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- 「英語のリスニングがいつも苦手で・・・」
- 「英語の音声スピードについていけない」
- 「ディクテーションがリスニングに効果あるって本当?」
今回は、上記のような悩みや疑問にお答えしたいと思います。
✔この記事の内容
- ディクテーションで得られる効果
- ディクテーションの具体的なやり方
- ディクテーション実施や教材を選ぶときのポイント
- ディクテーションができない時の対処法
僕は昔、TOEICのリスニングセクションが大の苦手で、それを克服するためにディクテーションを取り入れました。
その結果、比較的早い段階で効果を体感でき、継続的に行ったことで今ではTOEICリスニングセクション465点、トータルでは925点を取るまでに成長しました。
今回はその経験を基に、基本的なディクテーションのやり方と、僕自身が実践していて感じた効果の出やすいコツを紹介していきます。
何としてでもリスニング力を上げたい!という方は是非参考にしていただければと思います。
ディクテーションとは
ディクテーションとは、簡単に言うと「聞き取った英語の音声を文字起こしすること」になります。
「え?今どきわざわざ書く勉強するの?!」と思われるかもしれませんが、手を使った勉強は脳内の前頭前野の働きを刺激し、勉強の効果が高まるとも言われています。
ディクテーションの効果
ディクテーションを始める前に「どんな効果を期待できるのか?」を知っておくと、前向きな気持ちで学習を始められますよね。
ディクテーションを実践すると得られる効果は以下の通りです。
- 英語耳が鍛えられる
- 英語の音と文字を一致させられる
- 英語の音声変化(リエゾン)に強くなる
- 短期記憶の容量が増える
- 英文を推測する力が付く
それでは順に見ていきましょう。
英語耳が鍛えられる
ディクテーションの際はすごい集中力で英語に耳を傾けるので、必然的に英語耳が鍛えられます。
なぜなら、「書きとらなければいけない」という使命感が生まれることにより、細かい音まで注意を払って聞き取ろうとするからです。
高い集中状態で英語の聞き取りができると、「英語がクリアに聞こえる」感覚が身に付きます。
逆に、一般的に言われている「英語の聞き流し」では高い集中力を必要としませんので、いつまで経っても英語耳が育たないのはそのためです。
英語の音と文字を一致させられる
ディクテーションでは、聞き取った「音」の情報を「文字」に変換して書き起こしていきますので、やればやるほど英語の音と文字が頭の中で一致できるようになります。
ちなみに、頭の中で音から文字に変換できる能力のことを、「音声知覚」と呼びます。
「英文を聞いてもチンプンカンプンだけど、文字として読むと全然わかっちゃう」という現象は、音声知覚が機能していないことが原因です。
すでに頭の中に単語がインプットされていても、音声を聞いた時にその単語を連想できないのは、音と単語が結びついていない状態になります。
なので、ディクテーションによって音声知覚が向上すれば、英語音声を聞いた時に頭の中で文字化ができ、内容を理解できるようになります。
特に注意が必要なのは、最近流行っているカタカナ業界用語(なんちゃって英語)ですね。
- エビデンス(evidence)
- ナレッジ(knowledge)
- プライオリティ(priority)
上記のような単語は、正しい英語の発音になった時に全く違って聞こえます。
ディクテーションをすることで文字と音を正しく一致させられるので、この機会にしっかりとカタカナ発音を補正しておきましょう。
英語の音声変化(リエゾン)に強くなる
英語は、発声される際に単語と単語の音がくっついたり、変化したり、音が消えたりする特性を持っています。これをリエゾンと呼びます。
I’m at the airport.
