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こんにちは、さとうです。
このブログでは、英語学習に役立つ情報を発信しています。
今回は、TOEIC受験者の中でも超有名な「TOEIC L&R 文法問題 でる1000問(通称『でる1000』)」についてのリアル体験談をお届けします!
TOEICでスコアアップを目指している人の中には、
- 「でる1000」って超有名だけど、やったら本当に効果あるのかな?
- どれくらい効果あるんだろう?やり切るのにどれだけ時間かかるの?
- 買って損はしないかな?
のように、不安を持っている人も多いと思います。
結論から言いますと、ぼく自身「でる1000」を実践した結果、TOEICスコアを805⇒925点に伸ばすことに成功しました。
この時の勉強はほぼ「でる1000」のみの一点突破。
文法問題対策+テスト直前の全体対策でスコアが飛躍的に伸びました。
今回はそんな僕自身の経験をもとに、「でる1000」から得られたリアルな体験談や「でる1000」を選ぶべきメリットに加え、念のためデメリットについてもお伝えしていきます。
「TOEICスコアを何としても伸ばしたい!」「文法問題を攻略したい!」と願う方はぜひ参考にしていただければと思います。
文法問題「でる1000」の基本情報
まずは「でる1000」に関する基本情報をサラッと確認しておきましょう。
商品名 | TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問 |
著者 | TEX加藤 |
問題数 | 1049問 |
ページ数 | 646P(本紙511P+別紙135P) |
内容 | 第1章:品詞問題(334問) 第2章:動詞問題(102問) 第3章:前置詞or接続詞問題(67問) 第4章:代名詞問題(37問) 第5章:前置詞問題(56問) 第6章:関係詞問題(16問) 第7章:ペア表現・語法・数・比較(47問) 文法問題:「30問1セット」の模試が13セット(390問) 別冊:「文法問題1000本ノック!」 |
所要時間 | 約20時間(実績) |
著者のTEX加藤氏は、過去9年で90回ものTOEIC試験を受けており、2016年の新形式回以降も毎回990点満点を獲得するモンスター級のTOEIC講師です。
所要時間については、あくまで僕の実績ですが、勉強をお休みした日はあったものの、基本的に1日平均2時間の勉強で、1ヶ月で1049問を完走しました。
その後、1000本ノックを追加で2セット+間違えた問題の再復習に1ヶ月を費やし、合計2ヶ月で1049を3周(+α)実施しています。
厳しいチャレンジではありましたが、苦労しただけの効果はありました。具体的にどんな効果があったのか、次の章で詳しく解説していきます。
【実体験】「でる1000」を実践して得られたリアルな効果5つ
早速ですが、ぼくが実際に「でる1000」を実践してみて得られたリアルな効果を紹介したいと思います。
結論、「でる1000」を実践後TOEICスコアが激的に伸びました。
ぼく自身の経験ですが、日本でわずか4.2%の人しいない「900点突破」が達成できたのも、「でる1000」の効果が非常に大きいです。
その理由を深堀りすると、以下の5つの要素が大きく貢献しています。
- 正解が見えるようになる
- 選択肢を選ぶときに迷いがなくなった
- 読む・解くスピードが上がる
- Part5,6が早く終わるので、時間に余裕をもってPart7を進められる
- 長文読解も正確、かつスピーディーになる
それでは順に解説していきます。
直感的に「正解が見える」ようになる
「でる1000」で鬼の反復練習を積むことで、直感的に「正解が見える」ようになります。
その大きな理由は、大量の反復練習により文章構成のパターンが頭に擦り込まれたからです。
例えば、日本語文で考えてみましょう。
<例文>
外国語を( )は、私たちにとって重要です。
- 勉強
- 勉強した
- 勉強すること
- 勉強するでしょう
上記の場合、文法的な解釈はまったく必要なく、「C」だけが正しいことは”直感”で分かりますよね。
このように僕たち日本人は、日々大量の日本語に触れる中で、日本語を”直感的に”理解する能力を身に着けてきました。
英語の場合も、似たようなパターンの英文を大量に読み、問題を解いていると次第に「直感」が働くようになってきます。
もちろん全ての問題が直感で選べるわけではありませんが、「直感力」があるのと無いのでは解答スピードに格段の差が出ます。
選択肢を選ぶときに迷いがなくなった
今まで「この選択肢で合ってるのかな・・・自信ないな・・・」と思っていた自分がウソのように、迷うことなく選択肢を選べるようになります。
なぜなら、何が正解で何が不正解なのかを判断する「基準」が明確になるからです。
ちなみにこの「基準」は、先ほど説明した「直感力」と、「文法的な解釈」の2つです。
例えば、以下の例文で見てみましょう。
Shipping costs will be calculated ( ) at the sales counter based on the product weight, size and destination.
