こんにちは、さとうです。
このブログでは、英語学習に役立つノウハウを解説しています。
- TOEIC Bridgeって、どんなテスト?メリットはあるの?
- TOEIC Bridgeを受けたらTOEICは受けなくてもいいの?
- TOEIC Bridgeでいい点数が取れたらTOEICのスコアも上がるの?
今回の記事では、上記のような疑問を解決します。
結論から言うと、「TOEICでスコアを伸ばしたいけど、ぶっちゃけ英語が苦手」と悩んでいるのであれば、TOEIC Bridgeの勉強から始めることをオススメします。
なぜなら、TOEIC Bridgeは初心者向けに設計されたテストなので、英語が苦手でも理解できる問題が多いからです。
しかしながら、テスト構成はTOEICテストに限りなく近い設計にもなっているので、TOEIC対策にも効果があります。
記事前半ではTOEIC Bridgeのテストの概要、TOEICとの色々な比較やメリットを解説し、後半では具体的な勉強法や参考書を紹介しています。
今回の記事を読むことでTOEIC Bridgeに関する情報を完全に理解することができ、明日から早速正しい勉強を始めることができます。
特に「TOEICは受けたいけど、英語力に自信がない」という方に有益な情報となっていますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
TOEIC Bridgeテストの概要
TOEIC Bridgeとは、英語初級者・中級者向けに開発されたテストで、英語が苦手な人でも取り組みやすい内容となっています。
どれくらい取り組みやすくなっているのか、TOEICとの比較も交えて解説していきます。
TOEIC Bridgeの点数
TOEIC Bridgeでは、点数の算出は以下のようになっています。
最低 | 最高 | |
---|---|---|
リスニング | 15点 | 50点 |
リーディング | 15点 | 50点 |
合計 | 30点 | 100点 |
TOEIC Bridgeの場合は、1点刻みでスコアが表示されます。
ちなみに採点方法については、「スコアの同一化」と呼ばれる統計処理によって算出・換算されるようです。
なので、「正答数=スコア(点数)」にはならないので注意してください。
「68問正解だから68点」という単純計算ではないということですね。
TOEIC Bridgeの試験時間
TOEIC Bridgeの試験時間は以下の通りです。
リスニング | リーディング | 合計 | |
---|---|---|---|
試験時間 | 25分 | 35分 | 60分 |
約1時間で試験は終わりますので、集中力を維持したまま完走できそうですね。
なお、実際の試験ではマークシートに氏名などの必要事項を記入したり、連絡事項や音量チェックなどもありますので、拘束時間はもう少し長くなります。
TOEIC Bridgeの問題形式
基本的な作りはTOEICとほぼ同じですね。
TOEIC Bridgeテストの難易度
TOEIC Bridgeテストの難易度は比較的低めに設定されており、
- 英語初級者・中級車を対象としている
- シンプルで短めの英語を読んだり聞いたりして理解できる能力を測る
という設計になっています。
例えば、IIBC公式HP「TOEIC Bridge® Listening & Reading Testsとは」では以下のように記載されています。
TOEIC Bridge® Listening & Reading Testsは、英語学習初級者から中級者を対象とした、日常生活で活きる“英語で聞く・読む能力”を測定するテストです。
もう一方で、公式認定証(スコアシート)に記載されるAbilities Measured(項目別正答率)では、以下のように評価されます。
✓リスニング
- 適切な応答:短いやりとりにおいて、話し手への適切な応答がわかる。
- 短い対話や会話:ゆっくり話された短い対話や会話を理解できる。
- 短いトーク:1人の話し手による、ゆっくり話される短いトークを理解できる。
- 要点や述べられた事実の理解:短い会話やトークの中で、話の要点や述べられた事実を理解できる。
✓リーディング
- 語彙:シンプルな文において、単語や短いフレーズを理解できる。
- 文法:シンプルな文において、形式、意味、簡単な文法構造の用法を理解できる。
- 要点や述べられた事実の理解:短い文書において、要点や述べられた事実を理解できる。
- 情報を伝える短い文書:情報を伝える、描写的、説明的な短い文書を理解できる。
このように、短くシンプルな英文を聞いたり読んだりして理解できるかを試すテストとなりますので、難易度は比較的低めの設定であることがわかります。
TOEIC Bridgeの平均点
IIBC公式HP「公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧」によると、2022年度の平均スコアは70.0点となっています。
ちなみに80点以上が14.5%、90点以上は10.6%となっています。
以上がTOEIC Bridgeの概要となります。
TOEIC Bridgeの概要が分かったら、今度は「TOEICとはどれくらい違うの?」ってとこが気になりますよね。次の章でTOEICとの比較を見てみましょう!
