「今年こそは英語をマスターする!」と強い決意をもって目標を立てたものの、勉強が長続きせず結局挫折してしまったという経験はありませんか?
実際、英語学習において目標設定は非常に重要で、しっかりと目標を持って勉強する人の方が断然早く成果を出します。
しかしながら、こと英語の勉強となると多くの人が道半ばで挫折してしまうのは、目標設定が正しくできていなかったという理由が大きく関わっています。
僕自身もむかしは目標もなく漠然と英語の勉強をしていましたが、明確な目標を立ててからは完全独学で英検2級、TOEIC880点と次々に高いレベルを突破できました。この経験からも、どうせ勉強するならしっかりとした目標を持って勉強した方が絶対に英語は上達すると断言できます。
本記事では、前半で英語学習における目標設定の重要性を解説し、後半では具体的な目標設定の手順と、目的別の目標設定の例を解説いたします。
本記事を読むことで「英語をマスターする!」という夢を掴むための道筋がクリアに見えてくるはずです!
社会人の英語学習には目標設定が重要な5つの理由
まずは社会人が英語を勉強するにあたっては、目標を設定することがこんなにも大事だよってお話をします。
目標の重要性を理解することで正しく目標設定ができるようになりますので、ここでは5つの重要性を説明していきます。
英語学習を継続できる(挫折しない体質を作れる)
目標を設定すると、英語の勉強を継続できるようになります。
具体的な目標がカチッと決まると「その目標を達成したい」「達成した後の自分は素晴らしいはず」と、自然とポジティブなイメージが湧いてきますので、やる気スイッチが強制的にONとなり、驚くくらい無意識に勉強に手を付けられるようになります。
実際ぼく自身も、なんとなくTOEICのスコアを上げたいと思っていた時より、TOEIC800点を取る!という具体的な目標を掲げた時の方が短期的に集中して勉強に取り組めました。TOEIC800点を取ったら周りはどんな反応をするか?考えただけでもニヤニヤしてしまい、その想像を現実にしたい一心で勉強を続けられました。
目標を具体的に決めることで、達成した後の自分の姿も想像できるようになります。その想像ができると勉強が苦痛ではなくなるので、楽しんで勉強ができ、結果的に継続しやすくなります。
やるべきことが明確になり、時間とお金の無駄遣いを無くせる
目標を設定することにより、いま自分がやるべき勉強がハッキリ見えてきます。そうすることで必要最低限の勉強だけに時間とお金を使えるようになります。
例えばあなたの目標が「TOEIC800点を突破すること」だとして、そのためには「パート5の正答率を上げて100点アップさせなければいけない」と決めているとします。
この場合、あなたがやるべき勉強は「英文法の理解度を上げる」ことに決まりすので、英文法の勉強が最優先となりますよね。そうすれば「次回のTOEICまでに英文法の問題集を2冊完遂する!」など、目標に直結する行動が見えてくるはずです。
そして、この時点で「やらなくていい勉強」も自動的に決まっています。今回の例で取り上げると、リスニングの勉強は一切必要ないですよね?リスニングの勉強をしたとしてもTOEICパート5のスコアアップに繋がらないことは目に見えていますので、あえて目標を妨げるような勉強は誰もしたくないはずです。
このように、「やるべき事」と「やらなくていい事」を決めておくことは時間とお金の効率化に効果絶大です。
高いモチベーションを維持できる
目標を設定する場合としない場合では、モチベーションの維持という点でも大きな違いが生まれます。
当然、目標設定をした方が高いモチベーションを維持した状態で勉強を続けることができるのは言うまでもありません。
主な理由は以下の2点。
- 小さな目標をクリアすることで成功体験を味わい、その積み重ねで勉強が楽しくなる
- 期限を決めることにより適度な緊張が生まれる
大きな目標を達成するまでの道のりでは、その過程でいくつかの小さな目標をクリアしていきます(これを別名マイルストーンと呼びます)。
小さな目標をクリアする度にわずかでも達成感が得られますので、次の小さな目標を目指す時もワクワクした気持ちを保ちやすくなります。
