した選択肢が実は正解という可能性もゼロではありません。なので、答えに迷った場合の切り札として使う程度にしておきましょう

単語の言い換えに注意する

Part1では、あえて単語を言い換えることで「正解と思わせない」ような引っかけ問題も出題されます。

以下は単語の言い換えの例となります。

単語の言い換えの例
  • cellphone, laptop, PC → device (端末)
  • guitar, piano → music instrument (楽器)
  • bag, cup, clothing → item / merchandise (商品)
  • copier, cashier → machine (機械)
  • strawberry, orange, → produce (農作物)
  • truck, car, train → vehicle (車両)

例えば、写真には明らかに「トラック(truck)」が見えているのに、それを言い換えて「車両(vehicle)」ということで、気づかれないようにする手法です。

固定観念を取り払い、言い換えには十分注意して一つ一つ慎重に聞き取りをしましょう。

Part1対策におすすめの勉強法

Part1は非常に簡単な英文で構成されているので、以下のステップを数回繰り返せば問題なく聞き取りができるようになります。

Part1おすすめの勉強法
  1. テスト一回分の練習問題を解く
  2. スクリプトを見ないで問題文を数回聞く
  3. スクリプトを見て、意味と音声を確認する
  4. スクリプトを見ながら音声を流し、リスニングする
  5. スクリプトを見ないでリスニングする

上記のステップを一問一問丁寧に進めていけば、Part1を聞き取るためのリスニング力は身についていきます。

基本的に公式問題集などの模試を使い倒せば、練習量としては十分でしょう。

心配であればPart1特化の問題集などを使って練習量を増やすといいですね。

また、以下の記事で更に具体的なPart1対策方法を紹介していますので、参考にしてみてください。

【フル解説】TOEICパート1の総合対策|高得点を取る4つのコツと勉強法を解説!

Part2のサンプル問題・解答のコツ・勉強法

Part2サンプル問題

TOEICパート2サンプル

<放送文>

Are you driving to the client meeting?(顧客との打ち合わせには車で行きますか?)

A: Oh, would you like a ride?(連れてってほしい?)

B: Nice to meet you, too.(こちらこそ初めまして)

C: I thought it went well.(上手くいったと思いますよ)

※実際のテストでは放送文は記載されていません

TOEIC公式HPより引用

上記の問題では3つの選択肢の中でAが最も適切に返答をしていますので、正解はAになります。

なお、TOEICパート2では問題に関して一切の記載がありませんので、すべて耳で聞き、頭の中で処理して解答しなくてはなりません。

Part2解答のコツ

Part2での解答のコツは以下の3つです。

Part2解答のコツ
  • 目を閉じ、情景を思い浮かべながら聞き取る
  • 放送文と似ている単語、同じ単語を使った選択肢は選ばない
  • 冒頭の疑問詞に最大の注意を向ける

順番に解説していきます。

目を閉じ、情景を思い浮かべながら聞き取る

Part2では、問題に関する情報は一切記載がありませんので、目を閉じて音への集中力を高めましょう

聞き取った音声は、極力情景を浮かべるようにすることで英文の内容を理解しやすくなります。

放送文と似ている単語、同じ単語を使った選択肢は選ばない

Part2で頻出する引っかけ問題として、問題文で使った単語をそのまま選択肢でも使ってくるケースが非常に多いです。

例として、TOEICサンプル問題で見てみましょう。

No.7 Where is the new fax machine?

  1. Next to the water fountain.
  2. I’ll send a fax tomorrow.
  3. By Wednesday.

※実際のテストでは問題文、選択肢は記載されていません。

引用元:TOEIC公式HP

正解は(A)になるのですが、(B)に「fax」を使うことで引っかけを誘導しようとしていますよね。

このタイプの引っかけ問題はPart2で非常に多いので、基本的に問題文と同じ単語が使われる場合は最大限の警戒をしましょう。

冒頭の疑問詞に最大の注意を向ける

Part2では特に冒頭の疑問詞に最大の注意をむけることが重要です。

というのも、Part2の問題文は非常に短いので、内容理解が簡単な反面、重要な単語を一つでも聞き逃すと正解を選べなくなるからです。

例えば以下のようなシンプルな英文で見てみましょう。

(           )  will the meeting be held?