TOEICとTOEIC Bridgeを比較してみよう
「TOEIC BridgeとTOEICって、具体的に何がどのくらい違うの?」ってとこが気になりますよね。
ここからは試験問題や試験の時間の違いや、スコア換算の目安について見ていきましょう。
試験全体の違い
TOEIC BridgeとTOEICでは、試験時間や問題数などに違いがありますので、以下の一覧で比較してみましょう。
TOEIC Bridgeの特徴は何といっても問題数、試験時間がTOEICに比べて半分しかないということですね。
受験料も2,000円ほど安いので、TOEICテストに比べると気軽に受験できるといった感じです。
TOEIC BridgeスコアをTOEICスコアに換算すると?
TOEIC BridgeをTOEICスコアに換算すると、以下のようになります。
おおよそ
- 85%~ TOEIC500点相当
- 90%~ TOEIC600点相当
というイメージになります。
実は2019年にTOEIC Bridgeが新形式にリニューアルされて以降、TOEICとTOEIC Bridgeの換算を公表するのをやめてしまいました。
ただ、旧型式のTOEIC Bridgeではスコアの比較表が公開されておりましたので、そちらをベースに換算すると上記のような相関が見えてきます。
以上がTOEIC BridgeとTOEICの比較となります。共通点、相違点が理解できたら、今度はTOEIC Bridgeによって得られるメリットについてお伝えします。
TOEIC Bridgeを勉強すると得られる5つのメリット
英語初心者であれば、TOEICではなくTOEIC Bridgeを受験、または勉強した方が実はメリットが大きいです。
以下の5つのポイントに分解してメリットを解説します。
✓TOEIC Bridgeを勉強して得られるメリット5つ
- 難しい単語が使われていないので、英文が頭に入りやすい
- 英文レベルが高すぎないのでストレスが少なく、挫折しにくい
- 短期間で成長を実感できる
- テストを受験する必要はない
- TOEICの練習としても最適
難しい単語が使われていないので、英文が頭に入りやすい
TOEIC Bridgeでは難しい単語が使われないので、英語が苦手な方でも英文が分かりやすくなっています。
TOEIC Bridgeは初心者向けに開発されたテストなので、単語の難易度もかなり下げています
単語がわかれば単語をいちいち調べる手間が省けるので、英文理解の方に思考力を集中させることができます。
また、新たに覚えなければいけない単語も多くはありません。
✓覚える単語数の目安
- 中学卒業レベル:約1000語
- TOEIC Bridge必要単語:約1300語
文脈と併せて単語を覚えれば記憶にも残りやすいので、単語暗記もカンタンです。
英文レベルが高すぎないのでストレスが少なく、挫折しにくい
TOEIC Bridgeの英文は、全体的に短めで難解な表現は出題されないので、初心者でも比較的理解できるレベルになっています。
かんたんな単語で英文が作られているのもその一因ですね。
英文レベルが高すぎないので、初心者でも英文が理解しやすくなっています。
ということは勉強に対するストレスが軽減されるので、挫折する確率が下がり、勉強を継続しやすくなります。
勉強の継続は結果を出すための重要なカギとなりますからね。
短期間で成長を実感できる
TOEICに比べてTOEIC Bridgeは問題数が半分なので、1回1回の勉強時間が短くて済みます。
例えば、1回分の模試をやったとしても1時間で終わります。
その中から間違えた問題の復習をするにも短い時間で済みますので、勉強のサイクル回しが高回転になります。
1サイクルを短くして反復学習を繰り返すと、早い段階で英語力の伸びを感じられるので、モチベーションの維持・向上にも役立ちますね。
TOEIC Bridgeテストを受ける必要はない
TOEIC Bridgeの勉強をすることは大きなメリットになりますが、だからと言って必ずしも本番のテストを受ける必要はありません。
あくまで学習の一環としてTOEIC Bridgeの参考書や模試を活用し、最終的に自己採点で目標の正答率を達成できればそれでOKです。
実際、TOEIC Bridgeでハイスコアを取れたとしても、英語力の証明にならないのが実情です
TOEIC Bridgeの勉強を通してある程度の英語力に自信がつけば、本命であるTOEICテストの対策に切り替えた方が良いでしょう。
とは言え、もちろん希望があればTOEIC Bridgeのテストを受けても大丈夫です。
テスト本番の緊張感や進め方を経験しておけば、TOEICテストの場でも役に立ちます。
TOEICの練習としても最適
TOEIC Bridgeで対策をしておけば、TOEICテストの予行練習にもなります。
なぜなら、TOEIC BridgeとTOEICは主題形式がほとんど同じだからです。
ご覧の通り出題数が大きく違うものの、テストの流れはほぼ同じであることがわかります。
なので、TOEIC BridgeをTOEICの予行練習として活用すれば、本家TOEICテストの際も気持ちに余裕を持って受験することができますよね。
以上がTOEIC Bridgeの勉強をするメリットになります。メリットが理解できたら、次の章で具体的な勉強法について確認しておきましょう。
TOEIC Bridgeのスコアを上げる勉強法
それでは、実際のTOEIC Bridgeの勉強法について解説していきます。
✓TOEIC Bridgeのスコアを上げる勉強法
