こんにちは、佐藤です。
このブログでは、英語学習に役立つ情報をお伝えしています。
- TOEIC600点取るまでにどれくらいの時間がかかるの?
- 社会人がTOEIC600点達成するには、一日何時間勉強しなきゃいけないの?
- 短期間でもTOEIC600点を達成できる方法があれば知りたい!
今回は、そんな疑問を解決する記事となっています。
TOEIC600点達成までは、早くて2ヶ月強、長いと2年以上かかる可能性があります。
とは言え、「2年以上も時間をかけられない!」という方も多いはず。
なので今回は、働きながらでも独学でTOEIC925点を達成した僕自身の経験を基に、TOEIC600点を達成するための勉強時間の作り方・使い方をお伝えします。
記事前半ではTOEIC600点の英語力や600点達成までの勉強時間について、後半では短期間で600点を達成するコツや、逆に勉強を長期化させない方法についても解説しています。
今回の記事を読むことで、TOEIC600点を取るまでの最短ルートを理解することができます。
TOEIC600点の英語力はどれくらい?
そもそもTOEIC600点レベルはどれくらい凄いのか、簡単に確認しておきましょう。
TOEIC600点台の英語力
IIBC(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)が公表する「TOEIC®スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表」によると、TOEIC600点の実力は以下のように記載されています。
【レベルC】日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる。
通常会話であれば、要点を理解し、応答にも支障はない。複雑な場面における的確な意思疎通になると、咄嗟の差がみられる。
基本的な文法・構文は身に付いており、表現力の不足はあっても、ともかく自己の意思を伝える語彙を備えている。
ちょっと長ったらしいので、まとめると以下のようなイメージになります。
基本的な単語、文法が身に付いているので、日常生活や業務においても要点をついた会話ができる。
ネイティブほどの流暢さはないけど、最低限の意思疎通は問題なくできる感じですね。
一方、CEFR(セファール:ヨーロッパ言語共通参照枠)では、TOEIC600点レベルは以下のようにランク付けされています。
【CEFRレベル:B1】
自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。
母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。
CEFRのB1では、ちょっと込み入った話題であっても比較的自然にコミュニケーションが取れるという評価のようですね。
以上が各機関によるTOEIC600点レベルの英語力の評価になります。
TOEIC600点レベルだと、日常生活でも仕事の場面でも割と問題なく英語でコミュニケーションが取れる程の実力がありますね。
TOEIC600点の社会人の評価
TOEIC600点を取ると、一人の社会人としての市場価値も高まります。
「採用」に関しては、中途採用を狙っている場合TOEIC600点はある意味ボーダーラインとなるので、個人の価値をアピールするためにも必要なスコアと言えるでしょう。
「昇進・昇格」に関してはTOEIC500レベルを要件としている企業が多いので、TOEIC600点レベルが取れればライバルと大きくリードを取ることができます。
このように、TOEIC600点レベルになると、社会人にとって様々な面でチャンスを掴みやすい状態を作ることが可能です。
TOEIC600点レベルの実力がだいたい分かったら、具体的に「TOEIC600点を取るまでの勉強時間」について次で見ていきましょう。
TOEIC600点を取るまでの勉強時間は?
何か月、何年勉強すればTOEIC600点に辿り着けるんだろう・・・?というのが気になりますよね。
結論から言うと、早ければ2ヶ月半、長いと2年半の時間が必要になります。
ただ、一日の中で勉強に使える時間や、現在のスコアによっても必要な時間はかなり違いがあります。
ここからは「必要な勉強時間」について深堀していきましょう。
TOEIC600点を取るまでの勉強時間
一般的にTOEICスコアを100点上げるのに200~300時間の勉強が必要と言われています。
以下はオクスフォード大学の研究の一部で、TOEICの現在スコアに対し、目標スコアを取るまでの勉強時間を確認することができます。
300時間と言われてもピンと来ないですよね。一日の勉強時間がどれくらいになるかを次に解説します。
TOEIC600点を取るためには一日何時間勉強すればいい?