また、目標に期限を設定しておくことで自分を追い込み、さらにモチベーションを高めることができます。
自分で設定した期限までに勉強が終われば気持ちいいですし、ちょっと勉強の進みが悪いと焦りが生まれてきますので、この焦りも「勉強をやらなきゃ!」と思わせてくれるキッカケになります。
期日のない勉強の場合、「明日からやろう」とか、「来月から本腰を入れよう」や、「仕事がひと段落ついたら考えよう」など、何かと理由を付けて勉強を先延ばしにしてしまいます。結局いつまで経っても勉強を始められず、挫折する人が大半となっているのです。
実際、僕が英語を教えている部下に対して「宿題が終わったら教えてね」と言っても全然返答が返ってきません。やり方を変えて「2日後までに◯ページまで終わらせてきてね」と伝えたところ、期限内に宿題をやり切るようになりました。「締切」ってすごい効果だなと実感しました。
時間を有効活用できる
目標に期限を設定することで、日常生活の中で少しでもスキマ時間が見つかれば活用しようという意識が芽生えてきますので、結果的に1日の時間を有効に使えるようになります。
例えば僕の場合、机に向かって勉強できる時間はどんなに頑張っても朝の2時間と決まってました。
ですので、机に向かえる時間は単語の洗い出しと単語カードの作成のみに使い、準備に専念します。そして、朝に作った単語カードを常に携帯しておくことで、通勤中の信号待ち、会社の休憩時間、トイレの時間、打合せまでの待ち時間など、ありとあらゆるスキマ時間使って単語の暗記をしていました。
実際にこの効果は絶大で、クセがついてくるとたった数秒の暇な時間でも単語カードを取り出すほどになりました。
不思議なもので、目標に期限を設定しておくと期限内に達成するために色々な知恵が湧いてきます。
使える手段は使いまくって、最大限に時間を有効活用しましょう。
勉強の進み具合を視える化できるので、勉強のペースが調整できる
仕事と同じように、勉強に関しても進捗は把握しておくべきです。
目標が決まっていれば、自分の現在地と比較することで進み具合の判断ができます。
そうすることで、予定より早く勉強が進んでいればお休みの日を作ったり、予定より遅れていれば挽回の予定を立てたり目標を少し変更するなどして、タイムリーにアクションを起こすことができます。
特に勉強が予定より遅れる場合は要注意で、あまりにも目標とかけ離れてしまうと焦りの原因になったり、遅れていることがストレスとなり勉強への意欲が薄れ、最悪は途中で投げ出してしまう可能性すらあります。
そうならないためにも勉強の進み具合には日頃から注意を配り、遅れが生じた場合の挽回方法は事前に決めておくと無難です。
英語学習の具体的な目標設定のやり方
それではここから、目標設定のやり方をステップに沿って解説していきます。
目標を決める前に、目的を明確にしておきます。
ここでいう目的とは、簡単に言うと「目標の英語力が身についたら何がしたい?どうなっていたい?」という問いに答えることです。
例えば以下のようなものです。
- TOEICで目標点数を取り、昇給資格を誰よりも早く満たす
- 海外勤務で現地メンバーと意見交換ができている
- 英語がペラペラでうますぎるので、社内ではちょいと有名な存在になっている
自分の将来を想像したときにちょっと(かなり)テンションが上がる。そんな目的を持てると勉強に対する意欲が湧いてきます。
今はまだ「英語が話せるようになりたい」とか、「外国人とコミュニケーションが取れるようになりたい」などの抽象的な願望しか持てていないはずですので、その抽象的な願望を具体的な数値に落とし込んでいきます。
そのため、CEFR(セファール)の基準で英語力を図っていきます。
先ほどのCERFによる英語レベル基準を目安に、目標とする英語力を検定の級やスコアに換算します。ここで初めて英語学習の目標が設定されます。
例えば、目的(なりたい自分)が「海外勤務で現地メンバーと意見交換ができている」であれば、英語のレベルとしては「B2」である必要があります。B2になるためには英検準1級かTOEIC785点以上を獲得しなければなりませんね。
ようやく目標を数値に変換できました!