  1. Meeting room C.
  2. At 3 P.M.
  3. We will be meeting our client.

上記の場合、空欄が「Where」なら(A)が正解となりますが、「When」なら(B)が正解となります。

このように一語を聞き逃すと不正解となり得るリスクが非常に高く、特に冒頭の疑問詞は重要度がめちゃくちゃ高いのです。

Part2対策におすすめの勉強法

Part1と同じステップでリスニングを強化する

Part2の英文も比較的簡単な構成なので、Part1と同じ要領でリスニング強化を図れば大丈夫です。

教材は公式問題集がおすすめ

使用する教材は公式問題集一択でOK。

TOEICリスニングでは4カ国(アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア)で発音され、公式問題集も同じように作られています。

なので、練習の段階で本番と同じ発音に慣れておけば準備はバッチリです。

ディクテーション

「何度繰り返し聞いても、細かい個所の聞き取りができない」という場合は、ディクテーションを取り入れると解決できるでしょう

ディクテーションとは

聞き取った音声を一字一句書き起こす作業

ディクテーション(書き起こし)をすることで、「書き取らなければいけない」というプレッシャーがかかり、聴覚をさらに研ぎ澄ます効果があります。

また、書き取りをすることで「書き取れない個所=聞き取れない箇所」という特定ができ、どんな音が苦手なのかを客観的に把握することもできます。

さらにディクテーションが終わったらスクリプトと見比べて答え合わせをすることで、聞き間違いや聞き取りが不十分な発音が明確に分かるようになるでしょう。

この作業を繰り返すと、文字と発音が脳内でリンクし始めるので、英語を聞いただけで頭の中で英語を思い浮かべられるようになります。(音声知覚)

苦手な発音をどうしても克服できないという場合は、ぜひ取り入れてみて下さいね。

なお、使うべき教材や更に詳しい勉強法については、以下の記事で深堀解説をしています。

【パターン分析あり】TOEICパート2を完全対策!解答テクニックも4つ紹介!

Part3のサンプル問題・解答のコツ・勉強法

Part3サンプル問題

No. 38~40

No. 38
What is the conversation mainly about?(主に何について会話されていますか?)

(A) An enlargement of office space.(オフィススペースの拡大)

(B) A movie into a new market.(新しい市場に向けた映画)

(C) An increase in staff numbers.(従業員数の増加)

(D) A change in comapny leadership.(会社の経営陣の変更)

No. 39
Why does the woman say, “I can’t believe it.”?(なぜ女性は”I can’t believe it”と言っているのでしょう?)

(A) She strongly disagrees.(彼女は強く反対している)

(B) She would like an explanation.(彼女は説明をほしがっている)

(C) She feels disappointed.(彼女はがっかりしている)

(D) She is happily surprised.(彼女は嬉しくて驚いている)

No. 40
What do the men imply about the company?(男性たちは会社に関して何を示唆しているでしょう?)

(A) It was recently founded.(最近設立された)

(B) It is planning to adjust salaries.(給料の調整を検討している)

(C) It is in a good financial situation.(会計的に良い状況にある)

(D) It has offices in other countries.(海外にオフィスがある)

<放送文スクリプト>※問題用紙には記載されていません

Have you two taken a looked at the progress they have made upstairs on the office expansion? It looks great!

I know! I can’t believe it. And the offices up there have amazing views of the city.

I wonder which division will move up there when it’s finished.

I heard it’s the research department.

Ah, because they have the most people.

Probably. I’d love to have an office on that floor, though.

Yeah. Well the company must be making good money of they’re adding that space.

I think you’re right there.

TOEIC公式HPより引用

上記のサンプル問題のように、一つの放送文に対し3つの設問が用意されています。そして、それぞれの設問に対して4つの選択肢が用意されていますので、問いに対して最も適切な選択肢を1つ選ぶという形のテストです。

また、設問文と選択肢は全て問題用紙に記載されていますが、放送文は一切記載がありません。

なので、すべて耳で聞き取り、内容を理解しながら記憶する能力が試されます。

Part3解答のコツ

Part3では「先読み」を中心とした、早いテンポでの解答が求められます。

Part3解答のコツ
  • ディレクションの間に先読みする
  • 正解が分かった時点でマークする
  • なるべく早く3問解き、次のトークテーマの先読みをする

それでは一つずつ確認していきましょう。

ディレクションの間に先読みする

まずディレクション(各パートの説明文)が放送されている間は、Part3で最初に出題される3つの設問文を先読みします

設問を先読みしておくことで、トークの内容を事前にザックリ把握しておくことができます。

正解が分かった時点でマークする

先読みで設問の内容は頭に入っているので、その状態でトークを聞きながら、設問に関する内容が話された時点でマークシートを塗りつぶします。

Part3ではトークが終わった後に各設問文を読み上げる時間がありますが、その時間まで待つ必要はありません。トークを聞きながら、答えが分かった時点でどんどんマークしていきましょう

