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こんにちは、さとうです。
このブログでは、英語学習に役立つノウハウを解説しています。
- TOEICパート4の問題の時はいつも上手に聞き取りができなくて、結局テキトーに答えを選んでしまう・・・
- リスニングって、正しい勉強の方法がイマイチわからない・・・
このようなお悩みに答えていきます。
✔今回の記事内容
- TOEICパート4の効率的な勉強法
- 最短期間で最大効果を発揮する勉強のコツ3選
- TOEICパート4の勉強に効果的な3つのおすすめ教材
僕は元々英語のリスニングが苦手でTOEICのスコアを上げるのも苦労しました。
しかし、勉強の方法を根本的に見直すことで、働きながらでも独学でTOEIC925を取ることができました。
この記事では、これまで試行錯誤してきた経験をもとに本当に効果のあった勉強法と勉強のコツを紹介します。
「本気でTOEICスコアを上げたい」と願っている人にぜひ読んでいただければと思います。
TOEICパート4の問題概要をサクッと確認
サンプル問題
No.71~73
No. 71 What does the speaker say about the repair?
(A) It is not required.
(B) It has been finished early.
(C) It will be inexpensive.
(D) It is covered by a warranty.No. 72 When can the listener pick up his car?
(A) Today
(B) Tomorrow
(C) Next week
(D) In two weeksNo. 73 What does the speaker offer to do?
(A) Look for a used part
(B) Refund the cost of a charge
(C) Send an invoice
(D) Arrange a rideTOEIC公式HPより引用<放送文スクリプト>※問題用紙には記載されていません
Questions 71 through 74 refer to the following telephone massage.
Hello Mr. Lee, this is Thomas from VKS auto shop calling with some information about your car repair. I know we told you that it would take until next week to get the part we ordered, but we got the part early, and I was able to finish the repair. We’re going to be closing for the day in a few minutes, but you’re welcome to come get your car any time tomorrow. If you need a ride to the shop tomorrow, let me know, and I can arrange one for you.
パート3の問題とも似ていますが、パート3のような会話形式とは違い、一人の話者が一方的に話していくスタイルです。
そのため、音声の間に途切れがなく英語がめちゃめちゃ速いと感じます。
問題数と時間
問題数 | 全30問 ※10個のトークがあり、各トークに3つの設問があります |
所要時間 | 約17分 |
TOEICパート4の問題概要がわかったら、さっそく勉強法を見てみましょう
TOEICパート4の英語は難しくない
「パート4が苦手」と感じる人が多いですが、パート4で扱われる英文自体はそれほど難しくありません。
英語レベル的には中2レベルがほとんどです。
以下の一説は先ほどのサンプル問題からの抜粋になりますが、非常に分かりやすい英文で構成されていますよね。
I know we told you that it would take until next week to get the part we ordered, but we got the part early, and I was able to finish the repair.
TOEIC公式HPより引用
- I know we told you (私たちがあなたにお伝えしたことはわかっています)
- that it would take until next week (来週までかかるだろうということを)
- to get the part we ordered,(私たちが注文した部品が届くまで)
- but we got the part early,(しかし、部品を早く入手できて)
- and I was able to finish the repair.(そして修理を終えることができました)
このように、冷静に見てみるとパート4の英語レベルは思ったほど難しくないので、しっかり対策することで簡単にスコアアップを狙えます。
最短で成果を出すために
最短で成果を出すためには、以下の2つを強化することで達成できます。
- 基本レベルの英語読解力を上げる
- 英語の発音とスピードに慣れる
TOEICパート4の対策は、音声をガムシャラに聞きまくっても思うように成果が上がりません。むしろ時間を無駄にしてしまいます。