(A) automatic
出展:「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」
(B) automatically
(C) automation
(D) automated
上記の問題を見た時に、
- 直感的には「配送料は自動的に計算される」の意味になる「(B) automatically」が相性がよさそうだと感じられる
- 文法的には「Shipping costs will be calculated」の時点で文章が完成しているので、空欄に入れるのは「副詞」である「(B) automatically」しか入れない
という2つの強い理由により、自信を持って正しい選択肢を選ぶことが可能です。
このように、選択肢を選ぶ際に明確な「基準」を持って判断すれば、迷いなく正解を選ぶことができます。
読む・解くスピードが上がる
「でる1000」を実践することで、英文を読み、答えを選ぶスピードが格段に速くなります。
本番前の模試では、30問を約8分(1問あたり平均16秒)で解いていました。
Part5の文章を読む際は、英文の意味理解に加え、文章の構成を確認しながら読み進めることが重要なカギとなります。
構成を確認するとは、「主語はこれ」「動詞はこれ」「目的語はここからここまで」のように、文章の主要パーツをザックリ捉えていくイメージです。
要点を掴みながら読み進めると、一語一句にアンテナを張らなくても内容理解ができるので、短時間で読み取りが終わります。
あとは、文章的に足りない部分を補う単語を選択肢から選べばOK。
読む・解くスピードが上がるとメンタル的な疲労も軽減されますよ!
Part5,6が早く終わるので、時間に余裕をもってPart7を進められる
副効果的ではありますが、Part5,6が早く終われば、その分Part7に時間をかけられます。
結果、Part7でじっくり考える時間が増えるので正答率が上がり、リーディングセクション全体のスコアアップに貢献します。
Part7で苦戦している人は、「Part7そのものの勉強」だけが対策ではないということも理解しておくといいと思います。
長文読解も正確、かつスピーディーになる
「でる1000」で短文を速く読むトレーニングを積むと、そのまま長文読解にも応用が利くので、Part7の英文を読む速さも精度も上がります。
なぜなら、Part5のような一つの文章を速く正確に読むスキルが付けば、長文はただその作業を繰り返すだけだからです。
英文読解は、ものすごくシンプルに言うと「誰が何をした」「何がどうなった」の繰り返しなので、短い範囲で英文理解を進めていけば、長い文章であっても無理なく内容を把握することができます。
Part5程度の長さの英文が瞬間的に理解できるようになれば、長文読解は難しくありません。(たくさんの英文を読むので頭が疲れてきますが)
なので、Part5で英文を速く正確に読むスキルが身に着けば、Part7の読解力も比例して向上しますよ。
以上が実際に「でる1000」をやってみて得られた効果になります。
一番の願いだった「TOEIC900点台突破」を達成できたのは、圧倒的な練習量と、計画的な学習による成果だったと思います。
「でる1000」が優秀な理由を5つのメリットで解説
ここからは、実際に「でる1000」を全てやり切ってみて実感したメリットについて、詳細に解説していきたいと思います。
主なメリットは以下の5つです。
- 膨大な練習量で問題パターンが頭に叩き込まれる
- 正しい選択肢、誤りの選択肢両方に対して解説がある
- 「難易度」表記のおかげで定量的に実力を把握できる
- 13セットもある模試で、本番対策もバッチリ
- 1049問をギュッとまとめた小冊子は持ち運びにも便利
それでは順に解説していきます。
何といっても膨大な練習量で問題パターンが頭に叩き込まれる
「でる1000」の一番のメリットは、何といっても膨大な練習量でトレーニングを積めることです。
練習の量が多ければ多いほど習熟度は上がり、問題パターンが頭に叩き込まれていきます。