一日に勉強すべき時間は、「いつまでに目標スコアを達成したいか」により決まります。
先述したオクスフォード大学の研究結果から、一日の勉強時間に落とし込むと以下のような結果となります。
上記の表を使えば、目標スコアに対し一日に必要な勉強時間と何カ月かかるかが分かります。
- 350点→650点(200点アップ)を1年以内に目指すなら、一日2時間の勉強が必要
- 550点→650点(100点アップ)を半年以内に目指すなら、一日2~3時間の勉強が必要
のように、目標達成までの期間から一日に必要な勉強時間に落とし込むことができます。
以上がTOEIC600点に到達するまでの勉強時間になります。
とは言え、「早く結果は出したいけど、そもそも勉強に充てられる時間がない!」と困っている人も多いはず。
そこで、次の章では普段忙しい社会人の方に向けて、勉強時間を確保する方法について詳しく解説していきます。
TOEIC600点に向けて社会人が勉強時間を確保する方法
TOEIC600点を取るメリットは理解していても、忙しい日常の中で勉強時間を確保するのは簡単ではありませんよね。
ここからは日頃忙しい社会人の方でも勉強時間を確保できる方法を紹介します。
全て僕自身が実行し、最終的にTOEIC925点まで伸ばした方法なので、試してみる価値はアリだと思います。
社会人が勉強時間を確保する方法は以下の通り。
- 朝早く起きて勉強する
- 移動時間を勉強に充てる
- 休憩時間を勉強に充てる
- 夜寝る前に軽く復習をする
それでは順に紹介していきます。
朝早く起きて勉強する
早朝は勉強する上で最も効果を発揮する時間帯です。
朝早く起きて勉強するメリットは以下の通り。
- 誘惑(晩酌、テレビ、SNSのお知らせなど)がない
- 家族に邪魔されない
- 「締め切り効果」が生まれる
- 夜は仕事が終わる時間に左右されるが、朝は起きる時間を固定できる
基本的に、誰にも邪魔されず、自分だけの時間を過ごせるというところが一番のメリットですね。
なお、朝のうちにまとまった量のインプットを済ませておくと、その後の一日の中で内容を復習することができるので学習内容の定着度も上がります。
例えば、
- 朝⇒リスニング問題のスクリプトを確認して英文の内容を理解
- 昼⇒通勤などの移動時間を使い、朝確認した英文のリスニングをして内容を復習
このサイクルを繰り返すと、リスニングと同時に英文理解ができるようになります。
インプット⇒復習のサイクルを効率よく回すためにも、朝のうちに英文を頭に入れておくことは有効です
移動時間を勉強に充てる
移動時間はリスニングや単語の確認をするなど、必ず「ながら勉強」をするよう心がけましょう。
一番分かりやすいのが通勤時間。
例えば電車通勤で片道40分ある場合、そのまま40分をリスニング勉強に費やすことができます。
往復80分となれば、かなりの量の勉強ができることになりますね。
その他にも出張先への移動や、買い物や用事など、移動に使っている時間は洗い出すとたくさん出てくるはずなので、かならず勉強と併用するようにしましょう。
ちなみに僕は、車通勤から徒歩通勤に変更して勉強時間を10分→40分に増やしました。
休憩時間を勉強に充てる
仕事の合間の休憩時間は、勉強時間を稼ぐ絶好のチャンスです。
例えば僕の会社の場合、休憩時間は以下のように設定されています。
- 小休憩(午前):10分
- 昼休憩:60分
- 小休憩(午後):10分
仮にお昼ご飯を食べるのに20分かかったとしても、残りの40分を勉強時間に充てることができます。
午前と午後の小休憩を合わせれば、仕事の休憩時間だけでも合計60分(1時間)確保できますので、こんなチャンスを逃すわけにはいきません。
短い休憩は単語暗記、長い休憩はテキストを使った勉強に充てるなど、勉強方法にメリハリをつけると休憩時間を有効に活用することができます。
夜寝る前に軽く復習をする
寝る前に軽く復習をすると、勉強した内容の記憶の定着が上がります。
結果、覚えた単語や文法を忘れることなく頭の中に維持することができます。
実は人間の脳は寝ている間にも働いており、脳の司令塔である「海馬」が昼間に収集してきた情報を、一生懸命整理してくれています。