無鉄砲にリスニング練習を続けるより、英語を読み解く力や発音のコツの習得を優先し、英語基礎力を固めたうえでリスニング強化を図った方が効率的です。
具体的な方法を次の章で解説します
TOEICパート4のスコアを上げる勉強法
それではここからは、パート4攻略の勉強法について解説していきます。
✔パート4攻略のための勉強法
英語読解力を上げる
- スクリプトの精読
- 文法の復習
- ボキャブラリー強化
- 意味取りの範囲を広げる
- ブロック単位で要約する
英語の発音とスピードに慣れる
- 音読
- オーバーラッピング
- シャドーイング
それでは順に解説していきます。
スクリプトの精読
精読(せいどく)とは、時間をかけて英文をじっくり読み、その英文の内容を深く理解する読み方のことです。
知らない単語を調べるのはもちろんのこと、文の構造を理解し、主語と動詞や、修飾語との関係なども把握しながらじっくり読み込みます。
そうすることで、「なんとなくの理解」ではなく「正しい理解」が得られるようになります。
リスニングを苦手とする人の多くは「そもそも英文を正しく理解できていない」という問題に気づいていません。
まずは英文を正しく理解できる読解力を身に付け、その状態で英文と音を紐づけを行っていき、最終的に「聞いただけで英文が正しく理解できる」スキルが身に付きます。
英語読解力に自信がないのであれば、まずは精読のトレーニングから始めましょう。
精読を繰り返すことで英語を読むスピードも上がります
英文法の復習
スクリプトの精読をするうえで、一度英文法の復習をした方が効率が上がるケースがあります。
特に、日本語訳を確認した時に「なんでそういう意味になるのかわからない」という場面が多いのなら、まずは英文法の復習をした方が近道です。
英文法が分かると、単語と単語のつながりが分かりやすくなりますので、
- 英語の語順で意味が把握できる
- 単語単位ではなく、文章で内容を理解できる
といったメリットがあります。
英文法の知識はTOEICの他のパート(というか全パート)にも、また、今後の英語学習全般においても非常に役立ちます。
もし英文法の自信がないのであれば、一度みっちり勉強してみることをおすすめします。
ちなみに、あくまでパート4だけの対策をしたいのであれば、中学2年生レベルくらいまでの英文法を復習しておきましょう。
ボキャブラリー強化
知っている単語が多ければ多いほどスムーズに英文を聞き取れます。
逆に知らない単語が多いと「今何て言ったんだろう?」と何度も疑問に思い、聞き取りが止まってしまいます。
単語を増やす方法は主に以下の2つです。
✔単語を増やす方法
- 単語帳を使って単語を詰め込む
- 英文の中から知らない単語をピックアップし、意味を調べながら覚える
手っ取り早く単語を覚えたいのなら1の方法がおすすめですが、すぐに忘れてしまうのがデメリットです。
一方、2の方法では「単語を覚えることによって文章全体の意味理解ができる」という一石二鳥の効果が得られ、記憶に定着しやすいです。
意味取りの範囲を広げる
一度に訳せる範囲を広げると英文読解スピードが上がります。
例えば以下の例文の意味を捉える場合の違いを見てみましょう。
<例文>
Congratulations on your promotion to manager of our Michigan office!
(ミシガン支店長への昇格おめでとう!)
~初級者~
Congratulations / on / your / promotion / to / manager / of / our / Michigan office!
おめでとう/~の上の(?)/あなたの/昇格/~への/マネージャー/~の/我々の/ミシガンオフィス
~中級者~
Congratulations / on your promotion / to manager / of our Michigan office!
おめでとう/昇進について/マネージャーへの/ミシガンオフィスの
~上級者~
Congratulations on your promotion / to manager of our Michigan office!
昇格おめでとう/ミシガンオフィスのマネージャーへの
このように、自分が訳せる限界範囲を徐々に広げることで、英文の理解がしやすくなり、読み解く(聞き取る)スピードが上がります。
3~5語くらいの範囲で意味取りができるようになればリスニングがかなり楽になりますよ。
ブロック単位で要約する
パート4のトークの内容を、1回聞いただけですべて記憶するのはムリがあります。
ですので、トークの内容を覚えるのではなく要約し、簡略化することで内容を記憶に残しましょう。
要約のイメージは以下の通りです。
音声 | 要約 |
---|---|
Hello Mr. Lee, this is Thomas from VKS auto shop | 整備場からの電話 |
calling with some information about your car repair. | 車の修理に関して話がある |
I know we told you that it would take until next week to get the part we ordered, | 部品の入手が遅れると伝えていた |
but we got the part early, and I was able to finish the repair. | 早く届いた。そして修理が終わった |