俗にいう「知ってる⇒できるに変える」ためには、反復練習が重要であることは言うまでもありません。
努力の天才と称されるイチローも、一年に365日、三年間にもわたり素振りを続けていたそうです。
「でる1000」掲載の練習問題の総数は1049問。実力が上がらないハズはありません。
正しい選択肢、誤りの選択肢両方に対して解説がある
「でる1000」は問題数だけでなく、各問題に対する解説にも定評があります。
特に嬉しいポイントは、正しい選択肢だけではなく、誤りの選択肢に対しても「なぜ誤りなのか」が丁寧に解説されている点です。
文法問題の中には「正解」だけを見ても、イマイチ腑に落ちないタイプの問題もあります。
そんな時、「正解の理由」に加えて「不正解の理由」も併せて確認できると、英文に対する理解度がグンと上がります。
テスト本番では「消去法」で答えを探す場面も出てきますので、「不正解の理由」が見つけられるようになると正答率は間違いなく上がります。
「難易度」表記のおかげで定量的に実力を把握できる
「でる1000」の各問題には、それぞれ難易度が記されています。それにより、ある程度定量的に実力を把握することができます。
例えば10問に取り組んで7問正解(3問不正解)の場合、定量的に測れるのは正答数だけですね。
しかし、「難易度」という切り口があることにより、
- 低・中難度の問題は解けるが、高難度の問題は間違えやすい
- 低難度の問題もたまに間違えるので、基礎固めに課題があるかも
のように、定量的に実力が把握できます。
ぼくの経験上、間違えた問題が「高難度」だった場合、「難しい問題だから間違えても仕方ないか」と思えたので、メンタル的に救われる部分もありました。
定量的に実力を測ることで効果的な対策を実施できるので、難易度表記はとても役立ちます。
13セットもある模試で、本番対策もバッチリ
パターン別の練習が終わったら、最後の締めくくりとして「30問/1セット」の模試が13セットも用意されています。(問題数は総数390問!)
もちろん、パターン別練習問題との重複ではなく、390問全て新しい問題です。
パターン別の練習問題では「どこに注目して問題を解くか」がある程度固定されていますが、模試ではパターンがランダムに配置され、また違った難しさがあります。
最初は少し苦労しますが、さすがに13セットも模試を繰り返すと、全方位に注意力が分散できてきて、結局どんな問題パターンが出てきても対応できるようになります。
1セットずつ丁寧に、徐々に理解度を上げながら、スピードも意識して取り組むことで、13セット終える頃には格段にレベルアップしているはずです。
昔なら解けなかったような問題があっさり解けるようになると、気持ちいいですよ。
1049問をギュッとまとめた小冊子は持ち運びにも便利
「でる1000」には別冊として、取り外して使える小冊子「1000本ノック」が付録しています。
こちらは本紙で取り扱った「パターン別問題」と「模試13セット」問題の、合計1049問がギュッと1冊にまとめられた小冊子となっています。
文字を小さくし、問題のみ(解説なし)の記載になることで冊子のコンパクト化が実現し、持ち運びが非常に便利となっています。
後ほど詳しく説明しますが、「でる1000」の一番のデメリットは図体のデカさ(本の分厚さ)にあります。
しかし、「1000本ノック」があることで
- 自宅では分厚い本紙を使った机上の勉強
- 外出先では小冊子を使った復習
のように、その時のシーンに合わせて学習スタイルを変更できます。
まとまった時間の確保が難しい社会人にとっては、持ち運び便利な小冊子を常に携帯することで、ちょっとのスキマ時間でも文法問題対策を進められるのが嬉しいですね。
以上が「でる1000」のメリット5つになります。
続いて、「でる1000」のデメリットについてもお伝えしていきます。大事な内容なので、引き続きご覧ください。
【注意】「でる1000」実践におけるデメリット4つ
ここからは、僕が感じた「でる1000」のデメリットについても解説していきたいと思います。
ボリュームがあり過ぎて途中で挫折する
「でる1000」の一番のメリットでもある「問題数の多さ」が、返って裏目に出るケースが考えられます。