〇:アイマッディエアポート
✕:アイム アット ザ エアポート
このリエゾンこそが日本人にとって英語のリスニングを苦手にさせる原因になっているのですが、逆に言えばリエゾンに慣れることでリスニングができるようになります。
ディクテーション初期はリエゾンが原因で単語の区切りが分からないことも多いですが、数をこなすことにより区切りが分かるようになります。
短期記憶の容量が増える
ある程度の長さの英語を頭の中で保持できると、聞き取った英語を頭の中で整理しやすくなり、結果的に英文全体の内容理解が深まります。
ディクテーションを続けることで、最初は単語単位でしか頭に残せなくても、徐々に2~3語、あるいはフレーズで記憶できるようになります。
ディクテーションで短期記憶が鍛えられると、通常のリスニングでも聞き取ったフレーズを頭に保持する時間や量が増えていきますので、その結果、英文を聞いた瞬間に内容が理解できるという状態を作れます。
英文を推測する力が付く
ディクテーションで英語耳が鍛えられると、聞き取れていない音も推測で当てることができます。
例文で見てみましょう。
<例文>
My friend and I are going out for lunch tomorrow(私は明日友だちとランチに行く予定です)
この英文で、be動詞「are」は非常に弱く発音され聞き取りにくいですが、主語が「My friend and I」と複数形になっているので、必然的に「are」が来ることが推測できます。
実際のところ、リスニングの際は細かい所を聞き取らなくても、主要な部分だけ聞き取って、残りは頭の中の知識で補完できれば問題ありません。
ディクテーションで英文を推測する力が付けば、全てを聞き取らなくても全体の内容が理解できるようになります。
ディクテーションの具体的なやり方
それではここから、ディクテーションを実際に行う方法を解説していきます。
手順としては以下の通りです。
1.テキストを見ないで音声を何度か聞く
2.音声を聞きながら、文字を書き起こす
3.スクリプトで確認する
4.書き起こした英文を見ながら音声を聞く
それでは順に詳しく解説していきます。
1.テキストを見ないで英語音声を何度か聞く
まずは準備運動がてら、英文を何度か流し聞きしてみましょう。
この時点でなんとなく英文全体の意味をイメージしたり、聞き取りが難しそうなポイントの目星を付けておきます。
2.音声を聞きながら、文字を書き起こす
それでは、聞き取った英文を書き起こしていきましょう。
手書きでノートに書き起こす方法でも、パソコン上でワードソフト等に書き起こす方法でも、どちらでも問題ありません。
1センテンスを一度に書き起こすのは結構難しいと思うので、レベルに応じて2〜3語程度で区切っても大丈夫です。
また、どうしても聞き取れない部分については、その部分だけを何度も何度もリピートとして、聞き取れるまでしつこく粘りましょう。
20回、30回粘ってもわからない場合は、ひとまず聞こえたままの音を、当て字で構わないので英語かカタカナでテキトーに書き留めておきましょう。
<例>exaggerate(大袈裟に言う)
とりあえず英語で当て字:eggs arjulet
とりえあずカタカナで当て字:エグザー ジャレー
絶対に空白を作らないように頑張って下さいね。
3.スクリプトで確認する
書き起こしが終わったら、スクリプトを見て答え合わせをしていきましょう。
特に重点的に見ておきたいのが
- 聞き取れなかった部分
- 単語間違い
この2つです。
これら2つは、今の実力では聞き取りができない音ということになるので、しっかりと改善する必要があります。
逆に、単語のスペル間違いは気にしなくても大丈夫です。
聞き取った単語が、頭に浮かんだ単語と一致していればリスニングは出来ていますので、細かいスペルミスは見逃してしまいましょう。
4.書き起こした英文を見ながら音声を聞く
最後は、書き起こした英文を見ながら音声の聞き取りをしていきます。
特に聞き取りができていなかった音、間違えてしまった音に注意して、文字と音を頭にすり込むイメージでリスニングします。
英語の音が、書かれている文字の通りに聞こえるまで何度も聞き取りをすることで、確実に英語耳が鍛えられていきます。
以上がディクテーションのやり方となります。
慣れるまでは少し難しさを感じると思いますが、継続すればリスニングの実力は確実に伸びていきます。ディクテーションは教材選びも重要ですので、事項で教材選びのポイントについても確認しておきましょう。
教材を選ぶときのポイント
ディクテーションを行う際は、適切な教材を選べるかどうかで成果が左右されます。