We’re going to be closing for the day in a few minutes, | 今日はもう店じまい |
but you’re welcome to come get your car any time tomorrow. | 明日なら大丈夫 |
If you need a ride to the shop tomorrow, let me know, | 送り迎えが必要なら連絡する |
and I can arrange one for you. | 用意してもらえる |
上記のように、「翻訳する」というよりは「必要な情報を抜き取る」ようにして要約すると問題に答えやすいです。
このような要約ができると、すべての英文を覚える必要がなくなり、負担もストレスも軽減されます。
そのうえ英文全体のイメージも頭に残りやすくなり、問題を解くにも簡単に情報を引き出せるようになりますよ。
音読
英語力を向上するうえで「音読」は非常に効果の高いトレーニングの一つです。
※音読とは・・・文字で書かれた英文を声に出して読み上げるトレーニングです。
「リスニング力を伸ばしたいのに、なぜ話すトレーニングが必要なの?」と思うかもしれませんが、話すトレーニングをすることによりリスニング力を上げようというのが音読の目的です。
実際、自分の口で発音できるようになった音は、聞いても認識できますよね。
耳だけで細かな音の違いを聞き分けるより、自分が発音できるようになって、スキルとして音の違いを表現できるようになった方が早いというわけです。
ゴルフで例えるなら、正しいスイングを一生懸命目で見て覚えたとしても、その通りにスイングすることはできません。
自ら練習し、実際に正しいスイングができるよう身体で覚えることで、技も身に付きますし、同時に「正しいスイングとは」という知識にも結びつきますよね。
音読の効果はそれ以外にも
- 文字と発音の紐づけができる
- 音が変わってしまう単語の仕組みを理解できる
- 英語の語順で英文を読解するクセが身に付く
というメリットがありますので、発音トレーニングの初歩としての音読は非常に効果が高いです。
オーバーラッピング
オーバーラッピングとは、スクリプト(英語の原文)を見ながら、流れてくる音声に合わせて英語を声に出して読み上げるトレーニングです。
先ほどの音読から1ステップ負荷を上げたトレーニングで、実際の音声スピードに慣れさせる効果があります。
オーバーラッピングをすることにより
- リアルなスピード感が体感できる
- アクセント(発音の強弱)のコツが分かる
- ワンフレーズの長さ感覚が身に付く
というメリットがあります。
特に3つ目の「ワンフレーズの長さ感覚」が身に付くようになると、実際にリスニングをする時の「意味解釈の区切り目安」が分かるようになります。
そうすると、聞き取った英文をテンポよく訳していけますので、リラックスしてリスニングできるようになりますよ。
シャドーイング
シャドーイングを日々のルーティンに取り入れると、驚くほど英語力が上がります。
もちろんリスニング力も大幅に向上しますし、シャドーイング素材をパート4問題に絞り込むことで集中的なレベルアップが実現します。
シャドーイングとは・・・スクリプト(英語の原文)は見ずに英語の音声を流し、聞き取った内容をそのまま声に出して発音するトレーニングです。
「スクリプトを見ない=耳からの情報しか頼れない」状態でのトレーニングなので、音読やオーバーラッピングに比べて難易度はかなり高いです。
ただ、その分学習効果も非常に高いのが特徴ですね。
音源だけあればトレーニングできますので、その気になれば場所を選ばず、どこでもトレーニングできるのも大きなメリットです。
※ただし、周囲に人がいる時に一人だけブツブツ英語をつぶやいていると気まずいです
「聞きながら話す」という負荷を上げたトレーニングをしていると、英語を「聞くだけ」の状態がとても楽に感じます。
最初はシャドーイングが難しいと感じると思いますので、まずは音読とオーバーラッピングでしっかりと発音の下地を作っておきましょう。
慣れてきたら徐々にシャドーイングを取り入れていけばGoodです。
ちなみに、TOEIC公式問題集では、「トーク」と「設問」でそれぞれ音声トラックが別になっていますので、「トーク」だけのシャドーイングをするのにおすすめです。
他の教材ですと1つのトラックにトークと設問が収録されているので、設問の中にある待ち時間も含まれてしまい、ムダに時間がかかってしまいます。
続きまして、効率的に勉強を進めるための4つのコツを紹介していきます
最短期間で最大効果を発揮する勉強のコツ3選
できることなら、時間をかけずに最速で効果を出したいですよね。
ここでは最短期間で最大の効果を出すための勉強のコツを3つ紹介します。
内容は以下の通りです。
- 同じ音声を何度も繰り返し聞き続ける
- TOEICテストまでは、徹底的にTOEIC音声で耳を鍛える
- 倍速リスニングを取り入れる
時間をムダにしないためにも、この3つを実践してみてください。
同じ音声を何度も繰り返し聞き続ける
英語耳を鍛えるには、同じ音声を何度も何度も繰り返し聞き続けることが重要です。
「この音声は100%確実に聞き取れる」「もう聞き取れない音はない」と思えるくらいのレベルに達したら、やっと次の音声に移ります。
「色々な音声を幅広く聞いた方がいいのでは?」と思うかもしれませんが、英語の音が定着していない状態で次々に新しい音声を聞いても、英語耳は育ちません。