解いても解いても終わりが見えない、膨大な量の問題を前に、「あとどれだけ頑張れば終わるんだ・・・」と不安を抱くこともあると思います。
また、似たようなパターンの問題を繰り返し解き続ける作業はとても単調であり、途中で飽きる可能性も十分に考えられます。
なので、「問題の数があまりにも多過ぎる」と感じる方は、苦手な文法項目だけに絞って勉強するのもアリです。
「でる1000」では、「品詞問題」「動詞問題」「前置詞or接続詞問題」「代名詞問題」「前置詞問題」「関係詞問題」「ペア表現・語法・数・比較」と単元が分かれているので、特定の単元をピックアップして、一点突破を目指すのもいいですね。
とはいえ、やはりせっかく「でる1000」を手に取るのであれば、1049問をやり切ってこそ得られる成果を手に入れてほしいというのが本音です。
著者のTEX加藤氏は、本書の中で以下のようにコメントしています。
1000問やり抜くのは決して楽ではありませんが、フルマラソンのように、完走した人にしかわからない充実感と、成長した自分がきっとゴールの先に待っています。
「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」より
ぼくも、途中で「しんどいな・・・」と思う場面は何度もありましたが、なんとかやり切った結果TOEIC925点を達成できました。やり切ると、確かに世界は変わります。
文法用語が分からなくて途中で挫折する
文法用語が分からないと、解説を読んでも余計頭が混乱してしまい、勉強が続かない可能性があります。
そもそも文法問題を解説する上で、文法用語を使っての解説は必須です。
もし文法用語に不慣れな場合、「英文がわからない+解説がわからない」のダブルパンチをくらう可能性が非常に高いです。
本書の中でも、TEX加藤氏は以下のようにメッセージを残しています。
「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」より
- 本書は、高校基礎レベルの文法や基本単語を理解できている方が、大量の問題演習を通じてスコアアップを目指すためのものです
- TOEIC L&Rスコアで、少なくとも500点以上を取得されている方を対象としています
- 基本文法や単語に不安のある方は、まずは基礎固めをされることをオススメします
- 基礎体力なしに1000本ノックに挑むのは無謀です
なにせ「でる1000」は問題数が膨大なため、文法用語が分からない状態で練習を続けるのはかなりの苦痛でしょう。
TEX加藤氏の言う通り、もし英文法基礎に不安がある場合、まずは基礎固めからスタートし、徐々にステップアップしていきましょう。
本が分厚過ぎて持ち運びに不便
「でる1000」は図体が大きくて重いので、持ち運びには不便です。
なので、会社や出張先、外出先に持っていくのはちょっと躊躇します。
上記画像のように、一般的な単行本と比べても「サイズ」「厚み」が一回り大きのは一目瞭然ですね。
そこで大活躍するのが、別冊「文法問題1000本ノック!」です。
こちらは、本紙で扱った全1049問を全て収録した小冊子となっており、「問題のみ(解説なし)&文字サイズ小さめ」のため、非常にコンパクトな冊子となっています。
なので、外出時はこの小冊子「1000本ノック」を携帯することで、外出先でもスキマ時間を見つけて復習ができますよ。
Part6の問題には対応していない
残念ながら、「でる1000」ではPart6用の練習問題や模試は一切含まれていません。
その点は本書の中でもコメントがされており、「Part5の文法問題が解ければPart6の文法問題も解けます」とのこと。
たしかに英文を読み解くための基礎的な能力は応用が利きますが、英文への目の配り方や時間配分の感覚は、Part6用に少しアプローチを変える必要が出てきます。
とはいえ、Part6自体問題数の少ないパートなので、テスト直前で本番模試を使って軽く予習をしておけば十分でしょう。
些細な注意点ではありますが、「でる1000」をやり切った=Part6対策も完璧と思い込まないよう気を付けておいてもらえればと思います。
