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こんにちは、さとうです。
当ブログでは、社会人に向けて英語学習に役立つ情報をお届けしています。
- TOEICの勉強はしてるけど、ビジネスの現場で役に立つのかな?
- ビジネスレベルとして通用するTOEICスコアは何点?
- ビジネスレベルのTOEICスコアがあれば即戦力になれる?
今回はビジネスレベルの英語力とTOEICスコアの関係が分かる記事をご用意しました。
- 40代ふつうのサラリーマン(工場勤務)
- 英検2級
- TOEIC925点
- 4年間のカナダ駐在生活経験
僕自身、コツコツと英語の勉強を続けてきた結果、社会人として働きながらでも、独学でTOEIC925点まで伸ばすことができました。
念願だったカナダへの海外出向のチャンスも掴み取り、4年間にわたり現地メンバーと共に様々な業務に携わってきました。
英語ができるようになって、海外で外国人のチームメイトと活発にコミュニケーションを取ったり、取引先とテキパキ商談を進められたらカッコいいですよね。
そのためには、ビジネスレベルの英語力を備え付けておく必要があります。
そこで今回の記事では、
- ビジネスシーンで求められる英語力とは?
- ビジネスレベルの英語力はTOEIC700点以上必要
- TOEIC700点を目指す具体的な方法
- ビジネスレベルの英語力を磨く方法
について詳しく解説しています。
「英語を使った仕事に憧れるけど、何をすればいいのかわからない!」という方はぜひ参考にしていただければと思います!
ビジネスシーンで求められる英語力とは?
そもそもビジネスシーンで求められる英語力とは、具体的に何を指しているのか?についてまずは理解しておきましょう。
ビジネスシーンで必要な英語力は以下の通りです。
- 相手の発言(意見・提案・要求)を理解できる
- 自分の意見を簡潔、かつ正確に表現できる
- 業界の専門用語がわかる
相手の発言(意見・提案・要求)を理解できる
ビジネスの場面では、相手の意見や提案、要求などを理解できる程度の英語力が必須です。
そのためには、
- 相手の英語を聞き取れるリスニング力
- 聞き取った英語を瞬時に理解できる読解力
を備えておく必要があります。
相手の発言が理解できないと、相手が自分に何を期待しているのかが把握できず、仕事が進まなくなってしまいます。
とは言うものの、相手の発言の一語一句を正確に聞き取るようなリスニングは必要ありません。
それよりも、話の要点だけを上手に掴むことができれば、ビジネスを進めるうえでの意思疎通は十分に取れていると思って大丈夫です。
僕の経験では、北米の方は話すのがとても好きで、話が脱線して10分くらい一人で喋り続けるなんてこともザラにあります。
そんな長い会話でも、突き詰めると結局言いたいのは「今回の提案には賛成」というオチだったりします。
なので、仮に理解できた内容が全体の60%だったとしても、その中に相手の意見・提案・要求が含まれていればOKです。
自分の意見を簡潔、かつ正確に表現できる
ビジネスである以上、英語で自分の意見を正しく相手に伝えなくてはなりません。
相手に意見を述べる場合を考えた時、以下の能力を備えておくと良いでしょう。
- 自分の意見を簡潔に、誤解なく相手に伝えられる
- 相手が分かりやすい表現で伝えられる
ネイティブのような、長い英文をスラスラと流暢に話せるスピーキング力は必要なく、むしろ短く、簡潔に意見を述べる方がビジネスでは効果的に伝わります。
簡潔、かつ正確な英語での発言を心がけることで、誤解が減り業務効率が上がります。
例えば、
- We have to finalize the plant layout by the end of this month.(今月中にレイアウトを決定させないといけません)
- I’d like to hear your thoughts on this process flow.(この工程フローについて君の意見を聞かせてください)
- When can you get a quote from the vendor?(メーカーからの見積もりはいつもらえますか?)