先ほど決めた目標を、いつまでに達成したいか決めていきます。
例えば先ほどの「目標が決まる」のステップでTOEIC785点を取得と目標を決めた場合、いつまでにその目標を達成したいのか期限を設けましょう。
社会人の場合、人事考課のタイミングや海外出向者選別の時期など、社内の動向も考慮した上でいつまでに目標達成すべきか判断しなくてはなりません。
基本的には1年を目安に目標達成までの期間を決めましょう。1年以上になると逆にモチベーションの維持が難しくなり、寄り道、遠回り、挫折を招きます。
最終目標が決まったら、そこにたどり着くまでの道のりをステップに細分化し、短期目標を決めていきましょう。
例えば最終目標がTOEICスコア上げることなら
- リスニング対策に専念し400点→500点に上げる
- 文法知識を深め500点→600点に上げる
- リーディングの精度とスピードを高め600点→700点に上げる
- より多くの単語を暗記し700点→785点を達成する
のように、短期目標を達成していけば自然と最終目標に紐づくよう細分化していきます。
先ほど決めた短期目標をいつまでに達成する必要があるのか、その期限を決めます。
1~2ヵ月で短期目標を達成できるように期限を決めておくことで遅れ/進みの管理がしやすくなり、挽回がしやすくなるというメリットがあります。
ここまで来たら、あとは決めた手順に従って勉強を進めていきましょう!
面倒と思うかもしれませんが、ここまでしっかり体系的に勉強の方向性を決めておくと勉強のブレがなくなり、最後までやり切る確率が格段に上がります。
特に目標の細分化はしっかりやるとモチベーションもめちゃくちゃ上がりますので、よーく考えて決めてくださいね。
【実例】英語学習の目標設定のサンプルを紹介
それでは、先ほどの英語をマスターできるプロセスをベースとした目標設定をやっていきましょう。
ここでは実際に僕が初めてTOEIC800点突破した時の目標設定を例として紹介します。
「この人には到底追いつけない」と思われるくらいTOEICで高い点数を取り、社内で有名になる。
昇格要件で最も高いTOEIC点数は600点。
そこから100点アップの700点ではインパクトに欠ける。
⇒TOEIC800点(以上)が必要。
TOEICで800点(以上)のスコアを出す!
1年以内。
- リスニングに的を絞り、リスニングパートだけで450点以上取る
- パート1攻略
- パート2攻略
- パート3攻略
- パート4攻略
- TOEIC本番形式での模試で力試し&分からなかったところの復習
- 文法の勉強に特化しパート5、6の正答率を90%以上に引き上げる
- 文法知識のインプット(テキスト最低2週)
- パート5、6練習問題解きまくる
- TOEIC本番形式での模試で力試し&分からなかったところの復習
- パート7の文章を読むスピードを上げ、リーディングパート全体で400点取れるようにする
- 1日2問、早く読むトレーニングを毎日繰り返す
- TOEIC本番形式での模試で力試し&分からなかったところの復習
- リスニングに的を絞り、リスニングパートだけで450点以上取る:4ヶ月
- パート1攻略:1週間
- パート2攻略:3週間
- パート3攻略:3週間
- パート4攻略:3週間
- TOEIC本番形式での模試で力試し&分からなかったところの復習:4週間
- 文法の勉強に特化しパート5、6の正答率を90%以上に引き上げる:4ヶ月
- 文法知識のインプット(テキスト最低2週):2ヵ月
- パート5、6練習問題解きまくる:1ヵ月
- TOEIC本番形式での模試で力試し&分からなかったところの復習:4週間
- パート7の文章を読むスピードを上げ、リーディングパート全体で400点取れるようにする:4ヶ月
- 1日2問、早く読むトレーニングを毎日繰り返す:3ヶ月
- TOEIC本番形式での模試で力試し&分からなかったところの復習:4週間
上記に従い、気合を入れて勉強を進めていきます。