なので、寝る前に一日の勉強を振り返ることで、海馬が情報整理をしやすくなり、長期記憶に情報が保存されるようになります。
復習に時間をかける必要はなく、例えば単語であれば日中に覚えた単語にざーっと目を通すだけでも大丈夫。
ほんの少しの時間で結構ですので、一日のまとめとして寝る前の復習を習慣化していきましょう。
以上が、社会人が勉強時間を確保する4つの方法になります。一日の行動パターンを見つめ直し、使える時間を最大限活用していきましょう。
TOEIC600点達成までのスケジュール
勉強する内容や進め方をスケジュールに落とし込んでおくことで、目標達成の確立をグッと引き上げてくれます。
進捗管理は業務やプロジェクトを成功させる上でも重要なツールですよね
例としてここでは勉強期間を3ヶ月と設定し、勉強の進め方を決めていきます。
- 1カ月目:英語の土台をガッチリ固める
- 2カ月目:苦手なパート・伸ばしたいパートに専念する
- 3カ月目:2カ月目の内容を継続しつつ、模擬テストで実力チェック
上記の項目に従い、スケジュールに落とし込むと以下のようになります↓
なお、特に大事にしてほしいのは、「1冊の参考書をいつまでに終わらせるのか」を明確にすることです。
参考書が完了するタイミングが遅ければ、狙った通りに勉強が進んでいないことを意味します。
逆に早いタイミングで完了すれば、その他の勉強を増やしたり、逆に勉強時間を少し減らすなど、負担を軽減することができます。
ほどよいタイミングで進捗確認や挽回をしながら、着実に英語力を上げていきましょう。
なるべく最短期間でTOEIC600点達成する方法はある?
勉強する期間は、出来る限り短かい方が望ましいですよね。
ここからは勉強期間が最短になるための3つのコツを紹介します。
- 勉強の順序を工夫することで、英文理解を早くする
- 一時的に娯楽を全て捨てる(テレビ、スマホ、晩酌)
- スマホアプリをフル活用する
それでは順に詳しく説明していきます。
勉強の順序を工夫することで、英文理解を早くする
「勉強の順番」を決めておくと、勉強におけるムダな手間を省くこととなり、トータルの勉強時間を短くする効果があります。
そのため、まず優先すべき勉強は「語彙強化」となります。
先にある程度の単語を覚えておくことで、その後リスニングやリーディングの問題に取り組む際も、いちいち単語を調べる手間が省けます。
また、文法問題に取り組むのであれば、先に一通りの文法知識を頭に入れておいた方が、同様に調べ直しの手間を省くことができます。
基本的に「基礎⇒応用」の順になるよう勉強の順序を決めておけば、やり直しの手間を省くことができトータルの勉強時間を短くできます。
一時的に娯楽を全て捨てる(テレビ、スマホ、晩酌)
少しスパルタな考えではありますが、習慣化している娯楽をスパっと捨てた方が勉強期間は短くなります。
何気なく見てしまっているテレビ、ついつい開いてしまうスマホなど、無意識のうちに浪費している時間はバカになりません。
なるべく短期間でTOEIC600点を達成したい」という気持ちがあるなら、それらの娯楽は一時的に封印しましょう。
またお酒を飲むことも、少なくともテストを受けるまでは極力控えることをお勧めします。
ダラダラと晩酌してしまったり、寝る前の復習の頭の回転が遅くなったり、勉強に対して何かと悪影響を及ぼします。
「娯楽の時間を取り戻すためにも次のテストで必ず目標スコアを取る!」という強い意志を持ち、思い切って娯楽を捨てましょう。
スマホアプリをフル活用する
スマホアプリをフル活用し、いつでも勉強できる状態を作っておくことで、日常の様々なスキマ時間を勉強時間に変えることができます。
例えば単語カードアプリをスマホに入れておけば、不意に出来た待ち時間や、トイレの中でも単語確認ができますよね。
TOEIC練習問題系のアプリなら、パート1やパート2,パート5のような短めの問題を解くこともできます。
スマホは肌身離さず携帯している人がほとんどなので、スマホを学習ツールとしてフル活用すればどんどん勉強時間を稼ぐことができます。
以上が最短期間でTOEIC600点を達成するアイディア3つになります。逆に勉強時間を長期化させてしまうNG行為についても次で確認しておきましょう。