以上が「でる1000」に関するデメリットです。
正直なところ、「でる1000」の実践は難易度が高いので、人によって向き/不向きが分かれるでしょう。
その点に関して次の章で詳しく解説していきます。
「でる1000」を実践するのに向いている人、そうでない人
「でる1000」を実践することで英語読解力が上がり、TOEICスコアの向上が期待できますが、どんな人でも期待の効果が得られるワケではありません。
ここでは、「でる1000」が向いてる人と、そうでない人について理解してもらいたいと思います。
- 高校基礎レベルの文法知識がある
- TOEIC500点以上のスコアを保有している
- 時間をかければ文法問題を解けるが、スピードが遅い
- TOEIC400点台、またはそれ以下
- 基礎文法知識が足りない、文法用語を知らない
繰り返しにはなりますが、本書の中でも、TEX加藤氏は以下のように明言しています。
「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」より
- 本書は、高校基礎レベルの文法や基本単語を理解できている方が、大量の問題演習を通じてスコアアップを目指すためのものです
- TOEIC L&Rスコアで、少なくとも500点以上を取得されている方を対象としています
- 基本文法や単語に不安のある方は、まずは基礎固めをされることをオススメします
- 基礎体力なしに1000本ノックに挑むのは無謀です
そもそも英文法知識に自信がないという人は、取り急ぎ文法の基礎固めを優先させた方が良いでしょう。
ゴルフに例えるなら、まずは正しいスイングを身に着けて、ボールを前に飛ばす基礎練習が優先です。基礎が固まれば、反復練習の積み重ねで安定的に飛距離を伸ばしていけます。
英文法の基礎知識があり、TOEIC500点以上を保有しているのであれば、迷わず「でる1000」を実践してスコアを伸ばしていきましょう!
「でる1000」を効果的に使う4つのコツ
せっかく「でる1000」を買うなら、最大限の効果を引き出したいですよね。
ここからは、ぼくが実践した中で培った効果的な学習方法を4つのコツで紹介したいと思います。
- 学習計画を立て、ゴールを決めてから学習を始める
- 文法書を活用し、必要に応じて文法項目の詳細を確認する
- 模試は1問ずつ時間を測りながら解答する
- 別冊「文法問題 1000本ノック!」は2周できると理想的
ゴールを決め、学習計画を立ててから学習を始める
「でる1000」を堅実に実践し目指す効果を得るためにも、まずはゴールを決めて、それに向けた学習計画を立てましょう。
そうすることで、
- モチベーション維持
- 挫折の未然防止
に絶大な効果が得られます。
最も簡単な方法として、まずはゴールとなる期日を決め、その期日までに進めるべきページ数を日割りで計算すれば、1日あたりの学習量は機械的に算出できます。
1日の学習量を決めておくと、「何が何でもやり切ろう!」という意欲が湧いてきますので、割と自動的にやる気が出てきます。
調子が良ければ予定よりもページ数を進めることもできますので、そうすると気持ち的なゆとりも生まれて更にモチベーションが高くなります。
なので、学習を始める前までに必ず「いつまでに終わらせるのか」「1日の学習量はどれくらいか」を決めておきましょう。
文法書を活用し、必要に応じて文法項目の詳細を確認する
わからない文法項目や文法用語があれば、適時文法書で確認することで、更に深い理解を得られます。
例えば「分詞構文」の用法がイマイチ腑に落ちていない状態で、「分詞構文」に関する問題をたくさん解いたとしても、本質的に理解できているとは限りません。
解説を読んでも理解が不十分だと感じるのであれば、迷わず文法書を活用し、都度文法項目の知識を深めておきましょう。
弱点が明確になることは素晴らしいことです。この時点で文法に関する弱点を克服しておくと、むしろ理解が深まって「得意分野」に昇格することもあります。
なお、文法書は「総合英語 Evergreen」が優秀です。