僕の場合は会社で4ヵ月に1度TOEIC IPテストが開催されますので、そのサイクルに合わせて勉強の計画を立てることができました。
4ヶ月ごとの勉強のテーマを決めておくと、4ヶ月という1サイクルの中でやるべき事、やらなくていい事がハッキリしますので勉強に対する迷いがなくなり集中力がupしました。
例えば最初の4ヶ月はリスニングに的を絞ると決めていたので、4か月後に受けるTOEICテストで仮にリーディングの点数が下がったとしても落ち込む必要がありません。なぜならリーディングはそもそも勉強してないし、後から勉強して点数を上げていく計画が立っているので、その時に挽回ができるからです。
このように一定のサイクルで試験を挟むことで目標が立てやすくなりますし、尚且つ自分にプレッシャーを与えることができますのでかなり効果的ですよ。
英語学習における目標設定のダメな例
それではここで、多くの人がやってしまいがちな目標設定のダメな例を2つ紹介します。
目標が曖昧すぎる
「英語が話せるようになりたい」「いつか英語が必要になるだろうから、準備しておきたい」「なるべくTOEICで高い点数を取りたい」このような目標を立ててしまう人が非常に多いですが、このような目標設定では具体的になにを目指すのかわからないので、勉強につなげることができません。
- 「英語が話せるようになりたい」⇒どの程度の英語力が必要?⇒英検2級レベルの英語力
- 「いつか英語が必要になるだろうから、準備しておきたい」⇒いつかって、いつ?⇒2年後の新規プロジェクト始動までに
- 「なるべくTOEICで高い点数を取りたい」⇒具体的に何点取りたい?⇒昇格要件である600点以上
ここまで具体的に深掘りするとようやく「何をすべきか」「どんな勉強が必要か」が明確になりますよね。
逆に目標が曖昧なまま勉強に突っ走ってしまうと、必要のない勉強に時間やお金を費やしてしまった挙句、何も成果を出すことなく勉強そのものに挫折してしまう可能性もあります。
実を言いますと、過去の僕はこの間違いを犯してしまっていた1人です。「とにかく何か始めないと」という思いが強すぎて、書店でキャッチコピーの良い本を買い漁っては勉強をしていました。あるときはフレーズ集中、あるときは英文法の復習本、あるときはリスニング教材と、次から次に色々なものに手をつけた結果、やってもやっても英語力が伸びた気がしませんでした。
その後TOEICの勉強にターゲットを絞ったところ、今度は次から次に自分のやるべきことが見えてきましたので、やはり具体的な目標を持つことは本当に重要だと実感しました。
結果を求めすぎて非現実的な目標を立てる
半年以内にTOEIC800点突破するとか、一年後には英語ペラペラになってるとか、一見すると期間や程度が決められていて良さそうな感じがしますが、目標の大きさに対して期間が短すぎるのが問題です。
英語の勉強はコツコツ続けて徐々に実力を上げるものですので、短期間だけ頑張って大きな成果を出せるほど甘くはありません。※短期集中すること自体は否定しませんが、短期で狙うべき目標は現実的な範囲で決める必要があります ちなみに書店でたまに見かける1年で英語ペラペラ系の本はウソですので気を付けてください
あまり無茶な目標を立ててしまうと普段の勉強も相当にハードですし、ちょっと遅れたら挽回も効きません。そんなギリギリのやり方では長続きしませんので、どっかで心が折れる時期が来てしまいます。
結果を求めるのは大事なことですが、結果を出すまで無理なく継続できるかというポイントも結果を左右する要素になりますので、まずは現実的な範囲で目標設定することを心がけるようにしてください。
設定した目標を達成するための5つのコツ
ここからは、設定した目標を達成するためのコツを紹介します。
英語の勉強はたくさんの工夫をすることでどんどん効率化ができますので、効率化すればするほど目標達成できる可能性も大きくなります。
ぜひ真似できることは取り入れてくださいね!