TOEIC600点までの勉強時間を長期化させるNG行動
「TOEIC600点を取る!」と意気込んだものの、意識の悪さや行動の悪さで、勉強時間を長期化させてしまう可能性もあります。
ここからはよくある(よく聞く)NG行動をお伝えしますので、心当たりがないか確認しながら見てもらえればと思います。
参考書を買って満足する
一番ダメなのが「参考書を買って満足」してしまうパターンです。
この場合、かなりの確率で「なんとなく英語を勉強しなきゃ」とか、「なんとなくTOEICの勉強をした方が良さそうだ」という気持ちだけで行動してしまうケースがほとんどです。
参考書を買って満足していると、そもそも勉強が進まないので、勉強時間が長期化するどころか目標に近づくことすらできません。
参考書を買って確実に目標スコアを取るためには、前述した通り
- TOEIC600点達成までの戦略を立てる
- TOEIC600点達成までの計画を立てる
この2つの要素が不可欠です。
上記2つの要素が揃っていれば、そのために必要な参考書を入手し、計画に沿って参考書を使って勉強を進められるようになります。
「参考書を買って満足」にならないよう、事前の準備を整えておきましょう。
計画を立てずに勉強している
計画を立てていないとダラダラと勉強をしてしまい、目標達成までの期間が延びてしまう可能性があります。
TOEIC600点を目指すには一冊一冊の参考書を完全にやり切ることが必須ですが、「いつまでに」「何を」やり切るかを決めていないと、勉強が遅れているのか進んでいるのかを確認できません。
また、「今日は単語をやろう」とか、「たまにはリーディングもやっておこう」というように、その日の気分で色々な勉強に手を出してしまうのも効率を下げる一因になります。
勉強には効果が出やすい順序があるので、その順序も含め計画に落とし込めていないと、勉強時間を間延びさせてしまいます。
学習ツールを携帯していない
スキマ時間の活用は勉強時間の確保にとって非常に重要ですが、学習ツールを携帯していないとスキマ時間を活用することができません。
せっかく空いた時間を勉強に充てることができず、勉強に遅れが生じてしまいます。
スキマ時間の活用にはスマホが超便利です。単語カードやリスニング音源などはスマホに入れて置き、いつでも勉強できる準備を整えておきたいですね。
また単語暗記の過程では、可能な限り単語帳を携帯しておくことも大切です。
「時間が空いたのに勉強できない」となると大きな機会損失になり、勉強が終わるタイミングが遠のいてしまいます。
常に学習ツールを携帯し、少しでも勉強時間を短縮できるよう身構えておきましょう。
【まとめ】時間を上手く活用し、最短期間でTOEIC600点達成を目指そう!
今回はTOEIC600点を達成するまでの時間や、勉強時間を短くするコツについて解説しました。
今回の記事の要点をまとめると、以下のようになります。
- TOEIC600点を取るまでの勉強時間
- 早くて2.5ヶ月、長いと2年以上かかる
- 1日1~3時間は勉強時間を確保する
- TOEIC600点に向けて社会人が勉強時間を確保する方法
- 朝早く起きて勉強する
- 移動時間を勉強に充てる
- 休憩時間を勉強に充てる
- 夜寝る前に軽く復習をする
- なるべく最短期間でTOEIC600点を達成する方法
- 勉強の順序を工夫することで、英文理解を早くする
- 一時的に娯楽を全て捨てる(テレビ、スマホ、晩酌)
- スマホアプリをフル活用する
- TOEIC600点までの勉強時間を長期化させるNG行動
- 参考書を買って満足する
- 計画を立てずに勉強している
- 学習ツールを携帯していない
時間の使い方が理解できたら、「何をどのように勉強するのか」「使うべき参考書はどれか」も併せて確認することで、より確実にTOEIC600点を突破できます。
具体的な勉強法やスコアアップに不可欠な参考書について現在記事を執筆していますので、お楽しみにしていただければと思います。
今回の記事がお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。