というのも、簡単すぎる教材では大きな伸びが得られませんし、難しすぎる教材では学習の進みが悪くなるからです。
ディクテーション用の教材を選ぶ際は、以下のポイントを参考にしてみて下さい。
- 「読めば分かる」レベルの英文が理想
- 興味や関心を持てるテーマのものを選ぶ
- 1トラックが30秒〜1分程度の手軽なもの
- 試験・検定などの参考書を活用する
それでは一つずつ解説していきます。
「読めば分かる」レベルの英文が理想
ディクテーション用の教材は、「読めば分かる」レベルの英文のものを選んでおくと、音声の聞き取りに集中できます。
逆に英文のレベルが高すぎる場合、
- 知らない単語が多すぎる
- 聞いていても全くイメージが掴めない
といった弊害がストレスの要因となります。
ディクテーションでは「読めば分かるけど、聞くと分からない」程度の英文を、徐々に聞いて分かるようにしていきます。
なので、あまりハードルは上げすぎず、まずは「読めば分かる」レベルの英文を選ぶようにして下さい。
興味や関心を持てるテーマのものを選ぶ
興味や関心を持てるテーマを扱う教材(英文)を選ぶと、ディクテーションが継続しやすくなります。
ディクテーションは色々な英文に触れることで効果が表れてきますので、必然的に継続することが重要になってきます。
自身が興味や関心を持てる話題に触れた方が継続はしやすくなりますので、積極的に「楽しそう」と思える教材(英文)を探しましょう。
1トラックが30秒〜1分程度の手軽なもの
短いと思うかもしれませんが、1トラックが30秒〜1分程度と短めの方がディクテーションは進めやすいです。
1分を超える英文をディクテーションするとなると、1つの英文を完成させるのにめちゃくちゃ時間がかかります。
特に普段忙しい社会人にとっては、短いスパンでテキパキと数をこなした方が効率が良いので、手軽さという意味でも短い英文がベターです。
また、一回一回が早く終わることで、学習が進んでいる実感も持てるので、モチベーション維持の観点からもメリットがあります。
試験・検定などの参考書を活用する(おすすめ)
個人的に、試験や検定などのリスニング問題をディクテーションの教材とするのが一番おすすめです。
なぜなら、ディクテーションでリスニング力を強化しつつ、同時に試験対策にもなり一石二鳥だからですね。
特に社会人の方におすすめしたいのがTOEICテストのリスニング教材です。
TOEICのリスニング教材をディクテーションに使うメリットとして
- TOEICスコアアップが期待できる
- パート1からパート4にかけて難易度が上がるので、レベル調整がしやすい
- 基本的に英文の構成や表現が標準的でキレイ
といった事が挙げられます。
もちろんTOEIC以外にも、英検やその他の検定の教材でも似たようなメリットがありますのでおすすめです。
以上、教材選びの3つのポイントをお伝えしました。次の章でおすすめの教材をいくつかピックアップしましたので、教材を選ぶのが面倒な方は参考にしていただければ幸いです。
おすすめ教材
それでは、シャドーイングを実践するための教材を3つ紹介させていただきます。
TOEICリスニング満点コーチが教える 3ヶ月で英語耳を作るシャドーイング
- シャドーイング実践の細かいステップが記載されているので、初心者でも安心して始められる
- 1日30分でOK
- 3ヶ月を一つの学習単位としており、そのように教材が設計されているので、学習の習慣化ができる
- 発音のコツも解説されており、日本人にとって聞き取りにくい英語のパターンを理解できる
聞いて書きとる英語リスニング300問
- 一つ一つの英文が短いので、シャドーイングの入門書として最適
- 英文が短いので反復練習がやりやすく、早い段階で効果を実感できる
- 英語を聞き取る5つのコツが解説されており、それを意識すると効果的にリスニングが行える
- 初級150問⇒中級100問⇒上級50問とステップアップしていくので、上達を感じながら学習できる
究極の英語ディクテーション
- 穴埋め式なので、どうしてもディクテーションが苦手な方にとっては実践しやすい
- 「発音編」「文法編」「実践編」と分類されているので、学習の意識を変化させながら進めることができ、飽きにくい
- 30日完結で設計されているので、短期集中でリスニング力を向上したい人にはオススメ
以上、おすすめの教材について紹介させて頂きました。次の章ではディクテーション実践の際のポイントを紹介していますので、効果的にディクテーションを行う方法についても確認しておいて頂ければと思います。
ディクテーションを円滑に進めるための4つのポイント