なおトークを聞いている最中は、耳は音声に傾けながら、目は選択肢の方に向けるようにすると、「聞きながら解く」がやり易くなります。

なるべく早く3問解き、次のトークテーマの先読みをする

前項で「トークを聞きながら、正解が分かった時点でマークする」方法を実践すると、トークが終わる頃には解答も同時に終わらせられます。

音声の方はトークが終わったら、続いて3つの設問の読み上げに入るので、この時間を利用して次の3つの設問の先読みを始めましょう

前の問題をなるべく早く解けば、次の問題の先読み時間を確保できます。

このように、常に先回りして設問に目を通すことで、リスニングをしながら同時に解答を進めることができるのです。

聞いた瞬間に解答ができると、内容を覚えておく必要がないので集中力が保ちやすく、結果として正解を取りやすくなります

Part3対策におすすめの勉強法

Part3特化の対策としては、以下の2点が有効です。

Part3おすすめの勉強法
  • スクリプトの精読
  • アウトプットの練習(音読・オーバーラッピング・シャドーイング)

スクリプトの精読

音声の聞き取りができない、あるいは内容把握ができない場合、そもそも英文を正しく理解できていない可能性が十分にあります

一度スクリプトを精読してみて、英文を読んだときに正しく内容把握ができるかどうかを確認しておきましょう。

精読の場合は単語の意味やザックリとした概要理解だけではなく、一文一文の構造まで理解できるかを確認しながら行ってください。

もし英文を読んだときに、「なんで、この英文がこの日本語訳になるんだろう?」と疑問に思った場合は、読解力の不足が考えられます。

上記のような場合、一度英文法を見直してみて、文法的に英文が解釈できるようになるまで精読を続けていきましょう

アウトプットの練習(音読・オーバーラッピング・シャドーイング)

  • 聞き取りはできるけど、長い文章についていけない
  • 聞き取った後に内容が頭に残っていない

上記のような場合は、音読やオーバーラッピング、シャドーイングなどのアウトプット系の練習を積むと良いでしょう。

「聞くだけ」の受動的なアプローチだけでなく、「自ら発声する」という能動的なアプローチを取り入れると、「英文を処理する能力」がグンと上がります

音読、オーバーラッピング、シャドーイングのやり方は以下の通りです。

音読

スクリプトを見ながら、声に出して英文を読み上げる。

(事前に音声を数回聞いて、発音を確認しておく)

オーバーラッピング

音声を流し、スクリプトを見ながら音声のスピードに合わせて英文を読み上げる。

(事前に音読を数回行っておくとスムーズ)

シャドーイング

スクリプトは見ないで、音声の少し後を追うようにして音声と同じ内容を声に出して言う。

(音読⇒オーバーラッピングの仕上げとして)

3つ全てを実践すれば、リスニング力のみならず英語処理能力が大幅に伸びますが、どれか1つでも大丈夫です。

自身のレベルや確保できる時間に応じて、最適な練習法を試してみてください。

Part3対策に使える教材や、更に詳しい勉強方法については以下の記事で紹介しています。

【3つのコツで準備OK】TOEIC Part3スコアアップ勉強法

Part4のサンプル問題・解答のコツ・勉強法

Part4サンプル問題

No.71~73

No. 71 What does the speaker say about the repair?
(A) It is not required.
(B) It has been finished early.
(C) It will be inexpensive.
(D) It is covered by a warranty.

No. 72 When can the listener pick up his car?
(A) Today
(B) Tomorrow
(C) Next week
(D) In two weeks

No. 73 What does the speaker offer to do?
(A) Look for a used part
(B) Refund the cost of a charge
(C) Send an invoice
(D) Arrange a ride

<放送文スクリプト>※問題用紙には記載されていません

Questions 71 through 74 refer to the following telephone massage.

Hello Mr. Lee, this is Thomas from VKS auto shop calling with some information about your car repair. I know we told you that it would take until next week to get the part we ordered, but we got the part early, and I was able to finish the repair. We’re going to be closing for the day in a few minutes, but you’re welcome to come get your car any time tomorrow. If you need a ride to the shop tomorrow, let me know, and I can arrange one for you.