机に向かってやれる勉強と、スキマ時間の勉強を切り分ける
「勉強」と言えば机に向かって、教科書とノートを用意して何かを書きまくるイメージがありますが、英語の勉強に関しては机に向かっていなくてもできる勉強があります。
例えばリスニングでしたら移動中に音声を聴くことができますし、単語カードを使った単語暗記は場所を選ばず、どんな時、どんな場所でも単語の復習ができます。電車やバスの移動ではスマホアプリで勉強もできますよね。
特に通勤はリスニング学習に最高の時間ですので、会社の行き帰りで音声に集中し英文を耳に慣らし、自宅でその英文のスクリプトを見て読解力を高めれば、勉強のコンビネーションが可能になります。
自宅でやる勉強と外出先でもできる勉強を切り分けておくことで想定以上の勉強時間を確保することができますので、効率的に勉強したい社会人にとっては絶対に取り入れてほしいテクニックです。
勉強に使える時間を最大化する
移動時間やスキマ時間の活用も大事ですが、ここではもう一歩踏み込んで更に勉強時間を増やす方法を検討していきます。
勉強時間を増やす方法としてまず手っ取り早くできるのが
- 1時間早く起きる
- 1時間遅く寝る
- SNS、スマホゲームを一切やめる
- 趣味の時間を捨てる
などですね。
精神的にハードだとは思いますが、やはりこれから英語力と言う非常に強力な武器を手にしたいと願っている以上、一定期間何かを捨てる覚悟はしておくべきです。
また、僕が実践して予想外に効果が高かった方法として
- 通勤時間を伸ばす
- トイレは必ず大の方に入る
があります。
通勤時間を伸ばすに関しては、僕は車通勤から徒歩通勤にすることで通勤時間が4倍増えました(もともと車で10分でしたので、徒歩に変えても40分程度の通勤時間で済みましたけどね)。
こうして通勤時間を伸ばしたことによりリスニングやシャドーイングに充てられる時間も4倍増えましたので、この方法を取り入れてからすぐにTOEICリスニングパートでほぼ満点を取ることができました。
あと、どこに行くにも単語カードを常に携帯していたので、トイレで用を足すときは必ず「大」の方に入ることをルール化し、トイレの中で単語暗記をしていました。
トイレ中でも20〜30語くらいの復習はできますので、これだけでも1日で100語くらいは余裕で復習できてしまいます。※トイレの後は必ず手を洗いましょう
進捗状況に応じて柔軟に目標を変更する
勉強をしていると、思っていたよりも勉強が早く進むこともあるし、想定以上に時間がかかってしまい予定より大幅に遅れが生じることもあります。
このような「誤差」は誰でも必ず経験することなので、そんな時は迷わず目標そのものを変更してしまいましょう。
例えば「1ヶ月で文法問題集1冊終わらせる」という目標が怪しい場合、「2ヶ月で終わらせる」にするとか、実現可能な範囲での目標に切り替えてしまうのです。
勉強のペースはやってみないとわからない部分も多いため、実際に勉強をやってみて初めてペース配分が掴めるようになってきます。その時のペース配分を参考に目標を立て直した方が目標や計画が現実的になります。
一番ダメな行動は、目標期限内にノルマをクリアできなかった時に「自分はダメな人間なんだ」と自分を否定してしまい、モチベーションが下がってしまうことですね。
現状のペースで最終目標の達成が危ういと思ったら、迷わず最終目標のレベルを一つ下げてしまいましょう。その方が挫折してしまうより数百倍マシです。
目標を達成できなかった場合を想像し、自分を奮起させる