ディクテーションを実践し始めた頃は、なかなかスムーズに進まないことも多々あります。
ここではディクテーションを円滑に進める4つのポイントを紹介します。
スタートダッシュでつまづかない為にもこの4つのポイントは重要になりますので、しっかりとチェックしておいてもらえればと思います。
英語の基礎知識を学んでおく
先でも少し説明しましたが、ディクテーションをする前には英語の基礎知識を学んでおいた方が効果が得られます。
知らない単語が多すぎたり、現状のレベル以上の表現が含まれる英文を使うと、わからない事が多すぎてディクテーションが進みません。
基本的には「読める英文」でディクテーションをするのが理想ですが、英文を読むことが難しいと感じる場合は読解力を先に身につけておく必要があります。
中学卒業レベルの基礎知識があればディクテーションはできるようになりますので、まずはささっと学び直しをしておきましょう。
基礎単語の発音をマスターしておく
ディクテーションを効果的に進めるためにも、基礎的な単語の発音は事前にマスターしておきましょう。
基礎単語は様々な英文の中で非常に多く使いまわされる単語ばかりなので、単語ごとに事前に予習しておくと、聞き取りの負担が軽減されるからです。
実際、英文の中の全ての単語を推測しながら書き起こすことはとても苦労しますが、ある程度知っている単語がちりばめられた英文であれば、本当に聞き取れない部分にだけフォーカスすることができます。
そうすることで、本来の目的である「聞き取れる箇所と聞き取れない箇所を区別して、聞き取れない箇所を集中的に強化する」ことでリスニング力が上達します。
自分は知っているつもりでも、意外と「正しい発音を意外と知らない単語」はたくさんあります。
以下はその一部です。
- salad=サーラッドゥ(サラダじゃない)
- cake=ケイク(ケーキじゃない)
- museum=ミューズゥイム(ミュージアムじゃない)
- aisle=アイル(パイロットじゃない)
- tunnel=タナゥ(トンネルじゃない)
単語の意味も含めて、ある程度単語レベルで正しく聞き取りができる状態になってからディクテーションを始めた方が効果が得られます。
スクロールしやすいプレイヤーを使う
ディクテーションでは、聞き取れない箇所を何度もリピートして確認しますので、スクロールがやりやすいプレイヤーを使うことをおすすめします。
ちなみに僕はパソコンのiTunesをつかっていますが、マウスのカーソルをリピートしたい場所に当てとけば、クリックするだけで何度でも同じ場所から再生できます。
逆にiPhoneのプレイヤーの場合、指でスクロールした時に再生する位置が結構ズレるのでやりにくいです。
ヘッドフォン、イヤホンを使う
ヘッドフォンやイヤホンを使った方が精度良く聞き取りができます。
スピーカーで聞き取りをする場合、周りの雑音に邪魔されたり、スピーカーからの音が分散して細かな音が聞き取れなかったりします。
ヘッドフォンやイヤホンを使うことで、
- lookとlookedの違いが分かる
- should’veのような短縮形が聞き取れる
- 音の連結、同化、脱落に気づける
といった事が多少なりともやり易くなるので、ディクテーションの際にはぜひ活用してみてください。
ディクテーションの効果を高めるコツ
さて、ここからは、ディクテーションの効果をさらに高める方法について解説していきます。
既に紹介したディクテーションのやり方を実践すればリスニング力は伸びますが、これから紹介するコツも実践することで、
- リスニング力のさらなる発達
- 英語読解力の向上
- スピーキング力向上への展開
が見込めます。
マストではありませんので、ディクテーションの実践に余裕が出てきたらぜひ取り入れてみて下さい。
- 全文ディクテーションをする(部分ディクテーションをしない)
- 音読をする
- シャドーイングをする
それでは順に解説します。
全文ディクテーションをする(部分ディクテーションをしない)
ディクテーションの際は、一部の書き起こしをするのではなく、全文の書き起こしをするようにしましょう。
全文でないと、
- 単語と単語の音のつながり方
- 一つの英文の中の適切な区切り位置
- 英文が発音されるリズム感
などが正しく身につきません。
英語は英文の状態で聞き取ることでテストや実践にいかされますので、部分的な聞き取りをしてもあまり意味がないです。
英文のレベルは低くてもいいので、必ず全文ディクテーションするようにしましょう。
音読する
ディクテーションの後に音読を取り入れることで、
- 英語の音に対する理解が深くなる
- 発声も加わることで英語の音が記憶に定着する
- 英語のリズム感を体得できる