- 本番形式でテスト模試をやってみる
- 知らない単語・表現を全て覚える
- スクリプトを見ながらリスニング音声を繰り返し聞く
- 一度解いたテスト模試をもう一度解く
それでは順に解説していきます。
本番形式でテスト模試をやってみる
まずは本番形式でテスト模試を一回行ってみましょう。
本番形式というポイントが非常に重要です。
本番形式で模試を行うことで
- 後で採点をするので、間違えた問題だけに集中して学習計画が組める
- テスト本番の時間の使い方がわかる
- 本来の実力が精度よく確認できる
というメリットがあります。
途中で同じ問題を何回も聞いたり、一問にたくさんの時間をかけるようなやり方をすると本来の実力が測れないので注意しましょう。
模試が終わったら採点をして、間違えた問題に焦点を当て復習をしていきます。
間違えた問題の対策に絞り込むことで効率よく弱点強化ができるので、短期間で勉強を仕上げることができます。
なので、まずは本番形式でテスト模試をやってみて実力の把握をしましょう。
知らない単語・表現を全て覚える
模試が終わったら、まずは間違えた問題を中心に知らない単語・表現を覚えていきましょう。
もちろん正解できた問題でも、覚えておきたいと思う単語・表現があれば積極的にリストに加えることをおススメします。
TOEIC Bridgeの単語や表現は簡単なものが多いですが、TOEICテストで頻繁に使われるものも非常に多く含まれています。
例えば、interview, position, reserve, resign, apply for, arrange, agree with, be satisfied with, fill out, make a decisionなど、TOEICでも頻繁に目にする単語や表現に出会えます。
今のうちに超基本単語・表現を覚えておけばTOEICに切り替えた時に単語暗記が楽になりますので、頑張って覚えていきましょう。
スクリプトを見ながらリスニング音声を繰り返し聞く
単語や表現は、意味を覚えるだけでなく発音も一緒に覚えておくことがとても重要です。
スクリプト(音声の台本)を見ながら音声を何度か聞いて、単語の文字と音が一致するようにリスニングを行いましょう。
こちらは、間違えた問題に限らず、全てのリスニング問題で行うことが理想的です。
目安として一つの問題に対し、最低でも10回は目で追いながらのリスニングをするといいですね。
リスニングを繰り返すことで耳を鍛えられるのはもちろんのこと、英文理解のスピードも速くなりますので効果絶大です。
一度解いたテスト模試をもう一度解く
仕上げとして、一度解いたテスト模試をもう一度本番形式で行っておきましょう。
単語暗記とリスニング強化をやっているので、知らない単語や表現はほぼなく、リスニングも聞き取れる状態が出来上がっていることでしょう。
その状態でテスト模試をやってみると、スラスラ問題が解けるくらい実力が上がっているはずです。
「英文が分かる!」「答えが分かる!」経験を積むと英語学習が楽しくなりますので、モチベーションを上げる効果も期待できますね。
以上がTOEIC Bridgeの勉強法になります。
基本的には単語や表現の暗記とリスニング強化がメインになりますが、継続的に学習すれば間違いなくTOEIC Bridgeのスコアは上がります。
TOEIC Bridgeの勉強に使えるおすすめ参考書
世の中的にTOEIC Bridgeの参考書自体が非常に少ないですが、今回はその中でも2つに厳選して参考書をおススメします。
はじめてのTOEIC BRIDGE L&Rテスト 完全模試3回分
- TOEIC Bridge参考書の中では模試収録数トップの3回分
- 模試1回分の価格が約587円とコスパ最強
- 巻末に約600の語彙リストが収録されているので、まとめて単語の確認ができる
TOEIC Bridge Listening & Reading 公式ワークブック
- TOEICを運営するETSが発行する問題集
- 模試とは別に練習問題やワーク、ミニテストも収録されており、色々な角度からテスト対策を打てるよう構成されている
- テキストサイズが大きいので、文字が見やすく本番形式に最も近い
- 解説ページでは問題ごとに語中が用意されているので、単語の意味を調べる作業が大幅に省ける
「模試→復習→模試→復習」の繰り返してTOEIC Bridgeのスコアは伸びていきますので、模試を行う回数を増やして目標達成を目指しましょう!
【まとめ】TOEIC Bridgeで英語力に自信を付けよう!
今回の記事では基本的なTOEIC Bridgeの概要から、メリット、勉強法について解説してきました。
TOEIC Bridgeは、英語が苦手だと思っている初心者の人でも分かりやすい設計となっていますので、「苦手」や「辛い」を感じることなく勉強できる内容となっています。
精神的なストレスが少なく英語に触れることで、「自分でも英語が聞ける、読めるようになるんだ」という実感が持てるので、高い意欲を持ったまま勉強を続けられますよね。
TOEIC Bridgeでしっかりと対策すれば、TOEICの勉強や受験にも移行しやすくなりますので、最終目標のTOEICスコアまでの道筋が立てやすくなります。
TOEIC Bridgeで自信がついたら、本家のTOEICスコアアップに向けて更にエンジンを加速させて勉強を進めていきましょう!
今回の記事が参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。