仕事や日常生活の忙しさに追われると、ついつい「今日は疲れて勉強どころじゃない」「こんなに疲れた状態で勉強したって身にならないよ」などと言って弱音を吐いてしまう瞬間が多々あります。
その気持ちがは分かりますが、諦めてしまう前に「目標を達成出来なかった自分」を想像してみてください。
勉強をサボってしまった自分と、サボらず努力し続けた自分を想像で比べてみた時、努力を続けた自分は輝かしい未来を手にしているのに対し、サボってしまった自分は「もっと頑張っておけばよかった・・・」と後悔し、みじめな気持ちになっていますよね。
悪い未来を掴まないためにも今が踏ん張り時だと思えば意外と力は出るものです。
戦略的に「勉強しない日」を作る
最後は「勉強しない」と決めることで勉強する気持ちを高める方法についてです。
これは僕自身が身をもって実感したことですが、勉強は適度に休みを入れたほうが集中力も効率も上がります。
毎日勉強を継続しようとするその気合いはとても大事ですが、仕事で疲れてヘトヘトの状態でも勉強を続けたり、あまり上達が実感で着ない時でも勉強を続けも効果がありませんでした。
そこで思い切って、「期限より早くノルマを達成させて、期限日まで勉強をサボる」スタイルに変更しました。
「勉強しなくても許される日」を設定したことにより、少しでも早くノルマを達成させて早く勉強を休みたいという心理が働くので、短期間での集中力はむしろ高まった状態で勉強することができたのです。
それ以外にも「TOEICが終わったら必ず一週間は英語の勉強をしない」とも決めていました。
毎日TOEICの勉強を続けるのはとてもハードでキツいのですが、「それが終われば勉強から解放される」とわかっていると「だから今のうちにできることはやっておかなきゃ」とポジティブな感情が湧いてきます。
「勉強しない」というご褒美は意外に効果がありますので、適材適所で使えば勉強効率が上がって目標達成の手助けとなってくれるでしょう。
まとめ:正しく目標設定すれば英語は確実に上達する!
今回は英語学習における目標設定のやり方について解説しました!
- 社会人の英語学習には目標設定が重要な5つの理由
- 英語学習を継続できる(挫折しない体質を作れる)
- やるべきことが明確になり、時間とお金の無駄遣いを無くせる
- 高いモチベーションを維持できる
- 時間を有効活用できる
- 勉強の進み具合を視える化できるので、勉強のペースが調整できる
- 英語学習の具体的な目標設定のやり方(ステップで解説)
- 【実例】英語学習の目標設定のサンプルを紹介
- 英語学習における目標設定のダメな例
- 目的が曖昧過ぎる
- 結果を求めすぎて非現実的な目標を立てる
- 設定した目標を達成するための5つのコツ
- 机に向かってやれる勉強と、スキマ時間の勉強を切り分ける
- 勉強に使える時間を最大化する
- 進捗状況に応じて柔軟に目標を変更する
- 目標を達成できなかった場合を想像し、自分を奮起させる
- 戦略的に「勉強しない日」を作る
英語をマスターする(目標の英語力を手に入れる)ために何よりも重要な事は勉強を継続することです。
目標設定は勉強する気持ちを後押ししてくれますので、勉強が継続できる仕組みづくりとして欠かすことができません。
僕自身の経験としてもTOEICで800点を取るまで勉強を続けられたのは、明確な目標を持ち、明確な勉強計画を作ることができたお陰です。
大きな目標を持つ必要はないですので、まずは小さな目標を決めて、それを達成する努力をしてみてください。その過程で得られた成功体験が更に勉強したい気持ちを高めてくれるはずです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!