といった効果があります。
自分の声で英語を正しく発声できるようになると、その音は一生忘れることはありません。
(自転車も、一度乗り方を覚えれば忘れることはないですよね)
そうして英語の正しい音が頭に蓄積されていくと、リスニングがどんどんできるようになっていきます。
シャドーイングをする
最後はシャドーイングの導入です。
シャドーイングとは、英文を一切見ないで、英文の音声を聞きながらワンテンポ遅れて聞き取った英文を発声するトレーニングです。
音読と似た効果がありますが、文字を見ないので音声だけが頼りとなり、音読に比べて耳を鍛える効果があります。
ディクテーション→音読と続けていれば、英文の聞き取りや内容の理解は完了しているはずなので、シャドーイングをやり易い状態が出来上がっている事でしょう。
ディクテーションの仕上げとしてシャドーイングを取り入れると、マジで英語総合力が磨き上げられます。
ディクテーションができない時の対処法
「ディクテーションを頑張って実践してるけど、なかなか上手くいかない・・・」という悩みが出てきた場合、以下のことにトライしてみてください。
- 音声を途中で何度も停止する
- 再生スピードを変える
- 書き起こしの方法をアレンジする
- 教材を見直す
一つ一つ見ていきましょう。
音声を途中で何度も停止する
音声は、どのタイミングで何回停止しても大丈夫です。
1センテンスをぶっ通しで書き起こすのが難しい場合は、途中で何度も停止し、細かく書き起こしをしていきましょう。
極端な話、単語一つが聞き取れない場合はその単語のポイントで停止し、何度も繰り返しても構いません。
リスニング力が上がっていけば書き起こせる英文の長さは伸びていきますので心配ご無用です。
再生スピードを変える
ナチュラルスピードでの聞き取りが難しい場合は、スロー再生などを使ってスピードを調整して聞いてみましょう。
初心者のうちはどうしても耳がナチュラルスピードに慣れていないので、その状態でリスニングを繰り返しても非効率です。
少しずつ再生スピードを遅くし、ギリギリ聞き取れるくらいのスピードで聞き取り&ディクテーションをしてみてください。
ディクテーションができたら再度ナチュラルスピードで聞き取りをしてみて、実際の音声の速さも確認しておいてくださいね。
書き起こしの方法をアレンジする
「所々聞き取れてるのに、英文のスピードに追いつけなくて書き起こしが進まない」という場合は、書き起こしの方法を少しアレンジしてみましょう。
僕がディクテーションをする際には、以下の2つの方法をミックスして実践しています。
1.頭から書き起こす
2.頭からにこだわらず、聞き取れたところをランダムに書き起こす
どちらの方法が良いとか悪いではなく、聞き取りのやり難さや、気分次第で使い分けても大丈夫です。
最終的に英文の書き起こしが完成すれば問題ないので、やり易い方法を採用してみてもらえればと思います。
教材を見直す
ディクテーションがあまりにも進まない場合は、教材のレベルが合っていないかもしれません。
英文の内容が自分のレベルより高かったり、音声スピードが早すぎる可能性がありますので、一度教材を見直し、レベルを下げてみるのも手です。
教材選びの際は、「読めばわかる」レベルのものを選ぶのが鉄則です。
資格検定の問題集を使う場合、英検であれば級を下げる、TOEICであればTOEIC Bridgeに切り替えるなどして調整しましょう。
【まとめ】やればわかる、効果絶大なディクテーション
以上、今回はディクテーションの効果ややり方について解説してきました。
振り返りになりますが、ディクテーションを実践すると得られる効果は以下の通りです。
- 英語耳が鍛えられる
- 英語の音と文字を一致させられる
- 英語の音声変化(リエゾン)に強くなる
- 短期記憶の容量が増える
- 英文を推測する力が付く
ディクテーションは地味な作業だし、最初の頃はあまり成果を感じられず、つまらないと感じるかもしれません。
しかし、継続して行えば必ずリスニング力は上達します。
僕自身、TOEIC900点を超えた今でもディクテーションは行っていますし、今でも聞き取りができていない部分(弱点)の強化に役立っています。
ディクテーションを行った後は、音読やシャドーイングなど、アウトプットの練習にもつなげることで、総合的な英語回路の強化を果たせます。
「やることがたくさん・・・」と思うかもしれませんが、少しずつでもコツコツと継続すれば、必ず英語はできるようになりますよ。
今回の記事がお役に立ちましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。