のように、カンタンであっても芯を捉えた発言・発信をした方が伝わりやすいです。(無駄に長く話す必要ありません)
また、相手への伝わりやすさを考慮し、できる限り相手がわかりやすい表現を選ぶことも重要なコツの一つです。
例えば相手に『相談』を持ちかけるとき、日本人は『相談』を直訳して『consult』を使ってしまいがちです。
でも、英語圏では『consult』を使うよりも『I need to talk to you』と言った方が『ちょっと相談できる?』というニュアンスが伝わります。
簡潔でシンプルな英文を心がけつつ、しっかりと相手にも伝わる表現を身に付けていきましょう。
業界の専門用語がわかる
自分の従事する業界での専門用語を知っておくことも、英語でビジネスをスムーズに進めるために重要なコツです。
なぜなら、専門用語を使えば説明の手間も省けますし、逆に知らないと誤解が生まれてしまう可能性もあるからです。
例えば「run」という単語は、「走る」や「経営する」といった意味が一般的ですが、製造業においては「稼動する」として使う場合が98%です。
「I will run a production process this saturday(今週土曜日は生産工程を稼動するよ)」と言われたときに、「え?走る?生産工程?どういうこと?」とパニックになると会話についていけないので、自分が従事する業界で頻繁に使われる用語は幅広く覚えておきましょう。
とはいえ、様々な業界での専門用語は一般的な書籍やTOEICなどのテストでは取り扱われないので、自ら情報収集する必要があります。
最も簡単でオススメな方法としては、Youtubeで各業界の英語の動画を探して視聴すると良いでしょう。
Youtubeで「business English 業界名(業界名は英語で)」で探すと見つかります。
ビジネス英語は意外と簡単
ここまで、ビジネスシーンで求められる英語力についての説明をしてきましたが、実のところビジネス英語は意外と簡単です。
その理由として
- 話題は業務関連に限定されている
- 会話を楽しむのではなく、情報伝達・意思疎通が最優先
- 専門用語を使えば説明の手間を省ける
が挙げられるからです。
ビジネス英語では、端的に要点を押さえ、簡潔に自分の意見を述べることが出来れば会話は成立します。
聞き取り、読解、発言においては、TOEICである程度の点数を取れるレベルに達していれば問題なくこなせるでしょう。(後で詳しく掘り下げます)
一方で日常会話となると、日課、趣味、家族、お金、旅行、スポーツ、恋愛、学生時代の思い出、ニュースの話題などなど、話のジャンルが多岐に渡り難易度がグッと上がります。
なので、まずはビジネス英語で英語力を磨き、徐々に日常会話も楽しめるようレベルアップしていけるのが理想です。
以上がビジネスシーンで求められる英語力になります。
次はビジネスレベルの英語力とTOEICとの関連について解説していきます。
ビジネスレベルの英語力はTOEIC700点から
ビジネスレベルの英語力をTOEICで表すなら、『700点以上でスタートラインに立てる』と言えるでしょう。
その理由を以下の3点で詳しく説明していきます。
- TOEIC700点の英語力
- TOEICでは様々なビジネスシーンで使いまわせる表現がいっぱい
- TOEICならキレイな英語を学ぶことができる
それでは順に見ていきましょう。
TOEIC700点の英語力
IIBCの作成する「PROFICIENCY SCALE(TOEIC®スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表)」によれば、TOEIC730点以上で「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。」と定義されています。
要するに、TOEIC700点以上で英語でビジネスをする上で最低限の英語力は備えられていると言えます。
特にTOEIC700点を超えてくると、英文法知識が深くなり、聞いた英文・読んだ英文を論理的に理解するチカラが付きはじめるタイミングです。
カナダにいた時の話ですが、僕の後輩もTOEIC700点を超えたあたりから一気に英会話が上手になりました。
勉強の成果で英語力も上がりましたが、700点を超えたあたりから英語に対する自信が芽生えてきます。
「ビジネスレベルの英語力」を把握するには、TOEIC700点を一つの基準とすると良いでしょう。
TOEICでは様々なビジネスシーンで使いまわせる表現がいっぱい
TOEICの勉強をすると、ビジネスの様々なシーンで使いまわせる英語表現がたくさん覚えられます。
そもそもTOEICはビジネスパーソンを対象に開発された英語テストなので、ビジネスに応用させるには最適なんですね。
以下はTOEICテスト公式問題集からピックアップした2つの問題文です。
Would you take this memo to the Finance Department?この文書を財務部へ持っていっていただけますか?
Are you still working on the final budget?まだ最終予算案に取り組んでいるのですか?
TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編
上記のフレーズはどちらも、業務の中で使われる場面が簡単に想像できますよね?てことは、そのような場面に遭遇したら即座に英語での対応ができます。
このように、TOEICの問題では様々なビジネスシーンを想定した会話が用意されているので、実際のビジネスの現場で使える表現をたくさん学べるのが大きなメリットの一つです。
TOEICならキレイな英語を学ぶことができる
TOEICの英語に慣れておくと、文法的にキレイな英語を学ぶことができます。
日本語でいう「標準語」を学んでいるような感覚ですね。
口語的な言い回しや、(スラングのような)砕けた表現はネイティブっぽく聞こえてカッコいいですが、ビジネス向きではありません。
下手に「ネイティブっぽさ」にこだわり過ぎると、意図せず失礼なことを言ったり、相手を侮辱してしまうかもしれません。
その点、TOEICで扱われる英語は、ほぼ全ての英文が文法的に説明できるくらいキレイな英語です。
なので、TOEICの英語に慣れておけば自然とキレイな英語を身に付けることができ、相手に正しく主張が伝えられる英語を話せるようになります。
なお、「逆に堅苦し過ぎるのでは?」と思うかもしれませんが、そんな心配は一切不要です。
なぜなら、堅苦しくて相手を不快にさせることは無いからです。むしろ砕けた表現を使う方が相手に不快感を与える要因になりえます。
TOEICで700点を目指す具体的な勉強法
TOEICで700点を超えるためには、戦略的かつ具体的な方法を知っておかなければ達成できません。
ここではその中でも特に重要となる3つの勉強法を紹介します。
- 文法知識を一気に習得する
- 700点に必要な英単語を覚える
- 文法構造を理解しながら問題を解く
それでは一つ一つ確認していきましょう。
文法知識を一気に習得する
TOEIC700点を短期間で達成するためには、英文法知識を一気に習得してしまうのが最も効率的です。
なぜなら、英文法はリスニングにおいてもリーディングにおいても、素早く英文を理解するうえで土台となる知識だからです。
TOEIC500点くらいまでなら知ってる単語から文意を推測して大雑把に問題を解けますが、正答率は低くなります。(せいぜい500点台止まり)
その殻を破り、本当の意味で英文を構造的に理解し、なおかつ素早く内容把握をするためにも、英文法知識を身につけ論理的な英文読解が求められます。
英文法は独学でも勉強できますし、2ヵ月あればTOEIC700点レベル(それ以上)をカバーできる英文法知識が手に入ります。
詳しくは以下の記事でまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
【たった2ヶ月】社会人でも完全独学で英文法を極めた方法700点に必要な英単語を覚える
TOEIC問題を素早く正確に解くためにも、幅広い英単語を覚えておくことは重要です。
TOEIC700点を目指すなら、約7,500語を覚えておく必要があると言われています。
ただ7,500語とはいえ、基礎となる単語に加え派生語や類語、さらにはhaveやgetなどの超汎用的な単語を含めての7,500語なので、驚く必要はありません。
また、「単語暗記は苦手!」という人も多いですが、単語暗記の作業をルール化し、習慣化してしまえば意外と簡単に暗記は進みます。
単語暗記のコツは以下の記事にて解説していますので、良かったら見てみてください。
【効果抜群】初心者でも短期間で英単語をサクサク覚えられる暗記術を公開!文構造を理解しながら問題を解く
英文法、英単語がある程度身についたら、実際に問題を解いて英語読解力を上げていきましょう。
問題を解いたり復習する際は、文構造を理解しながら英文を聞く・読むことが重要なカギとなります。
文構造を理解するコツは以下の2点です。
- 文章のSVOCMを特定する
- 英語の語順のまま意味取りをする
以下の例文で見てみましょう。
Your company designed a Website for my friend’s jewelry store, and she suggested I contact you.
TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編
上記例文の一節目を、文型要素のSVOCMに区切ってみましょう。
S(主語) | Your company | あなたの会社 |
V(動詞) | designed | デザインした |
O(目的語) | a Website | ウェブサイトを |
M(修飾語) | for my friend’s jewelry store | 私の友達の宝石店のために |
このように、要素ごとに適切に英文を分解できれば、内容がスッキリ理解できるはずです。
あとは英語の語順のまま英文を読んでいけば、かなり精度よく英文全体を理解することができますよね。
「あなたの会社、デザインした、ウェブサイトを、私の友達の宝石店のために」
↓
「あなたの会社は私の友達の宝石店のウェブサイトをデザインした」
このように文構造を意識しながら英語を聞いたり読んだりするクセを付けると、英語の理解がものすごくスピーディーになります。
ビジネスレベルの英会話力を磨くには?