文法書は、最初から最後まで読破する必要はなく、現時点で必要な項目だけをかいつまんで確認する程度でOKです。
模試は1問ずつ時間を測りながら解答する
「でる1000」後半の模試では、1問ずつ時間を測りながら解答します。(「1セット」ではなく、「1問ずつ」時間を測ります)
そうすることで、「重点的に対策、復習が必要な問題」と「対策の必要がない問題」の仕分けが楽になるからです。
その理由についてですが、まず前提としてTOEIC Part5では以下の時間配分が理想的とされています。
- Part5全体:10分(600秒)
- 1問あたり:20秒(平均)
次に、上記時間配分と正解/不正解の状況を考慮することで、以下のような対策が考えられますね。
1 | 20秒以内に解答できて、なおかつ正解 | 対策の必要なし |
2 | 20秒以内に解答できたけど、不正解 | 間違えた理由の見直し |
3 | 20秒以上かかったけど正解 | 時間がかかった原因を分析 |
4 | 20秒以上かかって不正解 | 重点対策+時間をおいて再チャレンジ |
上記1においてはもはや対策の必要はなく、2⇒4につれて重要度を上げていく必要が出てきます。
このように、1問ごとに秒数を把握することで弱点だけに的を絞ることができ、効率的な対策を講じることができますよね。
1問1問秒数を測るのは少し手間なのですが、詳細な弱点分析をするにあたってとても有益な情報が得られるので、メリットは大きいです。
なお、3秒くらいで解けるような、それこそ「瞬殺」できる問題も出てくるので、その時は結構テンション上がりますよ。
別冊「文法問題 1000本ノック!」は2周できると理想的
1049問の問題をギュッとまとめた「文法問題 1000本ノック!」は、2周できるとめちゃくちゃ効果があります。
そうすることで、「たしか覚えたはずなのに、思い出せない」というミスを防ぐ確率を上げられるからです。
例えば簡単な例で見てみましょう。
He is concerned ( ) his future. (彼は将来について不安がある)
- with
- about
2つの選択肢のうち、どちらか一方は「心配している」という意味になり、もう一方は「興味がある」という意味になります。(答えは2)
このように、英文法の世界は色々と覚えることが多いため、細かいルールを忘れてしまったり、咄嗟にでてこなくなる時があります。
そうならないためにも、なるべく反復回数を増やして、忘れかけている文法ルールを思い起こすためにも「1000本ノック!」は1回でも多く実践したいですね。
なお、「1000本ノック!」の反復においては、完全に自信のある問題は積極的に除外すると良いでしょう。そうすることで時短が可能です。
「苦手だな」と思う問題だけをピックアップして復習を進める形でも十分に効果は期待できます。
【まとめ】迷ってるヒマがあるなら「でる1000」でササっとスコアを上げよう
今回は「でる1000(正式には『TOEIC L&R 文法問題 でる1000問』)」について紹介してきました。
長々と解説をしてきましたが、超ザックリまとめちゃうと、
- 基礎的な文法知識があり、TOEICスコアも500点以上
- 更なるスコアアップを目指している
の2つの条件が揃っているなら「でる1000」をやる一択でしょう。
2ヶ月くらい本気で勉強すれば、めちゃくちゃ実力は上がります。むしろ、迷っている時間がもったいないくらいです。
また、記事内でもお伝えしましたが、
- TOEIC400点台、またはそれ以下
- 基礎文法知識が足りない、文法用語を知らない
の条件が当てはまるようでしたら、まずは文法の基礎学習から始めてみてくださいね。
もし万が一「英語そのものに苦手意識がある・・・」という場合は、いっそウンとレベルを落としてTOEIC Bridgeから始めてみるのもアリです。
TOEIC Bridgeなら英語初心者でも始めやすく、その上実力的にはTOEIC600点レベルまで到達することも可能です。
今回の記事がお役に立ちましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。