TOEIC公式HPより引用

Part3が対話形式となっているのに対し、Part4では一人の話者がしゃべり続けるスタイルです。

Part4解答のコツ

Part4の解き方に関しては、Part3で解説した、

  • ディレクションの間に先読みする
  • 正解が分かった時点でマークする
  • なるべく早く3問解き、次のトークテーマの先読みをする

の3つに加え、以下の2点に注意すると良いでしょう。

  • トークのパターンごとに予測を立てる
  • 設問のパターンを覚える

追加の2点について解説します。

トークのパターンごとに予測を立てる

Part4では出題されるトークのテーマがパターン化されているので、パターンごとに質問されやすい内容もある程度決まっています。

Part4で頻繫に出題される問題パターン
  1. アナウンス
  2. 会議音声
  3. 広告
  4. スピーチ
  5. 電話メッセージ
  6. ニュース
  7. ラジオ放送
  8. 連絡

例えば「広告」であれば期間限定のオファーについて問われたり、ラジオ放送では最新の渋滞情報やその渋滞の原因(例えば道路工事とか)といった内容が頻繁に問われます。

トークのパターンが分かっていると話の展開が予測できるので、重要部分にアンテナを立てやすくなり、正解が見つけやすくなるでしょう。

設問のパターンを覚える

またPart4では、設問のパターンに関しても一定の法則があります。

Part4で頻繫に出る設問パターン
  1. 全体・目的 What is the purpose of the speech?
  2. 次の行動 What are listeners asked to do?
  3. 場所の特定 Where does the announcement take place?
  4. 人物の特定 Who most likely are the listeners?
  5. 発言 What does the speaker mean when he says, “Don’t worry about it”?
  6. ~によると According to the speaker, what did a client ask for?
  7. ~を見てください Look at the graphic. Which region’s results are most likely shown on the graph?

これらのパターンが頭に擦り込まれていれば、設問文を一瞬見ただけで「あぁ、このパターンか」と把握することができます。

毎回設問文を読んでその都度意味を考えるより、はるかに先読みがしやすくなります。

Part4対策におすすめの勉強法

Part4でもPart3と同様に

  • スクリプトの精読
  • アウトプットの練習(音読・オーバーラッピング・シャドーイング)

の2つのトレーニングが最も効果的です。

なお、上記に加え「ディクテーション」も取り入れると、リスニング対策最強パッケージが完成します。

手順としては以下の通りです。

トーク音声を聞き、ディクテーションする(スクリプトは見ない)

まずは一つ、問題をピックアップしてトーク音声のディクテーションをしてみましょう。

ディクテーションした英文とスクリプトを見比べ、修正

スクリプトを見て、間違った個所や聞き取れなかった箇所の修正をします。

修正した箇所はリスニングが苦手な発音なので、発生の際に特に注意を払いましょう。

修正後の正しい英文を精読(意味、構造を深く理解する)

修正が終わったら、出来上がった英文を意味・構造の理解ができるまで精読します。

音読で、英文の内容を自分なりに発音・発声する

意味理解が終わったら、英文を声に出して読み上げてみましょう。

オーバーラッピングで音声も頼りにしながら正しい発音で発声する

今度は音声を流し、英文も目で追いながら声に出して読み上げます。

音声と同じペースになるよう速度やアクセントにも注意しながらオーバーラッピングしましょう。

シャドーイングで総仕上げ

最後は何も見ず、音声だけの情報を頼りにシャドーイングを何度か繰り返します。

シャドーイングは、自宅に限らず外出先でも実施が可能です。

以上がリスニング対策最強パッケージになります。

一つの問題を何度も何度も繰り返し使い倒すので、リスニング力が上がらないワケがありません。

なお、Part4の問題パターンの更に詳細などは、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

(独学で925点取った)TOEICPart4勉強法【最短期間で成果を出す】

【TOEICPart4を完全対策】問題のパターンを理解し高得点を取ろう

【まとめ】弱点を的確に強化すればリスニングは克服できる

【まとめ】弱点を的確に強化すればリスニングは克服できる

今回はTOEICリスニングでスコアを伸ばすコツについて解説しました。

本記事ではTOEICリスニングのコツを詳細に伝えてきましたが、全部を実践する必要はなく、弱点さえ的確に強化すれば十分にリスニングは克服できます

  • 例えば、リスニングが苦手なら、ディクテーションでどんな発音が苦手なのかを確認し、聞き取れるようにする
  • ディクテーションで音は聞き分けられるようになったけど、でき上った英文の意味がわからないなら、英文法をもう一度確認してみる

というように、その都度自分にとっての弱点を見極め、必要最低限な対策だけを打っていけばいいのです。

さとう
さとう

地道な作業に思えるかもしれませんが、コツコツ勉強を続け、少しずつ弱点を減らしていけばリスニングは必ずできるようになります。

コツコツ勉強するにはスキマ時間の活用が不可欠なので、勉強に使える時間を最大限に活用し、少しずつでも着実に英語力を上げていきたいですね!

今回の記事が参考になりましたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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