さて、TOEICで700点レベルに到達したとして、まだ「ビジネスレベルの英語力を身に付けた」とは言い切れません。
なぜなら、TOEICで英語力の基礎となる知識は習得したものの、「使いこなす」レベルには到達していないからです。
なのでここからは、身に付けた英語力を「使える」レベルに引き上げる方法について紹介していきます。
内容は以下の通りです。
- 瞬間英作文で英語スピーキングの感覚を身に付ける
- TOEIC問題でシャドーイング練習をする
- オンライン英会話で会話力を磨く
- Youtubeで基礎的な専門用語を学ぶ
それでは一つ一つ解説していきます。
瞬間英作文で英語スピーキングの感覚を身に付ける
いざ英語を話そうと思っても、言いたいことが上手く英文にまとめられず、英語で発言ができないという日本人は非常に多いです。
そうならないためにも、「簡単な英文を瞬間的に作って声に出す」練習として瞬間英作文が最適と言えるでしょう。
瞬間英作文とは、ものすごく簡単な日本文を、反射的に英文に変換し声に出して読み上げるトレーニングです。
このトレーニングを繰り返し行えば、頭の中に浮かんだことを瞬間的に英語に変換して発言できるようになります。
瞬間英作文トレーニングをするなら、以下のテキスト一択で大丈夫です。
TOEIC問題でシャドーイング練習をする
瞬間英作文ができたら、次のステップとしてTOEIC問題を活用したシャドーイング練習をしていきましょう。
TOEIC問題をシャドーイング練習の題材にすることで、
- ビジネスシーンで使える英語表現が覚えられる
- 正しい英文の作り方が体感的に学べる
- リスニング力が上がり、さらにTOEICスコアを伸ばすことができる
といったメリットがあります。
瞬間英作文では、頭に浮かんだ内容を即座に英文に変換する「レスポンスの速さ」は鍛えられますが、変換した英文が必ずしも正しい、あるいは自然であるとは限りません。
なので、なるべく「英語圏で自然な表現」を学ぶ意味でもTOEIC問題を使ってシャドーイング練習をするのは最適なのです。
例えばPart2では日常的に使える「とっさの一言」的な英語が学べますし、Part4では起承転結を意識した短い英文の作り方が体得できます。
シャドーイング練習用のテキストとしては、以下の書籍がオススメです。
オンライン英会話で会話力を磨く
瞬間英作文とシャドーイングで個人練習をある程度積んだら、今度は実際に話し相手を作り、「対話」の練習を始めていきましょう。
英語で話せる相手を見つける選択肢としては、英会話スクールに通うかオンライン英会話に申し込むのが一般的ですが、「続けやすさ」と「低価格」の観点でオンライン英会話がオススメです。
価格に関してはスクールごとに違いがありますが、安いところでは月額4,000円から始められるところもあります。
なお、オンライン英会話の講師はほとんどがフィリピン人の先生なので、「ネイティブ講師じゃないんかい」と思ってしまうかもしれませんが、日本人より断然英語が上手なので心配はいりません。
むしろフィリピン人講師の方が、「第二言語として英語を身に付けた先輩」とも言えるので、英語学習者の気持ちを分かってもらいやすいです。
英語での対話でしっかりと練習を積めば、実際のビジネスで英語を話す場面での不安や緊張が解消できるでしょう。
Youtubeで基礎的な専門用語を学ぶ
ビジネスの場面においては、その業界で頻繁に使われる専門用語も覚えておく必要があります。
この記事の序盤でも解説しましたが、一番簡単な方法はYoutubeで各業界の英語の動画を探すことです。
Youtubeで「business English 業界名(業界名は英語で)」で探すと見つかります。
例えば僕の従事する製造業ですと、以下の動画が参考になります。
解説もすべて英語なので、「英語で英語を理解する」練習としても最適です。
以上がビジネスレベルの英語力を磨く4ステップとなります。
徐々に難易度を上げていき、最終的に「ビジネスシーンで即戦力になれる英語力」を獲得できるよう頑張ってください!
【まとめ】TOEIC対策をすれば効率的にビジネスレベルの英語力が身につく!
今回はビジネスレベルの英語力について解説してきました。
ビジネスレベルの英語力をTOEICスコアで換算すると、最低でも700点以上必要となりますが、それはあくまで「知識としての英語」が身についただけなので、そこから「使える英語」へと昇華させる必要があります。
「使える英語」を習得するには、
- 瞬間英作文
- シャドーイング
- オンライン英会話
- 専門用語を覚える
といったトレーニングを段階的に積んでいきましょう。
英語力に自信が持てるようになれば、英語での業務も円滑に進められますし、自然と人の輪も広がっていきます。
仕事の枠を超えて、外国人の仲間とプライベートでも中を深められると海外生活をより一層エンジョイすることもできますよ。
今回の記事が参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。