ちなみに僕は、今でもTOEIC対策期間中は一つの音声を最低50回は繰り返します。(聞き取り10回、音読10回、オーバーラッピング10回、シャドーイング20回)
TOEICリスニングセクション455点取れたのも、この繰り返しリスニングの効果だと思います。
もう聞き取りはバッチリだな」と思ってから更にダメ押しで10回繰り返す。それくらいの気合いで何度も同じ音声をリスニングしましょう。
TOEICテストまでは、徹底的にTOEIC音声で耳を鍛える
TOEICテスト本番までは、徹底的にTOEIC音声で耳を鍛えましょう。
リスニング力を上げるという目的で他のリスニング素材に手を出さないように気を付けてください。
例えば以下のようなものですね。
- 洋楽を聴いてみる
- YouTubeでネイティブが話している音源を聞いてみる
- TOEICではないシャドーイング教材に手を出す
TOEICのスコアアップに直結しないので、避けるようにして下さい。
※気分転換のためだけの洋楽はアリです
TOEIC音声にこだわって聞き取りを続けることで、話の展開や話題となるトピックの傾向が自然と分かるようになってきます。
そうすることで英語を聞き取りやすくなりますし、注意すべきポイントも予想できるようになります。
ですので、限られた時間でリスニングスコアを伸ばすためにもTOEIC音声にこだわって聞き取りを続けましょう。
倍速リスニングを取り入れる
最後は、音声再生の速度を速くして耳を鍛える方法の「倍速リスニング」です。
倍速リスニングの主な効果は以下の2つ。
- 勉強時間を短縮できる
- 速いスピードに慣れると、ノーマルスピードがスローに聞こえる
例えば、トータル20分の聞き取りを予定している場合、音声再生速度を1.3倍、1.5倍、2倍と上げれば聞き取り時間は15分、13分、10分と短縮できますよね。
また、普段から早いスピードの英語に慣れておくことで、通常のスピードがスローに感じられ、細かい音までがクリアに聞こえるようになります。
なので、仮に倍速の音声を完璧に聞き取れないとしても、通常スピードが聞き取りやすくなりますので、それだけでも効果はあります。
ちなみに僕は、テスト前の1週間はリスニングセクションの練習問題を1.5倍速で聞くようにしていました。そのおかげでテスト本番の音声が聞き取りやすかったです。
TOEICパート4のスコアを上げるには、たった3つの教材で十分
ここからはTOEICパート4の勉強に役立つ教材を3つ紹介していきます。
厳選した3つだけ紹介しますので、リスニングパートの対策はこれだけで十分です。
TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 3 & 4
- Part3とPart4を同時に勉強できる
- 「ゼミ」ということで解説は講義(講師と生徒の会話)形式となっているので、自分の質問に答えてもらっている感覚で解説を読める
- 問題の解き方だけでなく、急所や注意点まで体系的に説明されているので、ただ解説を読むだけよりも理解が深まる
- 各セクションでミニ模試や確認問題が出されるので、結果的にかなりの量の練習問題に取り組むことができる
TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リスニング
- 「精選」というだけあって問題の質が高く、一般的に間違えやすい急所に注意して学習ができる
- 本番を想定した模試を5回も繰り返せるので、『模試⇒復習⇒次の模試⇒復習』と繰り返すことにより、段階的にレベルアップを実感できる
- 解説欄には問題ごとに重要単語もまとめて記載されているので、「覚えるべき単語」が一目でわかる
- 専用アプリに対応しているので、アプリ経由で音声のダウンロードができる(無料)
- 無料の範囲で、アプリ上で音声の再生とマークシート記入・採点ができるので便利
- リスニングに限っては公式問題集よりも問題収録数が多いのでコスパ最強
公式TOEIC Listening & Reading 問題集
- 「本番」を想定した模試の練習に必須
- 勉強の成果を試す意味で本番前には必ず一回はやっておく必要があるため、必ず一冊は必要
【まとめ】シンプルに英語と向き合い、基礎力を上げる
この記事では、TOEICパート4の勉強法と勉強のコツについて解説しました。
まとめると以下になります。
✔パート4攻略のための勉強法
英語読解力を上げる
- スクリプトの精読
- 文法の復習
- ボキャブラリー強化
- 意味取りの範囲を広げる
- ブロック単位で要約する
英語の発音とスピードに慣れる
- 音読
- オーバーラッピング
- シャドーイング
✔勉強のコツ3選
- 同じ音声を何度も繰り返し聞き続ける
- TOEICテストまでは、徹底的にTOEIC音声で耳を鍛える
- 倍速リスニングを取り入れる
上記をご覧の通り、シンプルに英語の基礎力を上げることがスコアアップに繋がります。
TOEICパート4だけのスコアを上げるような勉強法は存在しません。
英語学習は、段階的にレベルを上げることが成功の秘訣です。
今回、様々な勉強法を紹介しましたが、まずは自分にとって「これならやれそうだ」と思うものから始めてみてください。
例えばそれが音読なら、音読でしっかりと発音の基礎を作り込む。そうすればオーバーラッピング、シャドーイングへとステップアップしやすくなります。
確実に成果を感じられる勉強法で、しっかり継続することでTOEICスコアを上げていきましょう。
以上、参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。